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公開番号2025018311
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023121903
出願日2023-07-26
発明の名称燃料電池車両
出願人スズキ株式会社
代理人弁理士法人東京国際特許事務所
主分類B60K 15/01 20060101AFI20250130BHJP(車両一般)
要約【課題】異常時に燃料ガスを安全に排出可能とする。
【解決手段】燃料電池車両1は、燃料電池101と、燃料タンク102と、燃料タンクに貯蔵されている燃料ガスを燃料電池101に供給可能に配設された燃料ガス供給路103と、燃料電池101、燃料タンク102および燃料ガス供給路103を内部に収める収容部14と、燃料ガスの異常時に、燃料ガスを燃料ガス供給路103から排出する燃料ガス排出パイプ201、301と、を備える。燃料ガス排出パイプ201、301は、一端部2011、3011において燃料ガス供給路103に接続するとともに、収容部14を内外に貫通して収容部14の外部に他端部2012、3012を有し、他端部2012、3012において燃料ガスを車両1の上下方向Dhに関して上向きに放出可能である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
燃料電池と、
前記燃料電池の燃料ガスを貯蔵する燃料タンクと、
前記燃料タンクに貯蔵されている前記燃料ガスを前記燃料電池に供給可能に配設された燃料ガス供給路と、
前記燃料電池、前記燃料タンクおよび前記燃料ガス供給路を内部に収める収容部と、
前記燃料ガスの異常時に、前記燃料ガスを前記燃料ガス供給路から排出する燃料ガス排出パイプと、を備え、
前記燃料ガス排出パイプは、一端部において前記燃料ガス供給路に接続するとともに、前記収容部を内外に貫通して前記収容部の外部に他端部を有し、前記他端部において前記燃料ガスを車両の上下方向に関して上向きに放出可能である、燃料電池車両。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記燃料ガス排出パイプは、前記他端部を前記収容部の上部の高さまたはこれよりも高い位置に備える、請求項1に記載の燃料電池車両。
【請求項3】
前記燃料ガス排出パイプは、前記燃料ガスの放出範囲が前記収容部の上方に設定されている、請求項1に記載の燃料電池車両。
【請求項4】
前記燃料ガス供給路に設けられ、前記燃料タンクから供給される前記燃料ガスを減圧して通過させる減圧バルブをさらに備え、
前記燃料ガス排出パイプは、前記減圧バルブの上流側および下流側の少なくとも一方に設けられ、第1安全バルブが介装された第1燃料ガス排出パイプを含み、
前記第1安全バルブは、前記燃料ガス供給路における前記燃料ガスの圧力上昇に対して開弁して、前記燃料ガスの通過を許容する、請求項1から3のいずれか一項に記載の燃料電池車両。
【請求項5】
前記燃料ガス供給路に設けられ、前記燃料タンクから供給される前記燃料ガスを減圧して通過させる減圧バルブをさらに備え、
前記燃料ガス排出パイプは、前記減圧バルブの上流側に設けられ、第2安全バルブが介装された第2燃料ガス排出パイプを含み、
前記第2安全バルブは、前記燃料タンクの受熱を伴う前記収容部の温度上昇に対して開弁して、前記燃料ガスの通過を許容する、請求項1から3のいずれか一項に記載の燃料電池車両。
【請求項6】
前記燃料ガス供給路に設けられ、前記燃料タンクから供給される前記燃料ガスを減圧して通過させる減圧バルブをさらに備え、
前記燃料ガス排出パイプは、
前記減圧バルブの上流側および下流側のそれぞれに設けられ、通常時には前記燃料ガスの通過を阻害する一方、前記燃料ガス供給路における前記燃料ガスの圧力上昇により前記燃料ガスの通過を許容して、前記燃料ガスを放出する第1安全バルブ付き排出パイプと、
前記減圧バルブの上流側に設けられ、通常時には前記燃料ガスの通過を阻害する一方、前記燃料タンクの受熱を伴う前記収容部の温度上昇により前記燃料ガスの通過を許容して、前記燃料ガスを放出する第2安全バルブ付き排出パイプと、を含み、
前記第1安全バルブ付き排出パイプの前記他端部は、前記燃料タンクよりも前記減圧バルブに近付けて設けられ、
前記第2安全バルブ付き排出パイプの前記他端部は、前記減圧バルブよりも前記燃料タンクに近付けて設けられている、請求項1から3のいずれか一項に記載の燃料電池車両。
【請求項7】
前記他端部は、前記収容部の前後左右のいずれかにおいて前記収容部の外壁面から間隔を空けて配置されている、請求項1から3のいずれか項に記載の燃料電池車両。
