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公開番号
2025058519
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-09
出願番号
2023168504
出願日
2023-09-28
発明の名称
エンジン電子制御装置
出願人
株式会社デンソートリム
代理人
個人
主分類
F02D
29/00 20060101AFI20250402BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約
【課題】エンジン電子制御装置が通常に行う制御以外の方法でエンジンの高速回転を推定し、高速回転を推定すると緊急エンジン制御に切り替える。
【解決手段】スロットルバルブセンサにより操作者による加速を検知し、且つ、ギヤポジションセンサにより操作者によるギヤの切り替えを検知して、エンジンの回転数が所定回転数以上の高速回転となることを推定する。エンジンの高速回転推定に通常のエンジン制御を用いることが無い為、例えば、毎分1万回転以上の高速回転するエンジンであっても、検知遅れなく高速回転の推定を行うことができる。高速回転の推定時には、エンジン電子制御装置の制御を通常エンジン制御から緊急エンジン制御に切り替える。緊急エンジン制御は、通常エンジン制御に比べて制御項目が少ない。その為、例えば、毎分1万回転以上の高速回転するエンジンであっても、エンジン電子制御装置によって、高速回転を制御することができる。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
空気及び燃料の吸入工程、圧縮工程、点火爆発工程及び排気工程を行うエンジンと、
操作者のアクセルの操作に応じて前記エンジンへの吸入空気量を可変するスロットルバルブと、
前記アクセルの操作者による開度を検知するアクセルセンサと、
前記エンジンの回転数を駆動軸に伝達すると共に、操作者のギヤの切り替えに応じて伝達する回転数を可変する駆動伝達ギヤと、
この駆動伝達ギヤの操作者による前記駆動伝達ギヤの切り替えを検知するギヤポジションセンサと、
前記エンジンの回転を電子制御するエンジン電子制御装置とを備え、
前記アクセルセンサにより操作者による加速を検知し、且つ、前記ギヤポジションセンサにより操作者による前記ギヤの切り替えを検知して、前記エンジンの回転数が所定回転数以上の高速回転となることを推定すると、前記エンジン電子制御装置の制御を通常エンジン制御から緊急エンジン制御に切り替え、
前記エンジン電子制御装置の前記緊急エンジン制御は、前記通常エンジン制御に比べて制御項目が少ない
ことを特徴とするエンジン電子制御装置。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記エンジン電子制御装置の前記通常エンジン制御から前記緊急エンジン制御への切り替えは、前記ギヤポジションセンサが検知する前記ギヤのギヤ比に基づくギヤ比係数と前記アクセルセンサが検知するスロットル開度に基づくスロットル開度係数とに応じてなされ、
前記ギヤ比係数は前記エンジンからの前記駆動軸への減速比が大きいほど大きく、前記スロットル開度係数は前記スロットルバルブの開度が大きいほど大きい
ことを特徴とする請求項1に記載のエンジン電子制御装置。
【請求項3】
前記ギヤ比係数と前記スロットル開度係数との積が所定の閾値以上のときに、前記エンジン電子制御装置の前記通常エンジン制御から前記緊急エンジン制御への切り替えを行う
ことを特徴とする請求項2に記載のエンジン電子制御装置。
【請求項4】
前記エンジン電子制御装置は、前記エンジンの回転数、前記エンジンへの燃料供給、前記エンジンへの点火タイミングを含むエンジンベース制御と、前記エンジンの回転に応じて行うエンジン割込み制御とを行い、
前記エンジンが前記所定回転数以上の高速回転の時には、前記エンジンの一回転での時間が、前記エンジン電子制御装置が前記エンジンベース制御と前記エンジン割込み制御とを行う時間より短い
ことを特徴とする請求項1に記載のエンジン電子制御装置。
【請求項5】
前記エンジン電子制御装置は、前記エンジンの回転数が前記所定回転数以上の高速回転となることを推定した推定開始タイミングから、前記エンジンが前記所定回転数以上の高速回転に達するまでの高速到達前タイミングまでのタイミングで緊急準備エンジン制御を行い、前記エンジンが前記所定回転数以上の高速回転に達した後の高速回転タイミングで前記緊急エンジン制御を行い、
前記緊急エンジン制御は、前記緊急準備エンジン制御に比べて、制御項目が少ない
ことを特徴とする請求項1に記載のエンジン電子制御装置。
【請求項6】
前記緊急準備エンジン制御は、前記エンジンが低負荷運転を行っている低負荷緊急準備エンジン制御と、前記エンジンが中負荷運転を行っている中負荷緊急準備エンジン制御とに区分され、
前記低負荷緊急準備エンジン制御は、前記中負荷緊急準備エンジン制御に比べて、制御項目が少ない
