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公開番号
2025002919
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-09
出願番号
2023103307
出願日
2023-06-23
発明の名称
車両用ドア構造
出願人
スズキ株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
E05F
11/38 20060101AFI20241226BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約
【課題】シングルレール式のウィンドレギュレータによるドアガラスの昇降時にドアガラスの突っかかり挙動を抑制することができる車両用ドア構造を提供する。
【解決手段】車両用ドア構造100は、ウィンドレギュレータ110と、ドアガラス104に接する前側ガラスラン114、後側ガラスラン116およびアッパガラスラン118とを備え、ドアガラスは鈍角部130を有し、ウィンドレギュレータは、ガイドレール132と、ガイドレールにスライド可能に取り付けられワイヤ142に牽引されてガイドレール上をスライドするキャリアプレート134と、ドアガラスの下縁144を保持するガラスチャンネル136と、キャリアプレートに取り付けられた突出部であるローラ158とを有し、ローラは、ガラスチャンネルに回転可能に嵌め込まれていて、ガラスチャンネルは、ローラを支点にして、キャリアプレートに対して回転する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
車両用ドアのドアガラスと、該ドアガラスを上下方向に昇降させるシングルレール式のウィンドレギュレータとを備える車両用ドア構造において、当該車両用ドア構造はさらに、
前記ドアガラスの前縁に接する前側ガラスランと、
前記ドアガラスの後縁に接する後側ガラスランと、
前記前側ガラスランと前記後側ガラスランとの上端同士をつないでいて該前側ガラスランと鈍角を成すルーフガラスランとを備え、
前記ドアガラスは、前記前側ガラスランと前記ルーフガラスランとが成す鈍角に対応する鈍角部を有し、
前記ウィンドレギュレータは、
上下方向に延びるガイドレールと、
前記ガイドレールにスライド可能に取り付けられ所定のワイヤに牽引されて前記ガイドレール上を上下方向にスライドするキャリアプレートと、
車両前後方向に延び前記ドアガラスの下縁を保持するガラスチャンネルと、
前記キャリアプレートに取り付けられた突出部とを有し、
前記突出部は、前記ガラスチャンネルに回転可能に嵌め込まれていて、
前記ガラスチャンネルは、前記突出部を支点にして、前記キャリアプレートに対して回転することを特徴とする車両用ドア構造。
続きを表示(約 930 文字)
【請求項2】
前記突出部はローラであって、
前記キャリアプレートは、前記ガラスチャンネルに向かって車外側に延びていて、前記ローラを貫通して前記ローラを支持するピンを有し、
前記ガラスチャンネルは、
前記ドアガラスの下縁を保持する支持部と、
車両前後方向に延び前記支持部の下側に取り付けられたレールとを有し、
前記レールは、前記ピンの端部と対面する側壁と、該側壁の上縁から車内側に屈曲した上壁と、前記側壁の下縁から車内側に屈曲した下壁と、該側壁から車外側に凸となるように形成された凸部とを含み、
前記ピンの端部は、前記レールの凸部に位置していて、
前記ローラは、前記レールの前記側壁と前記上壁と前記下壁とによって囲まれていて、前記ピンに支持されて前記レール内で回転することを特徴とする請求項1に記載の車両用ドア構造。
【請求項3】
前記ウィンドレギュレータはさらに、
前記ガイドレールの上端に取り付けられ前記ワイヤが巻き掛けられた滑車部と、
前記ガイドレールの下端に位置するモータユニットであってレギュレータモータにより回転するドラムの回転力によって前記ワイヤを介して前記ガイドレール上の前記キャリアプレートを昇降させるモータユニットとを有し、
前記キャリアプレートは、
前記滑車部に巻き掛けられた前記ワイヤの一端を固定する第1固定部と、
前記モータユニットのドラムに巻き掛けられて前記ガイドレールに沿って延びる前記ワイヤの他端を固定する第2固定部とを有し、
前記ローラは、前記第1固定部および前記第2固定部よりも車両前側または車両後側に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の車両用ドア構造。
【請求項4】
