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公開番号
2025076958
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-16
出願番号
2023188946
出願日
2023-11-02
発明の名称
燃料調整装置および車両
出願人
ヤマハ発動機株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F02D
17/04 20060101AFI20250509BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約
【課題】エンジンの過回転の抑制に伴って触媒が短寿命化することを適切に防止する。
【解決手段】燃料調整装置は、ECU10および触媒下流酸素センサSE4を含む。ECU10は、エンジン5を動作させる燃料噴射装置61を制御する。触媒下流酸素センサSE4は、エンジン5に取り付けられた排気系のうち三元触媒53の下流に設けられ、排出ガスの酸素濃度を検出する。ECU10は、エンジン回転速度が過回転とされる第1の回転速度に達したときに、エンジン回転速度が下降するように燃料供給量を調整する。エンジン回転速度が下降して第2の回転速度に達したときに、エンジン5への燃料供給量が通常の量に戻される。その後、エンジン回転速度が継続して監視範囲内で維持されるときに、触媒下流酸素センサSE4の検出結果に基づいて燃料供給量を調整する。監視範囲は、第2の回転速度を含みかつ第1の回転速度よりも低い範囲である。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
エンジンを動作させるエンジン駆動部を制御する制御部と、
前記エンジンに取り付けられた排気系のうち排出ガスを浄化する触媒の下流に設けられ、前記排出ガスの酸素濃度を検出する酸素センサとを備え、
前記エンジン駆動部は、前記エンジンへ燃料を供給する燃料供給部を含み、
前記制御部は、
前記エンジン駆動部が第1の条件に従って動作する状態で、前記エンジンの回転速度が上昇することにより第1の回転速度に達したときに、前記エンジンの回転速度が下降するように、前記エンジン駆動部を前記第1の条件とは異なる第2の条件に従って動作させ、
前記エンジン駆動部が前記第2の条件に従って動作する状態で、前記エンジンの回転速度が前記第1の回転速度から前記第1の回転速度よりも低い第2の回転速度に達したときに、前記エンジン駆動部の動作条件を前記第2の条件から前記第1の条件に戻し、
前記エンジン駆動部の動作条件が前記第2の条件から前記第1の条件に戻された時点から前記エンジンの回転速度が継続して監視範囲内で維持されるときに、前記酸素センサの検出結果に基づいて前記燃料供給部の燃料供給量を調整し、
前記監視範囲は、前記第2の回転速度を含みかつ前記第1の回転速度よりも低い範囲である、燃料調整装置。
続きを表示(約 830 文字)
【請求項2】
前記制御部は、
前記燃料供給部の燃料供給量の調整時に、前記第1の条件に対応する燃料供給量および前記第2の条件に対応する燃料供給量とは異なる量の燃料が前記エンジンに供給されるように前記燃料供給部を調整する、請求項1記載の燃料調整装置。
【請求項3】
前記第1の条件は、前記燃料供給部から前記エンジンに供給されるべき燃料の量を第1の供給量とすることを含み、
前記第2の条件は、前記燃料供給部から前記エンジンに供給されるべき燃料の量を0とするかまたは前記第1の供給量よりも低い第2の供給量とすることを含む、請求項1または2記載の燃料調整装置。
【請求項4】
前記酸素センサの検出結果に基づいて前記燃料供給部の燃料供給量を調整することは、前記酸素センサにより検出される酸素濃度が理論空燃比に対応する酸素濃度よりも高くなるように前記燃料供給部をフィードバック制御することを含む、請求項1または2記載の燃料調整装置。
【請求項5】
前記燃料供給部をフィードバック制御することは、前記酸素センサにより検出される酸素濃度が理論空燃比に対応する酸素濃度よりも高いか否かを判定し、検出される酸素濃度が理論空燃比に対応する酸素濃度以下であるときに、前記燃料供給部の燃料供給量を予め設定されている燃料供給量から規定低減量減らすことを含む、請求項4記載の燃料調整装置。
【請求項6】
前記監視範囲は、前記第2の回転速度よりも低い第3の回転速度以上でかつ前記第1の回転速度よりも低い連続する範囲である、請求項1または2記載の燃料調整装置。
【請求項7】
前記エンジンと、
前記排気系と、
前記排気系に設けられる前記触媒と、
前記エンジン駆動部と、
請求項1または2記載の燃料調整装置と、
