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公開番号
2025069688
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-01
出願番号
2023179570
出願日
2023-10-18
発明の名称
電力変換装置
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人アイテック国際特許事務所
主分類
H02M
7/48 20070101AFI20250423BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】オープン巻線モータをY結線駆動する際の電力ロスを抑制する。
【解決手段】第1インバータの上アームの3つのスイッチング素子および下アームの3つのスイッチング素子と第2インバータの上アームの3つのスイッチング素子とライン接続用スイッチング素子とを第1半導体スイッチング素子により構成し、第2インバータの下アームの3つのスイッチング素子を第1半導体スイッチング素子とは異なる第2半導体スイッチング素子により構成し、第1半導体スイッチング素子として第2半導体スイッチング素子に比して導通特性が優れた半導体スイッチング素子を用いる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
蓄電装置と三相のオープン巻線モータとに接続された電力変換装置であって、
前記蓄電装置に接続された電力ラインに接続されると共に前記オープン巻線モータの各相に接続された第1インバータと、
前記電力ラインに接続されると共に前記オープン巻線モータの各相に接続された第2インバータと、
前記第1インバータと前記第2インバータとの間の前記電力ラインの正極側ラインに取り付けらたライン接続用スイッチング素子と、
を備え、
前記第1インバータの上アームの3つのスイッチング素子および下アームの3つのスイッチング素子と前記第2インバータの上アームの3つのスイッチング素子と前記ライン接続用スイッチング素子とを第1半導体スイッチング素子により構成し、
前記第2インバータの下アームの3つのスイッチング素子を前記第1半導体スイッチング素子とは異なる第2半導体スイッチング素子により構成し、
前記第1半導体スイッチング素子として前記第2半導体スイッチング素子に比して導通特性が優れた半導体スイッチング素子を用いる、
ことを特徴とする電力変換装置。
続きを表示(約 800 文字)
【請求項2】
蓄電装置と三相のオープン巻線モータとに接続された電力変換装置であって、
前記蓄電装置に接続された電力ラインに接続されると共に前記オープン巻線モータの各相に接続された第1インバータと、
前記電力ラインに接続されると共に前記オープン巻線モータの各相に接続された第2インバータと、
前記第1インバータと前記第2インバータとの間の前記電力ラインの負極側ラインに取り付けらたライン接続用スイッチング素子と、
を備え、
前記第1インバータの上アームの3つのスイッチング素子および下アームの3つのスイッチング素子と前記第2インバータの下アームの3つのスイッチング素子と前記ライン接続用スイッチング素子とを第1半導体スイッチング素子により構成し、
前記第2インバータの上アームの3つのスイッチング素子を前記第1半導体スイッチング素子とは異なる第2半導体スイッチング素子により構成し、
前記第1半導体スイッチング素子として前記第2半導体スイッチング素子に比して導通特性が優れた半導体スイッチング素子を用いる、
ことを特徴とする電力変換装置。
【請求項3】
請求項1または2記載の電力変換装置であって、
前記第1半導体スイッチング素子は、窒化ガリウム(GaN)やシリコンカーバイト(SiC)を用いたワイドバンドギャップ半導体によるスイッチング素子であり、
前記第2半導体スイッチング素子は、シリコン(Si)を用いた半導体によるスイッチング素子である、
電力変換装置。
【請求項4】
請求項3記載の電力変換装置であって、
前記第1半導体スイッチング素子は、SiC-MOSFETであり、
前記第2半導体スイッチング素子は、Si-IGBTである、
電力変換装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、電力変換装置に関し、詳しくは、オープン巻線モータを駆動する2つのインバータを有する電力変換装置に関する。
続きを表示(約 3,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、この種の電力変換装置としては、バッテリに接続された電力ラインに接続されると共にオープン巻線モータの各相に接続された第1インバータと、電力ラインに接続されると共にオープン巻線モータの各相に接続された第2インバータと、第1インバータと第2インバータとの間の電力ラインの正極側および負極側に取り付けらた2つの開閉器と、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この電力変換装置は、2つの開閉器が開の状態でY制御を行うY結線駆動と、2つの開閉器が閉の状態でΔ制御を行うΔ結線駆動とを切り替える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-014829号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の電力変換装置では、Y結線駆動時には開閉器や第2インバータの上アームまたは下アームを常時オン状態とするため、常時オン状態のスイッチング素子による通電抵抗により電力ロスが生じたり、スイッチング素子の過熱が生じたりするなどの不都合が生じる。
【0005】
本開示の電力変換装置は、オープン巻線モータをY結線駆動する際の電力ロスを抑制することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の電力変換装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本開示の電力変換装置は、
蓄電装置と三相のオープン巻線モータとに接続された電力変換装置であって、
前記蓄電装置に接続された電力ラインに接続されると共に前記オープン巻線モータの各相に接続された第1インバータと、
前記電力ラインに接続されると共に前記オープン巻線モータの各相に接続された第2インバータと、
前記第1インバータと前記第2インバータとの間の前記電力ラインの正極側ラインに取り付けらたライン接続用スイッチング素子と、
を備え、
