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公開番号2025056627
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-08
出願番号2023166217
出願日2023-09-27
発明の名称エンジンシステムの制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人
主分類F02D 29/02 20060101AFI20250401BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】簡易な制御により触媒の過昇温が抑制されたエンジンシステムの制御装置を提供する。
【解決手段】エンジン及びエンジンの排気を浄化する触媒を有したエンジンシステムの制御装置であって、エンジンシステムの停止要求がある場合に、エンジンの温度と触媒の温度とに基づいて、当該制御装置の次回の起動後、触媒を暖機温度まで昇温させる暖機処理が実行されることで、触媒が過昇温するか否かを予測する判定処理を実行する判定部と、判定結果に基づいて、当該制御装置を停止する停止部と、を備え、判定結果が否定判定の場合に、停止部は当該制御装置を停止し、判定結果が肯定判定の場合に、判定部は判定処理を再実行し、判定結果が肯定判定でありエンジンシステムの起動要求がある場合に、触媒の暖機処理を実行することなくエンジンを始動し、判定処理の再実行による判定結果が否定判定の場合に、当該制御装置を停止する、エンジンシステムの制御装置。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
エンジン、及び前記エンジンの排気を浄化する触媒、を有したエンジンシステムの制御装置であって、
当該制御装置の起動後での前記エンジンの初回始動時での前記エンジンの温度が冷間温度以下の場合に前記エンジンを始動すると共に前記触媒を暖機温度まで昇温させる暖機処理を実行し、前記エンジンシステムの停止要求がある場合に前記エンジンを停止するエンジン制御部と、
前記停止要求がある場合に、前記エンジンの温度を検出する検出部と、
前記停止要求がある場合に、前記エンジンが始動してから前記停止要求があるまで前記エンジンの運転状態に基づいて前記触媒の温度を推定する推定部と、
前記停止要求がある場合に、前記エンジンの温度と前記触媒の温度とに基づいて、当該制御装置の次回の起動後での前記エンジンの初回始動の際に前記暖機処理が実行されて前記触媒が過昇温するか否かを予測する判定処理を実行する判定部と、
前記判定部の判定結果に基づいて、当該制御装置を停止する停止部と、を備え、
前記判定結果が否定判定の場合に、前記停止部は当該制御装置を停止し、
前記判定結果が肯定判定の場合に、前記判定部は前記判定処理を再実行し、
前記判定結果が肯定判定であり前記エンジンシステムの起動要求がある場合に、前記エンジン制御部は前記暖機処理を実行することなく前記エンジンを始動し、
前記判定処理の再実行による前記判定結果が否定判定の場合に、前記停止部は当該制御装置を停止する、エンジンシステムの制御装置。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記エンジンシステムは、燃料噴射を停止しスロットル弁を開いた状態で前記エンジンをモータリングするモータを有し、
前記判定結果が肯定判定の場合に、前記モータによる前記エンジンのモータリングを実行するモータリング制御部を備えた、請求項1のエンジンシステムの制御装置。
【請求項3】
前記エンジンシステムは、前記エンジンの冷却水を冷却するラジエータと、前記ラジエータと前記触媒とを冷却するファンと、を有し、
前記判定結果が肯定判定の場合に、前記ファンを駆動するファン制御部を備えた、請求項1のエンジンシステムの制御装置。
【請求項4】
前記停止要求がある場合に、前記エンジンの温度が前記冷間温度以下であって且つ前記触媒の温度が前記暖機温度よりも低い制限温度以上の場合に、前記判定部は肯定判定を行い、
前記停止要求がある場合に、前記エンジンの温度が前記冷間温度よりも高い場合又は前記触媒の温度が前記制限温度未満の場合には、前記判定部は否定判定を行い、
前記制限温度は、当該制御装置の次回の起動後での前記エンジンの初回始動時の暖機処理の実行により前記触媒が過昇温する温度である、請求項1乃至3の何れかのエンジンシステムの制御装置。
【請求項5】
前記停止要求がある場合であって前記エンジンの温度が前記冷間温度よりも高い場合、前記判定部は、当該制御装置の起動後での前記エンジンの初回始動時に前記暖機処理は実行されないと予測して前記否定判定を行い、
