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公開番号2025006407
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023107191
出願日2023-06-29
発明の名称無段変速機
出願人スズキ株式会社
代理人弁理士法人日誠国際特許事務所
主分類F16H 15/20 20060101AFI20250109BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】遊星コーンとローラとの接触位置に効率よく確実に潤滑油を供給でき、変速機の耐久性を向上させることができる無段変速機を提供すること。
【解決手段】入力軸2は、右端側で円筒形状に形成された円筒部2Aと、左端側で円筒部2Aよりも小径に形成された小径部2Bと、を有している。また、円筒部2Aの内周面は、出力軸3の左端部を支持し、円筒部2Aの外周面は、インナキャリア34を支持している。また、円筒部2Aにおける左端側の端面に段差部2Cが形成され、段差部2Cは、サンローラ7の軸方向の右端側の側面と当接してサンローラ7を軸方向に位置決めしている。また、円筒部2Aには、内周側から外周側に貫通する第1油路2Dが形成され、サンローラ7は、入力軸2の軸方向において第1油路2Dと同位置に配置されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
駆動力源から回転動力が入力される入力軸に設けられたサンローラと、
前記入力された回転動力を出力軸に伝達するリングローラと、
前記サンローラあるいは前記リングローラに接触する円錐面を有し、円錐台形状に形成された遊星コーンと、
前記遊星コーンを回転自在に支持する支持軸と、
前記入力軸の回転動力を前記遊星コーンを介して前記出力軸に無段階で変速するように、前記遊星コーンの円錐面における前記サンローラの接触位置と前記遊星コーンの円錐面における前記リングローラの接触位置を変更する移動機構と、を備える無段変速機であって、
前記入力軸の一端側に前記出力軸が同軸で配置され、
前記支持軸の一端部を回転自在に保持するインナキャリアを備え、
前記入力軸は一端側で円筒形状に形成された円筒部を有し、
前記円筒部の内周面は前記出力軸の他端部を支持し、
前記円筒部の外周面は前記インナキャリアを支持し、
前記円筒部における他端側の端面に段差部が形成され、
前記段差部は、前記サンローラの軸方向の一端側の側面と当接して前記サンローラを軸方向に位置決めし、
前記円筒部には、内周側から外周側に貫通する第1油路が形成され、
前記サンローラは、前記入力軸の軸方向において前記第1油路と同位置に配置されていることを特徴とする無段変速機。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
前記円筒部には、軸方向で前記第1油路よりも一端側に、内周側から外周側に貫通する第2油路が形成され、
前記第2油路は、前記入力軸の軸方向において前記インナキャリアの移動範囲内に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の無段変速機。
【請求項3】
前記第1油路および前記第2油路は、前記入力軸の軸方向において前記リングローラおよび前記出力軸の範囲内に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の無段変速機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、無段変速機に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
円錐形状の遊星コーンを用いて駆動力源の動力を無段階で変速する無段変速機として、特許文献1に記載されるものが知られている。特許文献1に記載の無段変速機は、変速機主軸に回転自在に支持した駆動回転部材および従動回転部材を、キャリアに回転自在に支持した変速回転部材に接触させて変速を行うように構成されている。この無段変速機において、変速機主軸によりオイルポンプが駆動されると、変速機室の底部のオイル溜めから吸い上げられた潤滑油は、変速機室の内部に供給され、変速回転部材の第1摩擦伝達面および第2摩擦伝達面や、各ベアリングやギヤの歯合部を潤滑した後、オイル溜めに還流される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-270641号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の無段変速機にあっては、遊星コーンとローラとの接触位置に効率よく確実に潤滑油を供給することについて十分に検討されておらず、変速機の耐久性が低下するおそれがあった。
【0005】
そこで、本発明は、遊星コーンとローラとの接触位置に効率よく確実に潤滑油を供給でき、変速機の耐久性を向上させることができる無段変速機を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため本発明は、駆動力源から回転動力が入力される入力軸に設けられたサンローラと、前記入力された回転動力を出力軸に伝達するリングローラと、前記サンローラあるいは前記リングローラに接触する円錐面を有し、円錐台形状に形成された遊星コーンと、前記遊星コーンを回転自在に支持する支持軸と、前記入力軸の回転動力を前記遊星コーンを介して前記出力軸に無段階で変速するように、前記遊星コーンの円錐面における前記サンローラの接触位置と前記遊星コーンの円錐面における前記リングローラの接触位置を変更する移動機構と、を備える無段変速機であって、前記入力軸の一端側に前記出力軸が同軸で配置され、前記支持軸の一端部を回転自在に保持するインナキャリアを備え、前記入力軸は一端側で円筒形状に形成された円筒部を有し、前記円筒部の内周面は前記出力軸の他端部を支持し、前記円筒部の外周面は前記インナキャリアを支持し、前記円筒部における他端側の端面に段差部が形成され、前記段差部は、前記サンローラの軸方向の一端側の側面と当接して前記サンローラを軸方向に位置決めし、前記円筒部には、内周側から外周側に貫通する第1油路が形成され、前記サンローラは、前記入力軸の軸方向において前記第1油路と同位置に配置されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
このように、本発明によれば、遊星コーンとローラとの接触位置に効率よく確実に潤滑油を供給でき、変速機の耐久性を向上させることができる無段変速機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明の一実施例に係る無段変速機の高速時における入力軸の回転中心軸と支持軸の軸心での断面図である。
図2は、本発明の一実施例に係る無段変速機の高速時における入力軸の回転中心軸と連結部材の軸心での断面図である。
図3は、本発明の一実施例に係る無段変速機の低速時における入力軸の回転中心軸と支持軸の軸心での断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一実施の形態に係る無段変速機は、駆動力源から回転動力が入力される入力軸に設けられたサンローラと、入力された回転動力を出力軸に伝達するリングローラと、サンローラあるいはリングローラに接触する円錐面を有し、円錐台形状に形成された遊星コーンと、遊星コーンを回転自在に支持する支持軸と、入力軸の回転動力を遊星コーンを介して出力軸に無段階で変速するように、遊星コーンの円錐面におけるサンローラの接触位置と遊星コーンの円錐面におけるリングローラの接触位置を変更する移動機構と、を備える無段変速機であって、入力軸の一端側に出力軸が同軸で配置され、支持軸の一端部を回転自在に保持するインナキャリアを備え、入力軸は一端側で円筒形状に形成された円筒部を有し、円筒部の内周面は出力軸の他端部を支持し、円筒部の外周面はインナキャリアを支持し、円筒部における他端側の端面に段差部が形成され、段差部はサンローラの軸方向の一端側の側面と当接してサンローラを軸方向に位置決めし、円筒部には、内周側から外周側に貫通する第1油路が形成され、サンローラは入力軸の軸方向において第1油路と同位置に配置されていることを特徴とする。これにより、本発明の一実施の形態に係る無段変速機は、遊星コーンとローラとの接触位置に効率よく確実に潤滑油を供給でき、変速機の耐久性を向上させることができる。
【実施例】
【0010】
以下、本発明の一実施例に係る無段変速機について、図面を用いて説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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