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公開番号
2025012642
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023115632
出願日
2023-07-14
発明の名称
蒸発燃料の制御装置
出願人
スズキ株式会社
代理人
個人
主分類
F02M
25/08 20060101AFI20250117BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約
【課題】エンジントルクの変動を抑制することを目的とする。
【解決手段】本発明の蒸発燃料の制御装置60は、パージガスに含まれる蒸発燃料の燃料量分を燃料インジェクタ23から噴射する燃料の噴射量から減量する補正制御を行う補正部64と、調整弁55が所定の開度以下であるときに空燃比が変動する場合に調整弁55の開度を学習する開度学習部63と、を有する。補正部64は、空燃比が変動した場合であって、かつ調整弁55の開度が開度学習部63により学習された開度以下の場合には、空燃比が理論空燃比に対して変動する方向に応じて、補正制御を禁止するか継続するかを決定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
蒸発燃料を一時的に吸着するキャニスタと、
前記キャニスタからパージされた蒸発燃料を含むパージガスをエンジンの吸気通路に供給するパージ通路と、
前記パージ通路を通して前記吸気通路に供給されるパージガスの流量を調整する調整弁と、を備える車両における蒸発燃料の制御装置であって、
前記パージガスに含まれる蒸発燃料の燃料量分を燃料インジェクタから噴射する燃料の噴射量から減量する補正制御を行う補正手段と、
前記調整弁の開度が所定の開度以下であるときに空燃比が変動する場合に前記調整弁の開度を学習する学習手段と、を有し、
前記補正手段は、
空燃比が変動した場合であって、かつ前記調整弁の開度が前記学習手段により学習された開度以下の場合には、空燃比が理論空燃比に対して変動する方向に応じて、前記補正制御を禁止するか継続するかを決定することを特徴とする蒸発燃料の制御装置。
続きを表示(約 260 文字)
【請求項2】
前記補正手段は、
空燃比が理論空燃比に対してリーン側に変動した場合であって、かつ前記調整弁の開度が前記学習手段により学習された開度以下の場合には、前記補正制御を禁止することを特徴とする請求項1に記載の蒸発燃料の制御装置。
【請求項3】
前記補正手段は、
空燃比が理論空燃比に対してリッチ側に変動した場合であって、かつ前記調整弁の開度が前記学習手段により学習された開度以下の場合には、前記補正制御を継続して行うことを特徴とする請求項1または2に記載の蒸発燃料の制御装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、蒸発燃料の制御装置に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、燃料タンク内で発生した蒸発燃料をキャニスタで吸着し、キャニスタからパージされた蒸発燃料を含むパージガスをエンジンの吸気通路に供給するエンジンが知られている。
【0003】
特許文献1には、燃料タンクからの蒸発燃料がキャニスタに吸着され、パ-ジバルブを適宜開通させることにより、キャニスタに吸着されている蒸発燃料が、大気開放口からの空気と共に、吸気系の一部を構成するサ-ジタンクへパージされるエンジンが開示されている。特許文献1の制御装置は、空燃比フィ-ドバック補正値が増大と減少との間で反転したとき、今回反転時の今回補正値と前回反転時の前回補正値との平均値に基いて、パージガスの燃料濃度が学習され、学習された燃料濃度に基いて決定されるパージガス中の含有燃料量分だけ、燃料噴射弁からの燃料噴射量が減量するように制御する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平10-68360号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、パージバルブの開度が小さい場合、吸気通路の負圧状態に応じて、パージガスが吸気管に流入するタイミングにばらつきが生じてしまう。想定よりもパージガスが少なかった場合、想定しているパージガスの流量に基づいて燃料インジェクタから燃料を噴射すると燃焼室に供給される燃料が不足してしまい、エンジントルクが低くなり、ヘジテーション(エンジンのもたつき)が発生するおそれがある。一方、想定よりもパージガスが多かった場合には、想定しているパージガスの流量に基づいて燃料インジェクタから燃料を噴射すると燃料室に供給される燃料が過剰となってしまい、エンジントルクが高くなり、ショックが発生するおそれがある。
【0006】
本発明は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、エンジントルクの変動を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、蒸発燃料を一時的に吸着するキャニスタと、前記キャニスタからパージされた蒸発燃料を含むパージガスをエンジンの吸気通路に供給するパージ通路と、前記パージ通路を通して前記吸気通路に供給されるパージガスの流量を調整する調整弁と、を備える車両における蒸発燃料の制御装置であって、前記パージガスに含まれる蒸発燃料の燃料量分を燃料インジェクタから噴射する燃料の噴射量から減量する補正制御を行う補正手段と、前記調整弁の開度が所定の開度以下であるときに空燃比が変動する場合に前記調整弁の開度を学習する学習手段と、を有し、前記補正手段は、空燃比が変動した場合であって、かつ前記調整弁の開度が前記学習手段により学習された開度以下の場合には、空燃比が理論空燃比に対して変動する方向に応じて、前記補正制御を禁止するか継続するかを決定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、エンジントルクの変動を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
蒸発燃料の制御装置を備えた車両の概略構成を示す図である。
制御装置の機能構成の一例を示す図である。
制御装置による処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明に係る実施形態は、蒸発燃料を一時的に吸着するキャニスタ52と、キャニスタ52からパージされた蒸発燃料を含むパージガスをエンジン10の吸気通路20に供給するパージ通路54と、パージ通路54を通して吸気通路20に供給されるパージガスの流量を調整する調整弁55と、を備える車両における蒸発燃料の制御装置60であって、パージガスに含まれる蒸発燃料の燃料量分を燃料インジェクタ23から噴射する燃料の噴射量から減量する補正制御を行う補正手段と、調整弁55が所定の開度以下であるときに空燃比が変動する場合に調整弁55の開度を学習する学習手段と、を有する。補正手段は、空燃比が変動した場合であって、かつ調整弁55の開度が学習手段により学習された開度以下の場合には、空燃比が理論空燃比に対して変動する方向に応じて、補正制御を禁止するか継続するかを決定する。このように、空燃比が理論空燃比に対して変動する方向に応じて、補正制御を禁止するか継続するかを決定することにより、エンジントルクの変動を抑制することができる。
【実施例】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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