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公開番号2025070241
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2023180407
出願日2023-10-19
発明の名称異常診断装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人
主分類F02D 45/00 20060101AFI20250424BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】車両が特殊環境下に置かれて異常診断が実行されない場合での診断済履歴を適切に取り扱うことができる異常診断装置を提供する。
【解決手段】イグニッションがオフの状態で、車両搭載のエンジンの機器の異常診断実行ための基本条件が成立し且つ車両の特殊環境条件が不成立であると、機器の異常診断を実行して診断済履歴を記憶部に記憶する装置において、イグニッションオフの状態で、基本条件と特殊環境条件との成立、不成立を、複数回判定する判定部と、複数回の判定結果に応じて、異常診断が実行されたものとみなしてイグニッションオン後に診断済履歴を記憶部に記憶処理する記憶制御部と、を備え、記憶制御部は、複数回の判定のうち一回は基本条件が成立し且つ複数回の判定のうち全てで特殊環境条件が成立した場合に、記憶処理を実行し、複数回の判定のうち一回は特殊環境条件が不成立であった場合に、記憶処理は実行しない。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
イグニッションオフの状態で、車両に搭載されたエンジンの機器の異常診断を実行するための基本条件が成立し且つ前記車両が特殊環境下に置かれていることを示す特殊環境条件が不成立であることに基づいて、前記機器の異常診断を実行して診断済履歴を記憶部に記憶する異常診断装置において、
イグニッションオフの状態で、前記基本条件と前記特殊環境条件との成立、不成立を、時間を空けて複数回にわたって判定する判定部と、
前記判定部の複数回の判定結果に応じて、異常診断が実行されたものとみなしてイグニッションオン後に前記診断済履歴を前記記憶部に記憶する記憶処理を実行する記憶制御部と、を備え、
前記記憶制御部は、前記複数回の判定のうち少なくとも一回は前記基本条件が成立し且つ前記複数回の判定のうち全てで前記特殊環境条件が成立した場合に、前記記憶処理を実行し、前記複数回の判定のうち少なくとも一回は前記特殊環境条件が不成立であった場合に、前記記憶処理は実行しない、異常診断装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、異常診断装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
イグニッションオフ状態で車両に搭載されたエンジンの燃圧センサの異常診断を実行する異常診断装置が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-096278号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
異常診断が実行された場合には、診断済履歴を異常診断装置のメモリに記憶させることが考えられる。例えば車検時にこのような診断済履歴の有無が検査員により確認される。ここで、車両が特殊環境下に置かれた状態では、異常診断の精度が低下するため、異常診断を実行すべきではないと考えられる。しかしながら、特殊環境下で車両が継続的に使用された場合には、異常診断が実行されずに診断済履歴が記憶されないこととなる。このような特殊環境下での診断済履歴の取り扱いについては、上記の技術では検討がなされていない。
【0005】
そこで本発明は、車両が特殊環境下に置かれて異常診断が実行されない場合での診断済履歴を適切に取り扱うことができる異常診断装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的は、イグニッションオフの状態で、車両に搭載されたエンジンの機器の異常診断を実行するための基本条件が成立し且つ前記車両が特殊環境下に置かれていることを示す特殊環境条件が不成立であることに基づいて、前記機器の異常診断を実行して診断済履歴を記憶部に記憶する異常診断装置において、イグニッションオフの状態で、前記基本条件と前記特殊環境条件との成立、不成立を、時間を空けて複数回にわたって判定する判定部と、前記判定部の複数回の判定結果に応じて、異常診断が実行されたものとみなしてイグニッションオン後に前記診断済履歴を前記記憶部に記憶する記憶処理を実行する記憶制御部と、を備え、前記記憶制御部は、前記複数回の判定のうち少なくとも一回は前記基本条件が成立し且つ前記複数回の判定のうち全てで前記特殊環境条件が成立した場合に、前記記憶処理を実行し、前記複数回の判定のうち少なくとも一回は前記特殊環境条件が不成立であった場合に、前記記憶処理は実行しない、異常診断装置によって達成できる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、車両が特殊環境下に置かれて異常診断が実行されない場合での診断済履歴を適切に取り扱うことができる異常診断装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、エンジンの概略構成図である。
図2Aは、イグニッションオフ状態でソークタイマにより起動したECUが実行する判定制御を例示したフローチャートであり、図2Bは、イグニッションオンにより起動したECUが実行する記憶制御を例示したフローチャートである。
図3は、イグニッションオフの状態で常に特殊環境条件が成立する場合を例示したタイミングチャートである。
図4は、イグニッションオフ状態で一時的に特殊環境条件が不成立となる場合を例示したタイミングチャートである。
図5は、イグニッションオフの状態で一時的に基本条件が不成立となるが特殊環境条件は常に成立している場合を例示したタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[車両の概略構成]
図1は、エンジンの概略構成図である。車両1は、エンジン10、駆動輪15、及びECU(Electronic Control Unit)20を備える。エンジン10は、車両1の走行動力源である。エンジン10の動力は駆動輪15に伝達される。エンジン10には、燃料噴射弁に供給される燃料の圧力を検出する燃圧センサ12が設けられている。
【0010】
ECU20は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備える。ECU20は、イグニッションスイッチ3、大気圧センサ4、及び燃圧センサ12が電気的に接続されている。イグニッションスイッチ3は、イグニッションのオンオフを検出する。大気圧センサ4は、大気圧を検出する。ECU20は、イグニッションスイッチ3のオンオフに基づいてエンジン10を駆動、停止する。
(【0011】以降は省略されています)

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