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公開番号2025086099
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-06
出願番号2023199915
出願日2023-11-27
発明の名称車両用ドア構造
出願人スズキ株式会社
代理人個人,個人
主分類B60J 5/10 20060101AFI20250530BHJP(車両一般)
要約【課題】補強部材からドアインナパネルに荷重が入力される箇所が分散され、ドアインナパネルから補強部材が剥離することを防止することができる車両用ドア構造を提供する。
【解決手段】車両のバックドアのドアインナパネル120の下端部121が、車両後方へ向けて水平に延び開口122aが形成されている水平壁122を有する車両用ドア構造110において、ドアインナパネルの下端部の水平壁122の上面に開口122aを取り巻くように取り付けられた補強部材130と、補強部材130に開口122aを塞ぐように取り付けられ開口122aを介して車体に係合されてバックドアを閉状態に保つドアラッチとを備え、補強部材130は、ドアラッチが搭載された水平なラッチ搭載面部131を有し、ラッチ搭載面部131の車幅方向の端は、車両後方に行くにつれて車幅方向の外側へと末広がりに開く稜線133a、133bを形成している。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
車両のバックドアの内面を構成するドアインナパネルを備え、該ドアインナパネルの下端部は、車両後方へ向けて水平に延び開口が形成されている水平壁を有する車両用ドア構造において、
当該車両用ドア構造はさらに、
前記ドアインナパネルの下端部の前記水平壁の上面に前記開口を取り巻くように取り付けられた補強部材と、
前記補強部材に前記開口を塞ぐように取り付けられ該開口を介して車体に係合されることで前記バックドアを閉状態に保つドアラッチとを備え、
前記補強部材は、前記ドアラッチが搭載された水平なラッチ搭載面部を有し、
該ラッチ搭載面部の車幅方向の端は、車両後方に行くにつれて車幅方向の外側へと末広がりに開く稜線を形成していることを特徴とする車両用ドア構造。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
前記ドアインナパネルの下端部はさらに、前記水平壁の後端から後下方に傾斜する傾斜壁を有し、
前記補強部材はさらに、前記ラッチ搭載面部の後端から前記傾斜壁に沿って後下方に傾斜する傾斜面部を有し、
前記車両用ドア構造はさらに、前記傾斜面部と前記傾斜壁とを接続する複数の第1接続部を備え、
前記ラッチ搭載面部は、所定の固定部によって前記ドアラッチを固定していて、
前記複数の第1接続部は、平面視で、前記稜線の車幅方向内側にあり、前記固定部を通る車両前後方向の第1仮想線の両側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ドア構造。
【請求項3】
前記ドアインナパネルの下端部はさらに、前記傾斜壁の下端から下方に延びる縦壁を有し、
前記補強部材はさらに、前記傾斜面部の下端から前記縦壁に沿って下方に延びるフランジ部を有し、
前記車両用ドア構造はさらに、前記フランジ部と前記縦壁とを接続する複数の第2接続部を備え、
前記複数の第2接続部は、前記傾斜壁に正対したとき、前記稜線を延長した第2仮想線の両側に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用ドア構造。
【請求項4】
前記補強部材はさらに、
前記ラッチ搭載面部の前記稜線よりも車幅方向外側かつ上方に広がる外側上方傾斜部と、
前記傾斜面部に形成され前記外側上方傾斜部と前記フランジ部とを繋ぐビード加工部とを有し、
前記ビード加工部は、下方に行くにしたがって車幅方向の内側へと傾斜し、前記複数の第2接続部に向かって延びていることを特徴とする請求項3に記載の車両用ドア構造。
【請求項5】
前記車両用ドア構造はさらに、前記ドアインナパネルの下端部の前記水平壁の下面であって前記開口の周囲に設けられ前記バックドアを閉じるときに緩衝するウェザーストリップを備え、
前記第1接続部は、前記バックドアが閉じたときに前記ウェザーストリップに載るように配置されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用ドア構造。
【請求項6】
