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公開番号2025070362
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2023180622
出願日2023-10-19
発明の名称キャニスタの蒸発燃料吸着量計測装置
出願人株式会社SUBARU
代理人個人
主分類F02M 25/08 20060101AFI20250424BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】車両走行中においても、キャニスタ(吸着材)の質量、すなわち、蒸発燃料の吸着量をより正確に計測することが可能なキャニスタの蒸発燃料吸着量計測装置を提供する。
【解決手段】キャニスタの蒸発燃料吸着量計測装置5は、車両の前後方向に延びる軸(回転軸)77を中心として回転自在に設けられ燃料タンク80で生じる蒸発燃料を吸着する円筒状の吸着材76を有するキャニスタ70と、吸着材76を回転させる電動モータ78と、電動モータ78を回転駆動するとともに、軸(回転軸)77の回転数の変化として求められる角加速度と軸トルクとに基づいて、吸着材76の慣性モーメントを算出し、該吸着材76の慣性モーメントと吸着材76の半径とに基づいて、吸着材76の質量を算出するECU50とを備える。
【選択図】 図2

特許請求の範囲【請求項1】
軸を中心として回転自在に設けられ燃料タンクで生じる蒸発燃料を吸着する円筒状の吸着材を有するキャニスタと、
前記吸着材を回転させる回転駆動手段と、
前記軸の回転数を検出する回転数検出手段と、
前記軸の軸トルクを検出するトルク検出手段と、
前記回転駆動手段を回転駆動するとともに、前記軸の回転数の変化として求められる角加速度と軸トルクとに基づいて、前記吸着材の慣性モーメントを算出し、前記吸着材の慣性モーメントと前記吸着材の半径とに基づいて、前記吸着材の質量を算出するコントロールユニットと、を備えることを特徴とするキャニスタの蒸発燃料吸着量計測装置。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記軸は、車両の前後方向に延びるように配設されており、かつ、前記車両の前後、左右、上下方向には移動不能とされていることを特徴とする請求項1に記載のキャニスタの蒸発燃料吸着量計測装置。
【請求項3】
前記車両のロールを検出するロール検出手段を備え、
前記コントロールユニットは、前記車両のロールが所定値以上となった場合に、前記吸着材の質量計測を停止することを特徴とする請求項2に記載のキャニスタの蒸発燃料吸着量計測装置。
【請求項4】
前記コントロールユニットは、前記回転駆動手段が停止状態から回転を開始した後、前記吸着材の質量を計測し、前記吸着材の質量を計測した後、前記回転駆動手段の回転駆動を停止することを特徴とする請求項3に記載のキャニスタの蒸発燃料吸着量計測装置。
【請求項5】
前記吸着材は活性炭であり、
前記回転駆動手段は電動モータであることを特徴とする請求項4に記載のキャニスタの蒸発燃料吸着量計測装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料タンク内で発生した蒸発燃料を吸着するキャニスタの蒸発燃料の吸着量を計測するキャニスタの蒸発燃料吸着量計測装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、燃料タンク内で発生した蒸発燃料の環境(大気)への放出を防止するために、蒸発燃料を一時的にキャニスタ内の吸着材に吸着させ、吸着させた蒸発燃料を所定の運転条件下でエンジンの吸気系に吸引させて燃焼させ処理する蒸発燃料処理装置(エバポパージシステム)が広く用いられている。
【0003】
例えば、特許文献1には、キャニスタ内の活性炭の各層ごとにひずみゲージを設け、車両の駐車中に、活性炭の各層の重量を計測し、その重量に応じて、車両走行中にパージ制御を実行する技術(車両の制御装置)が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-275684号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された技術(車両の制御装置)では、車両上下方向の振動の影響を大きく受けるため、車両走行中には、キャニスタ(吸着材)の重量、すなわち、蒸発燃料の吸着量を正確に(精度よく)計測することができない。
【0006】
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、車両走行中においても、キャニスタ(吸着材)の質量、すなわち、蒸発燃料の吸着量をより正確に計測することが可能なキャニスタの蒸発燃料吸着量計測装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係るキャニスタの蒸発燃料吸着量計測装置は、軸を中心として回転自在に設けられ燃料タンクで生じる蒸発燃料を吸着する円筒状の吸着材を有するキャニスタと、吸着材を回転させる回転駆動手段と、軸の回転数を検出する回転数検出手段と、軸の軸トルクを検出するトルク検出手段と、回転駆動手段を回転駆動するとともに、軸の回転数の変化として求められる角加速度と軸トルクとに基づいて、吸着材の慣性モーメントを算出し、その吸着材の慣性モーメントと吸着材の半径とに基づいて、吸着材の質量を算出するコントロールユニットと、を備えることを特徴とする。
【0008】
本発明の一態様に係るキャニスタの蒸発燃料吸着量計測装置によれば、燃料タンクで生じる蒸発燃料を吸着する円筒状の吸着材が軸を中心として回転自在に設けられる。そして、回転駆動手段が回転駆動される(吸着材が回転される)とともに、軸の回転数の変化として求められる角加速度と軸トルクとに基づいて、吸着材の慣性モーメントが算出され、その吸着材の慣性モーメントと吸着材の半径とに基づいて、吸着材の質量が算出される。そのため、吸着材の質量計測において車体振動の影響を受け難く、車両走行中に車体振動が発生したとしても、吸着材の質量、すなわち、蒸発燃料の吸着量をより正確に(精度よく)計測することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、車両走行中においても、キャニスタ(吸着材)の質量、すなわち、蒸発燃料の吸着量をより正確に計測することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態に係るキャニスタの蒸発燃料吸着量計測装置が適用された蒸発燃料処理装置、及び、該蒸発燃料処理装置を備えるエンジンの構成を示す図である。
実施形態に係るキャニスタの蒸発燃料吸着量計測装置の要部の構成を模式的に示す図である。
実施形態に係るキャニスタの蒸発燃料吸着量計測装置によるキャニスタ質量計測処理(蒸発燃料吸着量計測処理)の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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