【請求項8】
前記燃料ガス供給路に設けられ、前記燃料タンクから供給される前記燃料ガスを減圧して通過させる減圧バルブをさらに備え、
前記燃料ガス排出パイプは、
前記減圧バルブの上流側および下流側のそれぞれに設けられ、通常時には前記燃料ガスの通過を阻害する一方、前記燃料ガス供給路における前記燃料ガスの圧力上昇により前記燃料ガスの通過を許容して、前記燃料ガスを放出する第1安全バルブ付き排出パイプと、
前記減圧バルブの上流側に設けられ、通常時には前記燃料ガスの通過を阻害する一方、前記燃料タンクの受熱を伴う前記収容部の温度上昇により前記燃料ガスの通過を許容して、前記燃料ガスを放出する第2安全バルブ付き排出パイプと、を含み、
前記第2安全バルブ付き排出パイプの前記収容部外における長さ寸法は、前記第1安全バルブ付き排出パイプの前記収容部外における長さ寸法よりも短い、請求項7に記載の燃料電池車両。
【請求項9】
前記第2安全バルブ付き排出パイプの前記収容部外における高さ方向の寸法は、前記第1安全バルブ付き排出パイプの前記収容部外における前記高さ方向の方向よりも短い、請求項8に記載の燃料電池車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料電池車両に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、乗員が搭乗する乗車部の後方に収容部を設置し、この収容部に、燃料電池、燃料タンクおよび燃料電池の作動に必要な各種の電装部品等を収容した燃料電池車両が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-107251号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
燃料タンクに貯蔵されている燃料ガスは、燃料タンクから燃料ガス供給路を介して燃料電池に供給される。燃料ガスは、燃料電池への供給に際し、燃料ガス供給路に設置された減圧バルブを通じて所定の圧力に減圧される。
【0005】
減圧バルブの動作不良等により燃料ガス供給路を流れる燃料ガスの圧力に異常が生じた場合の対策として、異常発生後、燃料ガスを速やかに系外に排出し、燃料ガス供給路における圧力の上昇を抑制する措置を講じることが求められる。
【0006】
燃料電池の燃料ガスには水素ガスが用いられる。水素ガスは、最小着火エネルギーが小さいうえ、火炎が透明で燃焼を生じていたとしても目視によっては認識しにくいため、系外への排出に際しては水素ガスの特性を考慮し、安全性を確保する必要がある。
【0007】
このような実状に鑑み、本発明は、異常時に燃料ガスを安全に排出することのできる燃料電池車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の課題を解決するため、本発明の一実施形態に係る燃料電池車両は、燃料電池と、前記燃料電池の燃料ガスを貯蔵する燃料タンクと、前記燃料タンクに貯蔵されている前記燃料ガスを前記燃料電池に供給可能に配設された燃料ガス供給路と、前記燃料電池、前記燃料タンクおよび前記燃料ガス供給路を内部に収める収容部と、前記燃料ガスの異常時に、前記燃料ガスを前記燃料ガス供給路から排出する燃料ガス排出パイプと、を備え、前記燃料ガス排出パイプは、一端部において前記燃料ガス供給路に接続するとともに、前記収容部を内外に貫通して前記収容部の外部に他端部を有し、前記他端部において前記燃料ガスを車両の上下方向に関して上向きに放出可能である。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一形態によれば、燃料ガスの異常時に、燃料ガス排出パイプを介して燃料ガスを収容部の外部に誘導し、収容部の外部に設けられた他端部から放出することができる。ここで、燃料ガスの放出方向を車両の上下方向に関して上向きとしたことで、放出後の燃料ガスの、車両の乗員、車両に備わる部品、車両の周囲に存在する人または物との接触を避けることができ、燃料ガスを放出する際の安全性を確保することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態に係る燃料電池車両の側面図である。
同上燃料電池車両の背面図である。
同上燃料電池車両に備わる燃料ガス供給系の概略図である。
第1および第2安全バルブ付き排出パイプの収納ボックス外における寸法を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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