前記車両用ドア構造はさらに、前記バックドアの下端に沿って車幅方向に延びるガーニッシュを備えることを特徴とする請求項1に記載の車両用ドア構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用ドア構造に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1には、インナパネルのラッチユニットの取付部分がラッチレインフォースメントで補強された車両用ドア構造が開示されている。そのラッチレインフォースメントは、インナパネルの前述の取付部分が固定される本体部と、本体部の車幅方向外側で上方に段差を有して広がった車幅方向両端部と、車幅方向両端部のさらに車幅方向外側でアウタパネルに固定される一対の延出部と、を備えている。この構造において本体部と車幅方向両端部との間に前述の段差があって屈曲していることで、ラッチレインフォースメントは、所定の剛性を得られるものと考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7210976号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の車両用ドア構造では、車両用バックドアが閉じられるときに、ラッチレインフォースメントに、ラッチの固定位置を通る車両前後方向のライン上で車両後方に向かって第1の入力荷重が入力されると共に、前述の本体部および車幅方向両端部の間の稜線に沿う車両前後方向のライン上で車両後方に向かって第2の入力荷重が入力される。これらの第1の入力荷重および第2の入力荷重が同方向にかかるので、荷重が入力される箇所が分散されず、インナパネル(ドアインナパネル)からラッチレインフォースメント(補強部材)が剥離する可能性がある。
【0005】
本発明はこのような課題に鑑み、補強部材からドアインナパネルに荷重が入力される箇所が分散され、ドアインナパネルから補強部材が剥離することを防止することができる車両用ドア構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の代表的な構成は、車両のバックドアの内面を構成するドアインナパネルを備え、ドアインナパネルの下端部は、車両後方へ向けて水平に延び開口が形成されている水平壁を有する車両用ドア構造において、当該車両用ドア構造はさらに、ドアインナパネルの下端部の水平壁の上面に開口を取り巻くように取り付けられた補強部材と、補強部材に開口を塞ぐように取り付けられ開口を介して車体に係合されることでバックドアを閉状態に保つドアラッチとを備え、補強部材は、ドアラッチが搭載された水平なラッチ搭載面部を有し、ラッチ搭載面部の車幅方向の端は、車両後方に行くにつれて車幅方向の外側へと末広がりに開く稜線を形成していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、補強部材からドアインナパネルに荷重が入力される箇所が分散され、ドアインナパネルから補強部材が剥離することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施例に係る車両用ドア構造を適用したバックドアの斜視図である。
図1の車両用ドア構造を後方から見た斜視図である。
図2の車両用ドア構造の一部を示す斜視図である。
図2の車両用ドア構造を斜め後方から見た斜視図である。
図4の傾斜壁に正対した方向から見た車両用ドア構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一実施の形態は、車両のバックドアの内面を構成するドアインナパネルを備え、ドアインナパネルの下端部は、車両後方へ向けて水平に延び開口が形成されている水平壁を有する車両用ドア構造において、当該車両用ドア構造はさらに、ドアインナパネルの下端部の水平壁の上面に開口を取り巻くように取り付けられた補強部材と、補強部材に開口を塞ぐように取り付けられ開口を介して車体に係合されることでバックドアを閉状態に保つドアラッチとを備え、補強部材は、ドアラッチが搭載された水平なラッチ搭載面部を有し、ラッチ搭載面部の車幅方向の端は、車両後方に行くにつれて車幅方向の外側へと末広がりに開く稜線を形成していることを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、補強部材のラッチ搭載面部の端が、車両後方に行くにつれて車幅方向の外側へと末広がりに開く稜線を形成しているため、車両のバックドアを閉じたときにラッチ搭載面部に対してかかる荷重は、ドアラッチの固定位置を通る車両前後方向のライン上で車両後方に向かってかかる他に、稜線に沿う方向のライン上で車両後方に向かってかかるようになる。その結果、補強部材からドアインナパネルに荷重が入力される箇所が分散され、ドアインナパネルから補強部材が剥離することを防止することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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