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公開番号2025084615
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-03
出願番号2023198662
出願日2023-11-22
発明の名称制御装置
出願人ダイハツ工業株式会社
代理人個人
主分類F02P 3/045 20060101AFI20250527BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】高価な筒内圧センサを用いることなく、点火システムの消費電力を低減できる制御装置を提供する。
【解決手段】1以上の点火コイルのそれぞれは、互いに磁界結合する1次コイルおよび2次コイルを含んでいる。1以上のスイッチのそれぞれは、電源から1以上の1次コイルへの1次電流の供給と遮断とを切り替える。1以上の2次コイルは、1次電流の遮断に応じて2次電流を発生する。点火プラグは、1次電流の遮断に応じて発生した2次電流により火花を発生させる。制御装置は、内燃機関の1サイクルにおいて複数回の2次電流を1以上の2次コイルに発生させるように、1以上のスイッチの動作を制御する。制御装置は、第Nサイクルにおける複数回の2次電流の時間に対する傾きが正である場合、第N+1サイクルにおける複数回の2次電流の時間に対する傾きが減少するように、点火システムを制御する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電源と、1以上のスイッチと、1以上の点火コイルと、点火プラグと、を備える内燃機関の点火システムの制御装置であって、
前記1以上の点火コイルのそれぞれは、互いに磁界結合する1次コイルおよび2次コイルを含んでおり、
前記1以上のスイッチのそれぞれは、前記電源から前記1以上の1次コイルへの1次電流の供給と遮断とを切り替え、
前記1以上の2次コイルは、前記1次電流の遮断に応じて2次電流を発生し、
前記点火プラグは、前記1次電流の遮断に応じて発生した前記2次電流により火花を発生させ、
前記制御装置は、前記内燃機関の1サイクルにおいて複数回の前記2次電流を前記1以上の2次コイルに発生させるように、前記1以上のスイッチの動作を制御し、
前記制御装置は、
第Nサイクル以前の1以上のサイクルにおける前記複数回の2次電流に基づいて、2次電流の時間に対する算出傾きを算出する算出ステップと、
第N+1サイクルにおける前記複数回の2次電流の時間に対する傾きが前記算出傾きより目標傾きに近づくように、前記点火システムを制御する制御ステップと、
を実行し、
Nは、自然数であり、
前記目標傾きは、負である、
制御装置。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記算出ステップでは、前記制御装置は、前記第Nサイクル以前の1以上のサイクルにおける前記複数回の2次電流にノイズ除去を行った後に、前記算出傾きを算出する、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記算出ステップでは、前記制御装置は、第N-Mサイクルにおける複数回の2次電流ないし第Nサイクルにおける前記複数回の2次電流を加算した値をM+1で除算した値に基づいて、前記算出傾きを算出し、
Mは、Nより小さい自然数である、
請求項1または請求項2に記載の制御装置。
【請求項4】
電源と、1以上のスイッチと、1以上の点火コイルと、点火プラグと、を備える内燃機関の点火システムの制御装置であって、
前記1以上の点火コイルのそれぞれは、互いに磁界結合する1次コイルおよび2次コイルを含んでおり、
前記1以上のスイッチのそれぞれは、前記電源から前記1以上の1次コイルへの1次電流の供給と遮断とを切り替え、
前記1以上の2次コイルは、前記1次電流の遮断に応じて2次電流を発生し、
前記点火プラグは、前記1次電流の遮断に応じて発生した前記2次電流により火花を発生させ、
前記制御装置は、前記内燃機関の1サイクルにおいて複数回の2次電流を前記1以上の2次コイルに発生させるように、前記1以上のスイッチの動作を制御し、
前記制御装置は、第Nサイクルにおける前記複数回の2次電流の時間に対する傾きが正である場合、第N+1サイクルにおける前記複数回の2次電流の時間に対する傾きが減少するように、前記点火システムを制御し、
Nは、自然数である、
制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、点火システムの制御装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来の点火システムの制御装置に関する発明としては、例えば、特許文献1に記載の点火制御装置が知られている。この点火制御装置は、筒内圧センサが検出した筒内圧力に基づいて、点火コイルの1次コイルに投入するエネルギーの大きさを決定している。これにより、特許文献1に記載の点火制御装置では、多重放電の発生を抑制して点火プラグの摩耗を低減している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2022/004041号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、点火システムの制御装置の分野において、点火システムの消費電力を低減したいという要望がある。
【0005】
そこで、本発明の目的は、点火システムの消費電力を低減できる制御装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1側面は、
電源と、1以上のスイッチと、1以上の点火コイルと、点火プラグと、を備える内燃機関の点火システムの制御装置であって、
前記1以上の点火コイルのそれぞれは、互いに磁界結合する1次コイルおよび2次コイルを含んでおり、
前記1以上のスイッチのそれぞれは、前記電源から前記1以上の1次コイルへの1次電流の供給と遮断とを切り替え、
前記1以上の2次コイルは、前記1次電流の遮断に応じて2次電流を発生し、
前記点火プラグは、前記1次電流の遮断に応じて発生した前記2次電流により火花を発生させ、
前記制御装置は、前記内燃機関の1サイクルにおいて複数回の前記2次電流を前記1以上の2次コイルに発生させるように、前記1以上のスイッチの動作を制御し、
前記制御装置は、
第Nサイクル以前の1以上のサイクルにおける前記複数回の2次電流に基づいて、2次電流の時間に対する算出傾きを算出する算出ステップと、
第N+1サイクルにおける前記複数回の2次電流の時間に対する傾きが前記算出傾きより目標傾きに近づくように、前記点火システムを制御する制御ステップと、
を実行し、
Nは、自然数であり、
前記目標傾きは、負である、
制御装置である。
【0007】
本発明の第2側面は、
前記算出ステップでは、前記制御装置は、前記第Nサイクル以前の1以上のサイクルにおける前記複数回の2次電流にノイズ除去を行った後に、前記算出傾きを算出する、
第1側面に記載の制御装置である。
【0008】
本発明の第3側面は、
前記算出ステップでは、前記制御装置は、第N-Mサイクルないし第Nサイクルにおける前記複数回の2次電流を加算した値をM+1で除算した値に基づいて、前記算出傾きを算出し、
Mは、Nより小さい自然数である、
第1側面または第2側面に記載の制御装置である。
【0009】
本発明の第4側面は、
前記制御ステップでは、前記制御装置は、前記1以上の1次コイルに投入するエネルギーの大きさを制御する、
第1側面ないし第3側面のいずれかに記載の制御装置である。
【0010】
本発明の第5側面は、
前記制御ステップでは、前記制御装置は、前記1以上のスイッチの動作を制御することにより、前記1以上の1次コイルに投入するエネルギーの大きさを制御する、
第4側面に記載の制御装置である。
(【0011】以降は省略されています)

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