前記エンジンにより駆動される駆動輪とを含む、車両。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンに供給される燃料の量を調整する燃料調整装置および車両に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
エンジンの回転速度が過剰に高くなることを防止するために、エンジンへの燃料の供給を停止する制御(以下、オーバーレブリミット制御と呼ぶ。)が知られている。オーバーレブリミット制御では、例えばエンジンの回転速度が予め定められた第1の回転速度に達することにより、エンジンへの燃料の供給が停止される。その後、エンジンの回転速度が第1の回転速度よりも低い予め定められた第2の回転速度まで下降することにより、エンジンへの燃料の供給が再開される。
【0003】
オーバーレブリミット制御の終了後、例えばスロットルバルブが全開状態で維持されている場合を想定する。この場合、エンジンの回転速度は、第2の回転速度から上昇し、再び第1の回転速度に達する。それにより、再度オーバーレブリミット制御が行われ、エンジンへの燃料の供給が停止される。このように、エンジンへの燃料供給の停止およびエンジンへの燃料供給の再開が繰り返されることは、エンジンの排気系に設けられる触媒の温度を上昇させ、当該触媒の劣化を促進する可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-241691号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1には、上記のようなオーバーレブリミット制御が繰り返されることによる触媒の高温化を抑制するために、エンジンへの燃料供給の再開後に、三元触媒に流入するガスの空燃比が理論空燃比よりもリーンとなるように燃料を供給する燃料供給装置が記載されている。しかしながら、実際には、エンジンを失火させることなくエンジンに供給される燃料の量を適切に調整することは難しい。
【0006】
本発明の目的は、エンジンの過回転の抑制に伴って触媒が短寿命化することを適切に防止可能な燃料調整装置および車両を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一局面に従う燃料調整装置は、エンジンを動作させるエンジン駆動部を制御する制御部と、前記エンジンに取り付けられた排気系のうち排出ガスを浄化する触媒の下流に設けられ、前記排出ガスの酸素濃度を検出する酸素センサとを備え、前記エンジン駆動部は、前記エンジンへ燃料を供給する燃料供給部を含み、前記制御部は、前記エンジン駆動部が第1の条件に従って動作する状態で、前記エンジンの回転速度が上昇することにより第1の回転速度に達したときに、前記エンジンの回転速度が下降するように、前記エンジン駆動部を前記第1の条件とは異なる第2の条件に従って動作させ、前記エンジン駆動部が前記第2の条件に従って動作する状態で、前記エンジンの回転速度が前記第1の回転速度から前記第1の回転速度よりも低い第2の回転速度に達したときに、前記エンジン駆動部の動作条件を前記第2の条件から前記第1の条件に戻し、前記エンジン駆動部の動作条件が前記第2の条件から前記第1の条件に戻された時点から前記エンジンの回転速度が継続して監視範囲内で維持されるときに、前記酸素センサの検出結果に基づいて前記燃料供給部の燃料供給量を調整し、前記監視範囲は、前記第2の回転速度を含みかつ前記第1の回転速度よりも低い範囲である。
【0008】
本発明の他の局面に従う車両は、前記エンジンと、前記排気系と、前記排気系に設けられる前記触媒と、前記エンジン駆動部と、上記の燃料調整装置と、前記エンジンにより駆動される駆動輪とを含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、エンジンの過回転の抑制に伴って触媒が短寿命化することを適切に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施の形態に係る自動二輪車の右側面図である。
図1の自動二輪車の制御系を示すブロック図である。
本発明の一実施の形態に係る燃料調整処理のフローチャートである。
燃料フィードバック制御がオンしているときに図2のCPUで行われる処理の詳細を示すフローチャートである。
図3の燃料調整処理によるエンジンの具体的な動作例を説明するためのタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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