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公開番号2025008100
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023109977
出願日2023-07-04
発明の名称車体後部構造
出願人スズキ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類B62D 25/08 20060101AFI20250109BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】車体のねじり剛性を向上させる車体後部構造を提供する。
【解決手段】車体後部に配置されるリアランプ8が、車幅方向外側のサイドボディアウタパネル4の後端で後方に開放された凹縁部22に嵌る車体後部構造であり、車体後部に配置され車内側に凹状であるランプハウスパネル30と、サイドボディアウタパネル4の凹縁部22と接続し、車内側に凹状であるランプ補助受け部21がランプハウスパネル30と協働してリアランプ8の収納領域を構成するランプ補助受け部21と、後輪を覆うリアホイールハウス10で、第1フランジ部10cを有するインナホイールハウス10aと第2フランジ部10dを有しインナホイールハウス10aに対して車幅方向外側に配置されるアウタホイールハウス10bと備えたリアホイールハウス10と、第1フランジ部10cおよび第2フランジ部10dの少なくとも一方と、ランプハウスパネル30とに連結する連結部材50とを含む。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
車体の後部に配置されるリアランプが、前記車体の車幅方向外側の意匠面を構成するサイドボディアウタパネルの後端において後方に開放された凹縁部に嵌まり込むように配置されている、車体後部構造であって、
前記車体の後部に配置され車内側に凹状に形成されたランプハウスパネルと、
前記サイドボディアウタパネルの前記凹縁部と接続し、かつ、車内側に凹状に形成されたランプ補助受け部であって、前記ランプハウスパネルと協働して、前記リアランプの収納領域を構成するランプ補助受け部と、
前記車両の後輪を覆うリアホイールハウスであって、第１フランジ部を有するインナホイールハウスと第２フランジ部を有し前記インナホイールハウスに対して車幅方向外側に配置されるアウタホイールハウスと備えたリアホイールハウスと、
前記第１フランジ部および前記第２フランジ部の少なくとも一方と、前記ランプハウスパネルとに連結する連結部材と、
を含むことを特徴とする車体後部構造。
続きを表示（約 840 文字）【請求項２】
前記第１フランジ部と前記第２フランジ部とが互いに接合するフランジ接合部を含み、
前記連結部材は、前記フランジ接合部に連結することを特徴とする請求項１に記載の車体後部構造。
【請求項３】
前記リアホイールハウスはリアサスペンションの上端を保持するリアサスペンション保持部を有し、
前記フランジ接合部は、前記連結部材の一端部を支持する第１支持部を有し、
前記ランプハウスは、前記連結部材の他端部が支持する第２支持部を有し、
前記第１支持部と前記第２支持部とを通る仮想線上に、前記リアサスペンション保持部が配置されていることを特徴とする請求項２に記載の車体後部構造。
【請求項４】
前記連結部材は、前記第１支持部および前記第２支持部のそれぞれにおいて、車幅方向に伸びる軸中心に回転可能に支持されていることを特徴とする請求項３に記載の車体後部構造。
【請求項５】
前記連結部材は、前記第２支持部が設けられたブラケットを介して前記ランプハウスパネルに連結し、
前記ランプハウスパネルは、前記リアランプの収納領域を構成する下部パネルと、前記ランプ補助受け部に接合する補強パネルと、前記下部パネルの一部と前記補強パネルの一部とが重なって接合される重複面部と、を有し、
前記ブラケットは、少なくとも前記重複面部に固定されていることを特徴とする請求項１または４に記載の車体後部構造。
【請求項６】
前記ブラケットは、さらに、前記補強パネルおよび前記下部パネルの少なくとも一方における前記重複面部とは異なる補助面部に固定され、
前記重複面部が臨む方向は、前記補助面部が臨む方向とは異なっていることを特徴とする請求項５に記載の車体後部構造。
【請求項７】
前記仮想線は、背面視で鉛直方向に伸びていることを特徴とする請求項３に記載の車体後部構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、自動車などの車両の車体後部構造に関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
車両の車体後部構造の一例として特許文献１に記載された車体後部構造が知られている。特許文献１に記載された車体後部構造は、車体後部の背面の左右両端にテールランプ（リアランプ）が配置されている。車体後部の背面に配置されたテールランプはその一部が車体の側面まで伸びている。テールランプは、車体後部の背面に配置され車内側に凹状に形成されたランプハウスパネルと車体の側面を形成するサイドボディアウタパネルの後端側に形成されたランプ補助受け部とに収容される。
【０００３】
そのため、サイドボディアウタパネルの後端側に形成されたランプ補助受け部は、サイドボディアウタパネルの後端から前方に向かって凹状であって、サイドボディアウタパネルの外面から車内側に凹状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０２２－１８７９１２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
このように、特許文献１に開示された車体後部構造は、サイドボディアウタパネルがサイドボディアウタパネルの後端から前方に向かって凹状に形成されたランプ補助受け部を有しているため、車体のねじり剛性が低下する要因となり、コーナリングなどでボデーのねじれが生じやすくなることで、ハンドリング性能が悪化するおそれがあった。
【０００６】
本発明は、上記のような実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、車体のねじり剛性を向上させることのできる車体後部構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明の一態様は、車体の後部に配置されるリアランプが、車体の車幅方向外側の意匠面を構成するサイドボディアウタパネルの後端において後方が開放された凹縁部に嵌まり込むように配置されている、車体後部構造であって、車体の後部に配置され車内側に凹状に形成されたランプハウスパネルと、サイドボディアウタパネルの凹縁部と接続し、かつ、車内側に凹状に形成されたランプ補助受け部であって、ランプハウスパネルと協働して、リアランプの収納領域を構成するランプ補助受け部と、車両の後輪を覆うリアホイールハウスであって、第１フランジ部を有するインナホイールハウスと第２フランジ部を有しインナホイールハウスに対して車幅方向外側に配置されるアウタホイールハウスと備えたリアホイールハウスと、第１フランジ部および第２フランジ部の少なくとも一方と、ランプハウスパネルとに連結する連結部材と、を含む車体後部構造である。
【発明の効果】
【０００８】
本発明の一態様によれば、車体のねじり剛性を向上させることのできる車体後部構造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
本発明の実施形態による車両の車体後部を背面側から視た斜視図である。
本発明の実施形態による車両の車体後部であって、補強パネルが除かれた状態を側面側から示す図である。
本発明の実施形態による車両の車体後部であって、補強パネルと連結部材が除かれた状態を背面側から示す図である。
本発明の実施形態による車両の車体後部であって、補強パネルと連結部材が取り付いた状態を側面側から示す図である。
本発明の実施形態による車両の車体後部であって、リアホイールハウスを背面側からから示す斜視図である。
本発明の実施形態による連結部材を示す図である。
本発明の実施形態による車両の車体後部であって、側面を車内側から示す図である。
本発明の実施形態による車両の車体後部であって、連結部材を有する状態を示す斜視図である。
本発明の実施形態による車両の車体後部であって、連結部材を有する状態を背面側から示す図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、本発明の実施形態に係る車体後部構造１００ついて、図面を参照しながら説明する。図１は、本発明の実施形態による車両１の車体後部を背面側から視た斜視図である。図２は、本発明の実施形態による車両１の右側の車体後端部を車両１の側面側から示す図であって、ランプハウスパネルが有する補強パネルが除かれた状態を示す。図３は、本発明の実施形態による車両１の右側の車体後端部を車両１の背面側から示す図であって、補強パネルが除かれた状態を示す。図４は、図２における車両１の右側の車体後端部の部分拡大図である。
（【００１１】以降は省略されています）

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