TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024176929
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-19
出願番号
2023095818
出願日
2023-06-09
発明の名称
燃料噴射システム
出願人
スズキ株式会社
代理人
個人
主分類
F02D
41/34 20060101AFI20241212BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約
【課題】吸気の逆流を抑制しながら、タンブル流を適切に強化することを目的とする。
【解決手段】本発明の燃料噴射システムは、バルブヘッド42およびバルブステム43を有し、開弁することにより吸気ポート20からシリンダ部12内に吸気を取り込む吸気バルブ40a、40bと、吸気ポート20に配置され、吸気バルブ40a、40bの中心方向に向けて燃料を噴射する上流側インジェクタ52と、吸気ポート20のうち上流側インジェクタ52より下流に配置され、バルブヘッド42よりもバルブステム43側の方向に向けて燃料を噴射する下流側インジェクタ51と、を備える。上流側インジェクタ52は、エンジン10の圧縮行程であって、かつ吸気バルブ40a、40bが閉弁する前に、燃料を噴射することにより、吸気の逆流を抑制しながら、タンブル流を適切に強化することができる。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
バルブヘッドおよびバルブステムを有し、開弁することにより吸気ポートからシリンダ部内に吸気を取り込む吸気バルブと、
前記吸気ポートに配置され、前記吸気バルブの中心方向に向けて燃料を噴射する上流側インジェクタと、
前記吸気ポートのうち前記上流側インジェクタより下流に配置され、前記バルブヘッドよりも前記バルブステム側の方向に向けて燃料を噴射する下流側インジェクタと、を備えるエンジンの燃料噴射システムであって、
前記上流側インジェクタは、
前記エンジンの圧縮行程であって、かつ前記吸気バルブが閉弁する前に、燃料を噴射することを特徴とする燃料噴射システム。
続きを表示(約 170 文字)
【請求項2】
前記上流側インジェクタは、
エンジン負荷率が所定の負荷率よりも大きい場合に、燃料を噴射することを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射システム。
【請求項3】
前記下流側インジェクタは、
前記バルブステムを避ける方向に燃料を噴射することを特徴とする請求項1または2に記載の燃料噴射システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料噴射システムに関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来からエンジンに燃料を供給するために、開弁することで燃料を噴射するインジェクタが用いられている。特許文献1には、気筒に連通する各吸気ポートの上下に、計2基のインジェクタが設置されるエンジンが開示されている。特許文献1のエンジンでは、上方のインジェクタは先端部のノズルが斜め下方を向く姿勢に配置され、下方のインジェクタは先端部のノズルが水平方向を向く姿勢に配置される。上方のインジェクタは吸気バルブが開弁している吸気行程中に燃料を噴射する。一方、下方のインジェクタは吸気バルブが閉弁している排気行程中に燃料を噴射することにより、燃料が吸気バルブの弁体に当たって熱せられ気化されるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-49398号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のエンジンにおいて排気行程中に下方のインジェクタから燃料を噴射させてもタンブル流を発生させることは困難である。また、圧縮行程中の吸気バルブが開いているタイミングでは吸気が逆流してしまうことがあるが、特許文献1のエンジンでは、吸気の逆流を防止する方法について開示されていない。特に、エンジン負荷率が大きい場合には逆流が顕著となり、吸入効率が低下してしまうことから何らかの対応が求められる。
【0005】
本発明は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、吸気の逆流を抑制しながら、タンブル流を適切に強化することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、バルブヘッドおよびバルブステムを有し、開弁することにより吸気ポートからシリンダ部内に吸気を取り込む吸気バルブと、前記吸気ポートに配置され、前記吸気バルブの中心方向に向けて燃料を噴射する上流側インジェクタと、前記吸気ポートのうち前記上流側インジェクタより下流に配置され、前記バルブヘッドよりも前記バルブステム側の方向に向けて燃料を噴射する下流側インジェクタと、を備えるエンジンの燃料噴射システムであって、前記上流側インジェクタは、前記エンジンの圧縮行程であって、かつ前記吸気バルブが閉弁する前に、燃料を噴射することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、吸気の逆流を抑制しながら、タンブル流を適切に強化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
