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公開番号2024171616
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023088717
出願日2023-05-30
発明の名称車両用空調制御装置
出願人スズキ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類B60H 1/22 20060101AFI20241205BHJP(車両一般)
要約【課題】暖房制御において、快適性を確保しながら、より少ないエネルギーで効果的な暖房を実行する車両用空調制御装置を提供する。
【解決手段】車両用空調制御装置1のエアコンECU30は、空調ユニット40の制御モードとして、空調風をフット吹出口52から車室内の乗員の足元に向けて吹き出すフットモードと、空調風をフェイス吹出口54から車室内の乗員の上半身に向けて吹き出すフェイスモードと、フット吹出口52とフェイス吹出口54の両方から空調風を吹き出すB/Lモードを含み、目標吹出温度Tに応じて、フットモード、フェイスモードおよびB/Lモードのいずれかを自動的に選択して空調ユニット40を制御する。エアコンECU30は、B/Lモードにおいて、フット吹出口52から吹き出される空調風の風量とフェイス吹出口54から吹き出される空調風の風量との割合を、目標吹出温度Tに応じて自動的に変更する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
空調風を生成し、車室内に向けて前記空調風を吹き出すように構成された空調ユニットと、
前記空調ユニットによる暖房制御の設定温度と前記車室内の温度に基づいて、前記空調風の目標吹出温度を算出する温度算出部と、
前記空調ユニットの制御モードとして、前記空調風を第1吹出口から前記車室内の乗員の足元に向けて吹き出す第1モードと、前記空調風を第2吹出口から前記車室内の乗員の上半身に向けて吹き出す第2モードと、前記第1吹出し口と前記第2吹出口の両方から前記空調風を吹き出す第3モードを含み、前記温度算出部によって算出された前記目標吹出温度に応じて、前記第1モード、前記第2モードおよび前記第3モードのいずれかを自動的に選択して前記空調ユニットを制御する制御部と
を備え、
前記制御部は、前記第3モードにおいて、前記第1吹出口から吹き出される前記空調風の風量と前記第2吹出口から吹き出される前記空調風の風量との割合を、前記目標吹出温度に応じて自動的に変更する、車両用空調制御装置。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
前記第3モードは、前記第1吹出口から吹き出される前記空調風の風量と前記第2吹出口から吹き出される前記空調風の風量との割合がそれぞれ異なる第4モードと第5モードとを含む、請求項1に記載の車両用空調制御装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記目標吹出温度が低くなって前記設定温度に近づくほど、前記第5モード、前記第1モード、前記第4モード、前記第2モードの順番で前記制御モードを切り替えるように構成されている、請求項2に記載の車両用空調制御装置。
【請求項4】
前記第5モードにおける前記第2吹出口から吹き出される前記空調風の風量の割合は、前記4モードにおける前記第2吹出口から吹き出される前記空調風の風量の割合よりも小さく設定されている、請求項3に記載の車両用空調制御装置。
【請求項5】
前記第5モードにおいて、前記第1吹出口から吹き出される前記空調風の風量と前記第2吹出口から吹き出される前記空調風の風量との割合は、前記目標吹出温度が高いほど前記第2吹出口から吹き出される前記空調風の風量が多くなるように連続的に変化する、請求項4に記載の車両用空調制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用空調制御装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、車室内の空調制御を行う車両用空調装置(カーエアコン)によって暖房制御を行う場合、例えばガソリン車においては暖房熱源としてエンジンの排熱が利用されている。また、電気自動車またはプラグインハイブリッド自動車などの電動車においては、カーエアコンによる暖房制御の暖房熱源または補助熱源として電気ヒータが利用されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、エンジンおよびモータを駆動源とするハイブリッド車の車両用空調装置において、エンジン冷却水によって空調風を加熱するヒータコアに加えて、補助暖房手段としてPTCヒータを備えることにより、エンジンが停止した状態でも暖房運転を行うことができるものが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-174130号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
カーエアコンによる暖房制御には膨大なエネルギーが必要となるが、電気自動車またはプラグインハイブリッド自動車などの電動車においては、ガソリン車のようにエンジンの排熱を暖房熱源として潤沢に利用することができない。そこで、上述した特許文献1の車両用空調装置は、省エネルギーと空調性能とを両立させるため、乗員の快適性を優先させる快適優先モードと乗員の快適性よりも省エネルギーを優先させる省エネルギーモードのいずれかを選択可能に構成されている。しかし、電動車において暖房制御のために電気ヒータに供給される電気エネルギーは、電動車の航続距離に大きく影響することから、電動車の車両状態等によっては電気エネルギーの利用が制限される可能性がある。暖房熱源への供給エネルギーが制限されると、乗員にとって十分な暖房感が得られないという問題があった。
【0006】
本発明は、上記のような実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、カーエアコンによる暖房制御において、快適性を確保しながら、より少ないエネルギーで効果的な暖房を実行することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様によれば、車両用空調制御装置は、空調風を生成し、車室内に向けて前記空調風を吹き出すように構成された空調ユニットと、前記空調ユニットによる暖房制御の設定温度と前記車室内の温度に基づいて、前記空調風の目標吹出温度を算出する温度算出部と、前記空調ユニットの制御モードとして、前記空調風を第1吹出口から前記車室内の乗員の足元に向けて吹き出す第1モードと、前記空調風を第2吹出口から前記車室内の乗員の上半身に向けて吹き出す第2モードと、前記第1吹出し口と前記第2吹出口の両方から前記空調風を吹き出す第3モードを含み、前記温度算出部によって算出された前記目標吹出温度に応じて、前記第1モード、前記第2モードおよび前記第3モードのいずれかを自動的に選択して前記空調ユニットを制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記第3モードにおいて、前記第1吹出口から吹き出される前記空調風の風量と前記第2吹出口から吹き出される前記空調風の風量との割合を、前記目標吹出温度に応じて自動的に変更する。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る車両用空調制御装置は、快適性を確保しながら、より少ないエネルギーで効果的な暖房制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の一実施の形態における車両用空調制御装置を示す概略図である。
図2は、本発明の一実施の形態における車両用空調制御装置の概略構成を示すブロック図である。
図3は、B/L1モードおよびB/L2モードの風量割合を説明する図である。
図4は、暖房の自動制御の流れを説明するフローチャートである。
図5は、目標吹出温度と空調ユニットの制御モードとの関係を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形態における車両用空調制御装置を示す概略図であり、図2は、車両用空調制御装置の概略構成を示すブロック図である。本実施の形態においては、車両用空調制御装置を、高圧バッテリの電力で走行用モータを駆動する電気自動車(EV:Electric Vehicle)に適用した場合を例として説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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