前記ローラ、前記第1固定部および前記第2固定部は、前記ドアガラスの重心よりも、前記ドアガラスの縦辺のうち短い縦辺の側に設定されていることを特徴とする請求項3に記載の車両用ドア構造。
【請求項5】
前記ローラは、振動を減衰する減衰材であることを特徴とする請求項2に記載の車両用ドア構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用ドア構造に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
一般的な車両用ドア構造は、車両用ドアのドアガラスを上下方向に昇降させる構成となっている。このドアガラスの昇降機構として、シングルレール式のウィンドレギュレータが知られている。シングルレール式のウィンドレギュレータは、上下方向に延びるガイドレールと、キャリアプレートとを有する。
【0003】
キャリアプレートは、ドアガラスの下縁を保持し、ガイドレールにスライド可能に取り付けられている。キャリアプレートは、ガイドレールの下端に位置するモータユニットの動力で所定のワイヤを介してガイドレール上を昇降する。このようにしてシングルレール式のウィンドレギュレータは、ドアガラスを上下方向に昇降させることができる。
【0004】
特許文献1の車両用ドア構造では、フロントピラーが倒れるように傾斜したセダンタイプの車両において、ドアサッシュの前側サッシュとルーフサッシュとが鈍角を成していて、ドアサッシュの形状に対応するウインドガラスを、シングルレール式のウィンドレギュレータによって昇降させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6242120号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の車両用ドア構造では、ウインドガラスは、前側サッシュとルーフサッシュとが成す鈍角に対応する鈍角部を有し、さらにウインドガラスの前縁にはガラスランが接している。なおガラスランは、前側サッシュの上端から下端まで連続して配置されウインドガラスの昇降を誘導する。
【0007】
しかし、シングルレール式のウィンドレギュレータによって、鈍角部を有するドアガラスを昇降させると、ドアガラスの鈍角部がガラスランに接触して突っかかり、ガラス昇降不良が発生する場合がある。ガラス昇降不良が発生すると、ドアガラスの昇降時に、ガラスランにドアガラスが強く押し当てられてガラスランが引き裂かれたり、ドアガラスの昇降速度が瞬間的に低下することでドアガラスの挟み込み防止装置が誤作動を生じ誤反転したりする可能性があった。
【0008】
ガラス昇降不良の発生を抑制する対策として、例えばガラスランにシリコンなどの潤滑剤を塗布することが考えられるものの、コストが大幅に増加してしまう。またシングルレール式に代えて、ダブルレール式やXアーム式のウィンドレギュレータを適用しようとしても、シングルレール式のウィンドレギュレータに比べて部品が大きくなり、重量増加や車両用ドア内でのレイアウトの自由度が損なわれてしまう。
【0009】
本発明は、このような課題に鑑み、シングルレール式のウィンドレギュレータによるドアガラスの昇降時にドアガラスの突っかかり挙動を抑制することができる車両用ドア構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明にかかる車両用ドア構造の代表的な構成は、車両用ドアのドアガラスと、ドアガラスを上下方向に昇降させるシングルレール式のウィンドレギュレータとを備える車両用ドア構造において、車両用ドア構造はさらに、ドアガラスの前縁に接する前側ガラスランと、ドアガラスの後縁に接する後側ガラスランと、前側ガラスランと後側ガラスランとの上端同士をつないでいて前側ガラスランと鈍角を成すルーフガラスランとを備え、ドアガラスは、前側ガラスランとルーフガラスランとが成す鈍角に対応する鈍角部を有し、ウィンドレギュレータは、上下方向に延びるガイドレールと、ガイドレールにスライド可能に取り付けられ所定のワイヤに牽引されてガイドレール上を上下方向にスライドするキャリアプレートと、車両前後方向に延びドアガラスの下縁を保持するガラスチャンネルと、キャリアプレートに取り付けられた突出部とを有し、突出部は、ガラスチャンネルに回転可能に嵌め込まれていて、ガラスチャンネルは、突出部を支点にして、キャリアプレートに対して回転することを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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