エンジンの一部の構成の一例を示す図である。
シリンダ部内の吸気の流れを可視化した図である。
吸気行程、圧縮行程、燃焼行程および排気行程を説明するための図である。
上流側インジェクタが燃料を噴射する期間を説明するための図である。
燃料噴射システムの構成の一例を示す図である。
燃料噴射システムの制御装置による処理を示すフローチャートである。
エンジン負荷率に応じて使用するインジェクタを説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明に係る実施形態は、バルブヘッド42およびバルブステム43を有し、開弁することにより吸気ポート20からシリンダ部12内に吸気を取り込む吸気バルブ40a、40bと、吸気ポート20に配置され、吸気バルブ40a、40bの中心方向に向けて燃料を噴射する上流側インジェクタ52と、吸気ポート20のうち上流側インジェクタ52より下流に配置され、バルブヘッド42よりもバルブステム43側の方向に向けて燃料を噴射する下流側インジェクタ51と、を備える。上流側インジェクタ52は、エンジン10の圧縮行程であって、かつ吸気バルブ40a、40bが閉弁する前に、燃料を噴射する。したがって、吸気の逆流を抑制しながら、タンブル流を適切に強化することができる。
【実施例】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施例について説明する。
図1は、実施例に係る、車両に搭載されるエンジン10の一部の構成の一例を示す図である。図1(a)はエンジン10をシリンダ軸Cyに対して直交する方向から見た図(クランク軸Crに沿って見た図)である。図1(b)は、図1(a)に示す矢印I方向であって、エンジン10をシリンダ軸Cyに沿って見た図(クランク軸Crに対して直交する方向から見た図)である。ここでは、説明を容易にするために、エンジン10のシリンダ軸Cyに沿った方向のうち吸気バルブおよび排気バルブが配置される側を上、吸気バルブおよび排気バルブのうち吸気バルブが配置される側を前、クランク軸Crに沿った方向のうち一方側を左として説明する。ただし、エンジン10は、車両に対してシリンダ軸Cyが鉛直方向に沿うように搭載する場合に限られず、シリンダ軸Cyが水平方向に沿うように搭載してもよく、鉛直方向および水平方向の何れにも傾斜する方向に搭載してもよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
スズキ株式会社
リッド構造
今日
スズキ株式会社
リッド構造
今日
スズキ株式会社
車両制御装置
今日
スズキ株式会社
燃料噴射システム
今日
スズキ株式会社
船舶運転制御装置
8日前
スズキ株式会社
触媒暖機システム
7日前
スズキ株式会社
車両用電子制御装置
2日前
スズキ株式会社
車両用衝突検知装置
8日前
スズキ株式会社
車両用空調制御装置
7日前
スズキ株式会社
車載カメラ設置構造
7日前
スズキ株式会社
車両の運転支援装置
2日前
スズキ株式会社
判定装置、プログラム
今日
スズキ株式会社
鞍乗型車両の後部構造
今日
スズキ株式会社
船舶推進制御システム
7日前
スズキ株式会社
車両用アンダーカバー
7日前
スズキ株式会社
ブレーキ負圧制御装置
14日前
スズキ株式会社
収納ボックスの保持構造
今日
スズキ株式会社
過給機のオイル戻し構造
今日
スズキ株式会社
内燃機関のバランサ装置
今日
スズキ株式会社
車両用のエンジンユニット
今日
スズキ株式会社
エンジンのエアクリーナ装置
今日
スズキ株式会社
車両用コンプレッサ制御方法
13日前
スズキ株式会社
車両バックドア開口部補強構造
7日前
スズキ株式会社
内燃機関用ピストンの製造方法
14日前
スズキ株式会社
ターンシグナルランプの支持構造
今日
スズキ株式会社
走行制御システム及び走行制御プログラム
2日前
個人
燃焼状態診断システム
8日前
マツダ株式会社
ピストン
8日前
スズキ株式会社
燃料噴射システム
今日
スズキ株式会社
エンジン制御システム
21日前
株式会社SUBARU
シリンダライナ
7日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関
8日前
株式会社SUBARU
蒸発燃料処理装置
21日前
トヨタ自動車株式会社
異音解析装置
21日前
トヨタ自動車株式会社
燃料供給装置
21日前
株式会社豊田自動織機
過給システム
13日前
続きを見る
他の特許を見る