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公開番号2025084379
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-03
出願番号2023198239
出願日2023-11-22
発明の名称カバー部材
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人
主分類F02B 77/00 20060101AFI20250527BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】エンジンへ取り付けた後の隙間を低減しつつ、エンジンに対する保持性を向上するカバー部材を提供する。
【解決手段】エンジンの部品を取り付ける部分を覆うカバー部材であって、該部分に対向する前板と、カバー部材の幅方向外側に突出し、幅方向内側への押圧で内側に撓む第1可撓部と、第1可撓部から外側に突出した第1爪とを含む、前板の両側縁の一方にある第1側板と、カバー部材の高さ方向底側に突出した第2爪と、底側に部分的に突出し、高さ方向天頂側への押圧で天頂側に撓む第2可撓部とを含む、前板の底縁にある底板と、前板の裏面に対する内圧によるカバー部材のエンジンからの脱落を第2爪と共に抑える、前板の天縁にある第1抑止板と、幅方向のガタつきを第1可撓部と共に抑え、高さ方向のガタつきを第2可撓部と共に抑え、かつ、内圧に基づく脱落を第1爪と共に抑える第2抑止板を含む、前板の両側縁の他方にある第2側板と、を有する。
【選択図】図2

特許請求の範囲【請求項1】
エンジンの部品を取り付ける取付部分を覆うカバー部材であって、
前記取付部分に対向する前板と、
前記カバー部材の幅方向の外側に突出し、前記幅方向の内側への第1押圧に基づいて前記内側に撓む第1可撓部と、前記第1可撓部から前記外側に突出した第1爪とを含む、前記前板の両側縁の一方に設けられた第1側板と、
前記カバー部材の高さ方向の底側に突出した第2爪と、前記底側に部分的に突出し、前記高さ方向の天頂側への第2押圧に基づいて前記天頂側に撓む第2可撓部とを含む、前記前板の底縁に設けられた底板と、
前記前板の裏面に対する内圧に基づく前記カバー部材の前記エンジンからの脱落を前記第2爪と共に抑える、前記前板の天縁に設けられた第1抑止板と、
前記カバー部材の前記幅方向の第1ガタつきを前記第1可撓部と共に抑え、前記カバー部材の前記高さ方向の第2ガタつきを前記第2可撓部と共に抑え、かつ、前記内圧に基づく前記脱落を前記第1爪と共に抑える第2抑止板を含む、前記前板の前記両側縁の他方に設けられた第2側板と、
を有するカバー部材。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記第2抑止板は、前記第2抑止板の斜面を前記部品と異なる別部品の第1面に当接させることにより前記第1ガタつきを抑え、前記第2抑止板の天面を前記別部品の第2面に当接させることにより前記第2ガタつきを抑える、
ことを特徴とする請求項1に記載のカバー部材。
【請求項3】
前記第1抑止板と前記第2抑止板の両方が樹脂製と金属製のいずれか一方であり、
前記第1可撓部と前記第2可撓部の両方が樹脂製と金属製のいずれか他方であり、
前記第1可撓部と前記第2可撓部は、前記第1可撓部と前記第2可撓部の両方が樹脂製である場合、樹脂製クリップと樹脂製ラッチのいずれかを含む、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のカバー部材。
【請求項4】
前記カバー部材の底部に、前記エンジンと前記カバー部材との間に溜まる水を前記カバー部材の裏側から前記カバー部材の表側に排水する屈曲した排水路をさらに有する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のカバー部材。
【請求項5】
前記排水路は前記水の流落路を含み、
前記流落路は通気口と連通する、
ことを特徴とする請求項4に記載のカバー部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はカバー部材に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
ねじ部品の使用をしないエンジンへの取り付けのためのカバーアセンブリが知られている。ねじ部品の使用をせずに、エンジンへのスナップ取り付け(snapping attachment)のためのカバーアセンブリは、カバーやクリップなどを有する(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5214741号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
カバーアセンブリといったカバー部材をクリップでエンジンへ取り付ける場合、取り付け時のクリップの可動域を確保するため、カバー部材とカバー部材を取り付けるエンジン部分との間に隙間を設けることが要求される。
【0005】
この隙間が大きい場合、カバー部材の保持力が弱まることにより、エンジンに対してカバー部材がガタつき、カバー部材がエンジンから脱落するおそれがある。また、この隙間から砂や塵といった異物がカバー部材の内側に混入する可能性もある。一方で、この隙間が小さい場合、カバー部材をエンジンに取り付ける際、カバー部材をエンジンに対して強い力で押し込むことが作業員に要求される。結果的に、作業員の作業性が低下するおそれがある。
【0006】
そこで、本発明では、エンジンへ取り付けた後の隙間を低減しつつ、エンジンに対する保持性を向上するカバー部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るカバー部材は、エンジンの部品を取り付ける取付部分を覆うカバー部材であって、前記取付部分に対向する前板と、前記カバー部材の幅方向の外側に突出し、前記幅方向の内側への第1押圧に基づいて前記内側に撓む第1可撓部と、前記第1可撓部から前記外側に突出した第1爪とを含む、前記前板の両側縁の一方に設けられた第1側板と、前記カバー部材の高さ方向の底側に突出した第2爪と、前記底側に部分的に突出し、前記高さ方向の天頂側への第2押圧に基づいて前記天頂側に撓む第2可撓部とを含む、前記前板の底縁に設けられた底板と、前記前板の裏面に対する内圧に基づく前記カバー部材の前記エンジンからの脱落を前記第2爪と共に抑える、前記前板の天縁に設けられた第1抑止板と、前記カバー部材の前記幅方向の第1ガタつきを前記第1可撓部と共に抑え、前記カバー部材の前記高さ方向の第2ガタつきを前記第2可撓部と共に抑え、かつ、前記内圧に基づく前記脱落を前記第1爪と共に抑える第2抑止板を含む、前記前板の前記両側縁の他方に設けられた第2側板と、を有する。
【0008】
上記構成において、前記第2抑止板は、前記第2抑止板の斜面を前記部品と異なる別部品の第1面に当接させることにより前記第1ガタつきを抑え、前記第2抑止板の天面を前記別部品の第2面に当接させることにより前記第2ガタつきを抑えてもよい。
【0009】
上記構成において、前記第1抑止板と前記第2抑止板の両方が樹脂製と金属製のいずれか一方であり、前記第1可撓部と前記第2可撓部の両方が樹脂製と金属製のいずれか他方であり、前記第1可撓部と前記第2可撓部は、前記第1可撓部と前記第2可撓部の両方が樹脂製である場合、樹脂製クリップと樹脂製ラッチのいずれかを含んでいてもよい。
【0010】
上記構成において、前記カバー部材の底部に、前記エンジンと前記カバー部材との間に溜まる水を前記カバー部材の裏側から前記カバー部材の表側に排水する屈曲した排水路をさらに有してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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