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公開番号2025030801
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023136413
出願日2023-08-24
発明の名称内燃機関の制御装置
出願人スズキ株式会社
代理人個人
主分類F02P 5/155 20060101AFI20250228BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】内燃機関の異常燃焼を誤検出することを抑制することを目的とする。
【解決手段】本発明の内燃機関の制御装置60は、異常燃焼の検出領域において、ノックセンサ21からの信号に基づいてエンジン10の異常燃焼を判定する異常燃焼判定部61と、異常燃焼判定部61によりエンジン10の異常燃焼が判定された場合に、エンジン10の異常燃焼を回避するように制御を行う制御部62と、エンジン10に供給される燃料の性状を判定する性状判定部63と、を有する。設定部64が、性状判定部63により判定された燃料の性状に応じて異常燃焼の検出領域を変更して設定することにより、ノックセンサ21からのノイズ信号に基づいてエンジン10の異常燃焼を誤検出することを抑制することができる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
異常燃焼の検出領域において、ノックセンサからの信号に基づいて内燃機関の異常燃焼を判定する異常燃焼判定手段と、
前記異常燃焼判定手段により内燃機関の異常燃焼が判定された場合に、内燃機関の異常燃焼を回避するように制御を行う制御手段と、
前記内燃機関に供給される燃料の性状を判定する性状判定手段と、を有する内燃機関の制御装置であって、
前記性状判定手段により判定された燃料の性状に応じて異常燃焼の検出領域を変更して設定する設定手段を有することを特徴とする内燃機関の制御装置。
続きを表示(約 110 文字)【請求項2】
前記設定手段は、
前記性状判定手段により判定される燃料において、オクタン価が低くなるにしたがって異常燃焼の検出領域を拡大するように設定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関の制御装置に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、内燃機関の異常燃焼を検出したときに異常燃焼を回避するように制御する内燃機関の制御装置が知られている。
特許文献1には、エンジン運転状態がノック検出可能領域である場合にノックセンサの出力信号から所定時間の間、ノッキングが発生しているか否かを判定し、ノッキングが発生している場合、ノック検出可能領域での点火時期マップを変更するエンジンの制御装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平1-277661号公報
特開2002-349319号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のエンジンの制御装置では、異常燃焼としてノッキングを検出する領域は常に固定されている。一方、エンジンに供給される燃料は、オクタン価の低い燃料であったり、粗悪燃料であったりする場合を考慮すると、異常燃焼を検出する領域を予め拡大しておくことが好ましい。しかしながら、異常燃焼を検出する領域を拡大すると、オクタン価の低い燃料や粗悪燃料が供給された場合に異常燃焼を検出することができるものの、ノックセンサからのノイズ信号に基づいて異常燃焼を誤検出してしまう頻度が増えてしまうおそれがある。異常燃焼を誤検出すると異常燃焼を回避するように制御されることから、内燃機関の出力が抑制されてしまい、加速要求があった場合でも速やかな加速が妨げられてしまう。
【0005】
本発明は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、内燃機関の異常燃焼を誤検出することを抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、異常燃焼の検出領域において、ノックセンサからの信号に基づいて内燃機関の異常燃焼を判定する異常燃焼判定手段と、前記異常燃焼判定手段により内燃機関の異常燃焼が判定された場合に、内燃機関の異常燃焼を回避するように制御を行う制御手段と、前記内燃機関に供給される燃料の性状を判定する性状判定手段と、を有する内燃機関の制御装置であって、前記性状判定手段により判定された燃料の性状に応じて異常燃焼の検出領域を変更して設定する設定手段を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、内燃機関の異常燃焼を誤検出することを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
内燃機関の制御装置を備えた車両の概略構成を示す図である。
制御装置の機能構成の一例を示す図である。
プレイグニッション検出領域の一例を示す図である。
制御装置による処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明に係る実施形態は、異常燃焼の検出領域において、ノックセンサ21からの信号に基づいてエンジン10の異常燃焼を判定する異常燃焼判定部61と、異常燃焼判定部61によりエンジン10の異常燃焼が判定された場合に、エンジン10の異常燃焼を回避するように制御を行う制御部62と、エンジン10に供給される燃料の性状を判定する性状判定部63と、を有する内燃機関の制御装置60である。制御装置60は、性状判定部63により判定された燃料の性状に応じて異常燃焼の検出領域を変更して設定する設定部64を有することにより、エンジン10の異常燃焼を誤検出することを抑制することができる。
【実施例】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施例について説明する。
図1は、本実施例に係る内燃機関の制御装置(以下、制御装置という)を備えた車両1の概略構成を示す図である。なお、図1は、説明の便宜上、本実施例を説明するために簡略化したものであり、車両が通常備える構成については図示されていなくても備えているものとする。
本実施例に係る車両1は、内燃機関としてのエンジン10、吸気通路30、排気通路40、燃料タンク50、制御装置60等を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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