前記第1インバータの上アームの3つのスイッチング素子および下アームの3つのスイッチング素子と前記第2インバータの上アームの3つのスイッチング素子と前記ライン接続用スイッチング素子とを第1半導体スイッチング素子により構成し、
前記第2インバータの下アームの3つのスイッチング素子を前記第1半導体スイッチング素子とは異なる第2半導体スイッチング素子により構成し、
前記第1半導体スイッチング素子として前記第2半導体スイッチング素子に比して導通特性が優れた半導体スイッチング素子を用いる、
ことを特徴とする。
【0008】
本開示の電力変換装置は、蓄電装置に接続された電力ラインに接続されると共にオープン巻線モータの各相に接続された第1インバータと、電力ラインに接続されると共にオープン巻線モータの各相に接続された第2インバータと、第1インバータと第2インバータとの間の電力ラインの正極側ラインに取り付けらたライン接続用スイッチング素子と、を備える。そして、第1インバータの上アームの3つのスイッチング素子および下アームの3つのスイッチング素子と第2インバータの上アームの3つのスイッチング素子とライン接続用スイッチング素子とを第1半導体スイッチング素子により構成し、第2インバータの下アームの3つのスイッチング素子を第1半導体スイッチング素子とは異なる第2半導体スイッチング素子により構成し、第1半導体スイッチング素子として第2半導体スイッチング素子に比して導通特性が優れた半導体スイッチング素子を用いる。これにより、ライン接続用スイッチング素子をオフとし、且つ、第2インバータの上アームの3つのスイッチング素子とをオンとすると共に第2インバータの下アームの3つのスイッチング素子をオフとする状態で第1インバータの各スイッチング素子をスイッチング制御することによりオープン巻線モータをY結線駆動するときには、第2インバータの上アームの3つのスイッチング素子として導通特性に優れた第1半導体スイッチング素子を用いることにより、第2インバータの上アームの3つのスイッチング素子として第2半導体スイッチング素子を用いるものに比して、電力ロスを抑制することができる。また、ライン接続用スイッチング素子をオンとした状態で第1インバータの各スイッチング素子をスイッチング制御すると共に第2インバータの各スイッチング素子をスイッチング制御することによりオープン巻線モータをΔ結線駆動するときには、ライン接続用スイッチング素子として導通特性に優れた第1半導体スイッチング素子を用いることにより、ライン接続用スイッチング素子として第2半導体スイッチング素子を用いるものに比して、電力ロスを抑制することができる。なお、第2半導体スイッチング素子は、一般的に導通特性に優れた第1半導体スイッチング素子に比して価格が安いため、第2インバータの下アームの3つのスイッチング素子を第2半導体スイッチング素子によって構成することにより、第2インバータの下アームの3つのスイッチング素子も第1半導体スイッチング素子によって構成するものに比して、電力変換装置を安価なものにすることができる。
【0009】
また、本開示の電力変換装置は、
蓄電装置と三相のオープン巻線モータとに接続された電力変換装置であって、
前記蓄電装置に接続された電力ラインに接続されると共に前記オープン巻線モータの各相に接続された第1インバータと、
前記電力ラインに接続されると共に前記オープン巻線モータの各相に接続された第2インバータと、
前記第1インバータと前記第2インバータとの間の前記電力ラインの負極側ラインに取り付けらたライン接続用スイッチング素子と、
を備え、
前記第1インバータの上アームの3つのスイッチング素子および下アームの3つのスイッチング素子と前記第2インバータの下アームの3つのスイッチング素子と前記ライン接続用スイッチング素子とを第1半導体スイッチング素子により構成し、
前記第2インバータの上アームの3つのスイッチング素子を前記第1半導体スイッチング素子とは異なる第2半導体スイッチング素子により構成し、
前記第1半導体スイッチング素子として前記第2半導体スイッチング素子に比して導通特性が優れた半導体スイッチング素子を用いる、
ことを特徴とする。
【0010】
また、本開示の電力変換装置は、蓄電装置に接続された電力ラインに接続されると共にオープン巻線モータの各相に接続された第1インバータと、電力ラインに接続されると共にオープン巻線モータの各相に接続された第2インバータと、第1インバータと第2インバータとの間の電力ラインの正極側ラインに取り付けらたライン接続用スイッチング素子と、を備える。そして、第1インバータの上アームの3つのスイッチング素子および下アームの3つのスイッチング素子と第2インバータの下アームの3つのスイッチング素子とライン接続用スイッチング素子とを第1半導体スイッチング素子により構成し、第2インバータの上アームの3つのスイッチング素子を第1半導体スイッチング素子とは異なる第2半導体スイッチング素子により構成し、第1半導体スイッチング素子として第2半導体スイッチング素子に比して導通特性が優れた半導体スイッチング素子を用いる。これにより、ライン接続用スイッチング素子をオフとし、且つ、第2インバータの下アームの3つのスイッチング素子とをオンとすると共に第2インバータの上アームの3つのスイッチング素子をオフとする状態で第1インバータの各スイッチング素子をスイッチング制御することによりオープン巻線モータをY結線駆動するときには、第2インバータの下アームの3つのスイッチング素子として導通特性に優れた第1半導体スイッチング素子を用いることにより、第2インバータの下アームの3つのスイッチング素子として第2半導体スイッチング素子を用いるものに比して、電力ロスを抑制することができる。また、ライン接続用スイッチング素子をオンとした状態で第1インバータの各スイッチング素子をスイッチング制御すると共に第2インバータの各スイッチング素子をスイッチング制御することによりオープン巻線モータをΔ結線駆動するときには、ライン接続用スイッチング素子として導通特性に優れた第1半導体スイッチング素子を用いることにより、ライン接続用スイッチング素子として第2半導体スイッチング素子を用いるものに比して、電力ロスを抑制することができる。なお、この場合も、第2半導体スイッチング素子は、一般的に導通特性に優れた第1半導体スイッチング素子に比して価格が安いため、第2インバータの下アームの3つのスイッチング素子を第2半導体スイッチング素子によって構成することにより、第2インバータの下アームの3つのスイッチング素子も第1半導体スイッチング素子によって構成するものに比して、電力変換装置を安価なものにすることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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