前記停止要求がある場合であって前記触媒の温度が前記制限温度未満の場合には、前記判定部は、当該制御装置の起動後での前記エンジンの初回始動時に前記暖機処理が実行されても前記触媒は過昇温しないと予測して前記否定判定を行う、請求項4のエンジンシステムの制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンシステムの制御装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
エンジン始動時での触媒の温度が所定値以下の場合に、ECU(Electronic Control Unit)はエンジンを始動するとともに触媒を暖機温度まで昇温させる暖機処理を実行する(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-007464号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の技術では、エンジンの停止期間の長さと停止期間中での外気温とに基づいて、エンジン始動時での触媒の温度が推定される。この手法では、停止期間の長さと外気温とが同一条件下ではエンジン始動時での触媒推定温度は一定の値となる。しかしながら、エンジン停止時での触媒の温度はそれまでのエンジンの運転状態などによって変動する。このため、エンジン始動時での触媒の推定温度が実温度から大きく乖離するおそれがある。この結果、例えば触媒の推定温度が実温度よりも低く推定され、エンジン始動時に暖機処理が実行されて触媒が過昇温するおそれがある。
【0005】
また、上記の技術では、エンジンの停止期間の計測を、ECUが停止した状態で行う必要がある。また、エンジンの停止期間中での外気温を取得するためには、ECUを常時起動させておく、又は定期的に起動させる必要がある。このように制御が複雑化するおそれがある。
【0006】
そこで本発明は、簡易な制御により触媒の過昇温が抑制されたエンジンシステムの制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的は、エンジン、及び前記エンジンの排気を浄化する触媒、を有したエンジンシステムの制御装置であって、当該制御装置の起動後での前記エンジンの初回始動時での前記エンジンの温度が冷間温度以下の場合に前記エンジンを始動すると共に前記触媒を暖機温度まで昇温させる暖機処理を実行し、前記エンジンシステムの停止要求がある場合に前記エンジンを停止するエンジン制御部と、前記停止要求がある場合に、前記エンジンの温度を検出する検出部と、前記停止要求がある場合に、前記エンジンが始動してから前記停止要求があるまで前記エンジンの運転状態に基づいて前記触媒の温度を推定する推定部と、前記停止要求がある場合に、前記エンジンの温度と前記触媒の温度とに基づいて、当該制御装置の次回の起動後での前記エンジンの初回始動の際に前記暖機処理が実行されて前記触媒が過昇温するか否かを予測する判定処理を実行する判定部と、前記判定部の判定結果に基づいて、当該制御装置を停止する停止部と、を備え、前記判定結果が否定判定の場合に、前記停止部は当該制御装置を停止し、前記判定結果が肯定判定の場合に、前記判定部は前記判定処理を再実行し、前記判定結果が肯定判定であり前記エンジンシステムの起動要求がある場合に、前記エンジン制御部は前記暖機処理を実行することなく前記エンジンを始動し、前記判定処理の再実行による前記判定結果が否定判定の場合に、前記停止部は当該制御装置を停止する、エンジンシステムの制御装置によって達成できる。
【0008】
上記構成では、エンジンシステムの停止要求がある場合に、エンジンの温度と触媒の温度とに基づいて、制御装置の次回の起動後でのエンジンの初回始動の際に暖機処理が実行されて触媒が過昇温するか否かが判定される。判定結果が肯定判定の場合であってエンジンシステムの起動要求がある場合には、暖機処理が実行されることなくエンジンが始動される。このため暖機処理による触媒の過昇温が抑制される。
【0009】
また上記構成では、判定結果が否定判定となるまでは判定処理が再度実行され、判定結果が否定判定となった場合には、制御装置は停止する。この場合、制御装置の起動後でのエンジンの初回始動時でのエンジンの温度が冷間温度以下の場合に暖機処理が実行される。以上のように、次回のエンジン始動時での暖機処理の実行の可否を決定するために次回のエンジン始動時での触媒温度の推定は不要である。このため、エンジンの停止期間の計測やエンジンの停止期間中での外気温の取得も不要となる。このようにして制御が簡易化されている。
【0010】
前記エンジンシステムは、燃料噴射を停止しスロットル弁を開いた状態で前記エンジンをモータリングするモータを有し、前記判定結果が肯定判定の場合に、前記モータによる前記エンジンのモータリングを実行するモータリング制御部を備えていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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