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公開番号2024170082
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-06
出願番号2023087045
出願日2023-05-26
発明の名称過給システム
出願人株式会社豊田自動織機
代理人個人,個人
主分類F02B 37/00 20060101AFI20241129BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】過給システム全体としての運転効率を向上させること。
【解決手段】複数のターボチャージャ23のうち、タービンホイール30に導入される排気のエネルギーが小さいターボチャージャ23ほど、可変ノズル機構60のベーン開度における閉じ側の限界開度が小さく設定されている。よって、複数のターボチャージャ23のうち、タービンホイール30に導入される排気のエネルギーが小さいターボチャージャ23ほど、排気通路48からタービンホイール30に導入される排気の流速が可変ノズル機構60によって上がり易くなる。その結果、タービンホイール30に導入される排気のエネルギーが小さくても、タービンホイール30の回転数が増大する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内燃機関から排気通路へ排出される排気のエネルギーによってタービンホイールが回転することにより前記内燃機関に吸入される吸気を過給するターボチャージャを複数備え、
前記各ターボチャージャは、複数のノズルベーンを有するとともに前記複数のノズルベーンを回動させることにより、隣り合うノズルベーン同士の隙間の大きさであるベーン開度を調整することで、前記排気通路から前記タービンホイールに導入される排気の流速を調整する可変ノズル機構を備え、
前記ベーン開度を調整することにより前記内燃機関に吸入される吸気の過給圧が変更される過給システムであって、
前記複数のターボチャージャのうち、前記タービンホイールに導入される排気のエネルギーが小さいターボチャージャほど、前記ベーン開度における閉じ側の限界開度が小さく設定されていることを特徴とする過給システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、過給システムに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1に開示されているように、内燃機関から排気通路へ排出される排気のエネルギーによってタービンホイールが回転することにより内燃機関に吸入される吸気を過給するターボチャージャを複数備えた過給システムが知られている。各ターボチャージャは、複数のノズルベーンを有する可変ノズル機構を備えている。可変ノズル機構は、複数のノズルベーンを回動させることにより、隣り合うノズルベーン同士の隙間の大きさであるベーン開度を調整することで、排気通路からタービンホイールに導入される排気の流速を調整する。このように、過給システムにおいては、ベーン開度を調整することにより内燃機関に吸入される吸気の過給圧が変更される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-83717号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1のように、ターボチャージャを複数備えた過給システムにおいては、各ターボチャージャのタービンホイールにそれぞれ排気が導入される前に、排気が排気通路を流れる際に、排気の圧損や排気の温度の低下が生じる場合がある。すると、各ターボチャージャにおいてタービンホイールに導入される排気のエネルギーが異なる。各ターボチャージャのタービンホイールにそれぞれ導入される排気のエネルギーが異なると、各ターボチャージャにおいてタービンホイールの回転数が異なることになるため、各ターボチャージャの実際の作動点が目標の作動点からずれてしまう。すると、各ターボチャージャでサージングが発生したり、タービンホイールが過回転になったりするため、過給システム全体としての運転効率が低下する虞がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する過給システムは、内燃機関から排気通路へ排出される排気のエネルギーによってタービンホイールが回転することにより前記内燃機関に吸入される吸気を過給するターボチャージャを複数備え、前記各ターボチャージャは、複数のノズルベーンを有するとともに前記複数のノズルベーンを回動させることにより、隣り合うノズルベーン同士の隙間の大きさであるベーン開度を調整することで、前記排気通路から前記タービンホイールに導入される排気の流速を調整する可変ノズル機構を備え、前記ベーン開度を調整することにより前記内燃機関に吸入される吸気の過給圧が変更される過給システムであって、前記複数のターボチャージャのうち、前記タービンホイールに導入される排気のエネルギーが小さいターボチャージャほど、前記ベーン開度における閉じ側の限界開度が小さく設定されている。
【0006】
これによれば、複数のターボチャージャのうち、タービンホイールに導入される排気のエネルギーが小さいターボチャージャほど、可変ノズル機構のベーン開度における閉じ側の限界開度が小さく設定されている。したがって、複数のターボチャージャのうち、タービンホイールに導入される排気のエネルギーが小さいターボチャージャほど、排気通路からタービンホイールに導入される排気の流速を可変ノズル機構によって上げ易くすることができる。その結果、タービンホイールに導入される排気のエネルギーが小さくても、タービンホイールの回転数を増大させることができる。一方で、タービンホイールに導入される排気のエネルギーが比較的大きいターボチャージャでは、可変ノズル機構のベーン開度における閉じ側の限界開度を小さく設定しない。このため、タービンホイールに導入される排気のエネルギーが比較的大きいターボチャージャにおいては、排気通路からタービンホイールに導入される排気の流速が可変ノズル機構によって上げ過ぎてしまうことが回避されている。したがって、各ターボチャージャにおいてタービンホイールに導入される排気のエネルギーが異なっていても、各ターボチャージャにおいてタービンホイールの回転数のずれを抑制することができる。よって、各ターボチャージャの実際の作動点が目標の作動点からずれてしまうことが抑制されるため、各ターボチャージャでサージングが発生したり、タービンホイールが過回転になったりすることが回避され易くなる。以上により、過給システム全体としての運転効率を向上させることができる。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、過給システム全体としての運転効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態における過給システムを説明するための概略構成図である。
図2は、ベーン開度が開き側の限界開度に達している状態を示す図である。
図3は、ベーン開度が閉じ側の限界開度に達している状態を示す図である。
図4は、ベーン開度と排気の流量との関係を示すグラフである。
図5は、空気の流量と圧力比との関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、過給システムを具体化した一実施形態を図1~図5にしたがって説明する。本実施形態の過給システムは、内燃機関に吸入される吸気の過給圧を変更する。過給システム及び内燃機関は、エンジンシステムを構成している。本実施形態のエンジンシステムは、車両に搭載されている。
【0010】
<エンジンシステムの概略構成>
図1に示すように、エンジンシステム10は、内燃機関11と、過給システム12と、を備えている。内燃機関11は、エンジン本体13を備えている。エンジン本体13は、第1バンク14と、第2バンク15と、を有している。第1バンク14は、第1気筒16を複数有している。第2バンク15は、第2気筒17を複数有している。本実施形態の内燃機関11は、第1バンク14が第1気筒16を3つ有するとともに、第2バンク15が第2気筒17を3つ有するV型6気筒ディーゼルエンジンである。
(【0011】以降は省略されています)

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