ことを特徴とする請求項5に記載のエンジン電子制御装置。
【請求項7】
前記緊急エンジン制御では、前記エンジンベース制御と前記エンジン割込み制御の一部のみを行う
ことを特徴とする請求項4に記載のエンジン電子制御装置。
【請求項8】
前記緊急エンジン制御では、前記エンジンベース制御での削減項目より前記エンジン割込み制御の削減項目の方が多い
ことを特徴とする請求項4又は請求項7に記載のエンジン電子制御装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書の記載はエンジン電子制御装置に関し、エンジン電子制御装置は例えば二輪車の走行用エンジンの電子制御に用いて有用である。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1では、車両走行用のエンジンに用いるエンジン電子制御装置において、高負荷時において処理負荷を低下させることによる車両制御への影響を予測して低減する旨が開示されている。処理負荷を低下させる制御として、特許文献1では、エアコンのマグネットクラッチの操作処理やバッテリーの電圧情報の更新処理を通常制御処理の間引き対象に挙げている。そして、始動時の触媒暖機処理や各種センサ等から検出されるエンジン運転状態の始動時用の補正量算出処理を低優先停止処理に挙げている。また、中優先停止処理の対象となる処理としては、発進時においてエアコンの実行を停止するか、エアコンの稼働能力を低下させるエアコンカット処理を挙げている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-218467号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、エンジンの回転数迄記載が無いが、エンジンの回転数が高回転であってもエンジンの電子制御は行えることを前提として、エアコン等それ以外の制御対象を負荷の高いときに停止するとしている。即ち、特許文献1では、高負荷領域であってもエンジンの電子制御を行うことができることを前提として、高負荷領域ではニーズの低い制御を行わないようにしている。換言すれば、特許文献1のエンジン電子制御装置は、通常のエンジン制御を継続しつつ、エンジン制御の割込み制御でエンジン制御以外の制御を停止するようにしている。
【0005】
ただ、エンジンによっては、例えば、毎分1万回転以上の高速で回転するものも存在する。そのような高速回転エンジンにあっては、エンジン電子制御装置でエンジンの高速回転を制御しつつ、エンジン制御以外の他の制御を行ったりニーズの低い制御を停止したりすることまで判断することが困難となる場合がある。即ち、エンジンの高速回転制御以外での制御の判断が遅れたり、回転制御以外の制御を行う結果としてエンジンの高速回転制御に悪影響を及ぼしたりする恐れがある。
【0006】
本件の開示は、上記点に鑑みてなされたもので、エンジン電子制御装置がエンジンの高速回転を事前に的確に推定できるようにすることを課題とする。特に、エンジン電子制御装置が通常に行うエンジンの電子制御以外の方法でエンジンの高速回転を推定できるようにすることを課題とする。その上で、エンジンの回転数が所定回転数以上の高速回転となることを推定すると、エンジン電子制御装置の制御を通常エンジン制御から緊急エンジン制御に切り替えるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の第1は、空気及び燃料の吸入工程、圧縮工程、点火爆発工程及び排気工程を行うエンジンと、操作者のアクセルの操作に応じてエンジンへの吸入空気量を可変するスロットルバルブと、アクセルの操作者による開度を検知するアクセルセンサと、エンジンの回転数を駆動軸に伝達すると共に、操作者のギヤの切り替えに応じて伝達する回転数を可変する駆動伝達ギヤと、この駆動伝達ギヤの操作者によるギヤの切り替えを検知するギヤポジションセンサと共に用いられ、エンジンの運転を電子制御するエンジン電子制御装置である。
【0008】
本開示の第1のエンジン電子制御装置は、アクセルセンサにより操作者による加速を検知し、且つ、ギヤポジションセンサにより操作者によるギヤの切り替えを検知して、エンジンの回転数が所定回転数以上の高速回転となることを推定する。そして、高速回転の推定時には、エンジン電子制御装置の制御を通常エンジン制御から緊急エンジン制御に切り替える。なお、エンジン電子制御装置の緊急エンジン制御は、通常エンジン制御に比べて制御項目が少ない。
【0009】
本開示の第1のエンジン電子制御装置では、アクセルセンサとギヤポジションセンサとで、エンジンの高速回転を推定するので、エンジンの高速回転推定に通常のエンジン制御を用いることが無い。その為、例えば、毎分1万回転以上の高速回転するエンジンであっても、検知遅れなく高速回転の推定を行うことができる。更に、本開示の第1のエンジン電子制御装置では、高速回転推定時に通常エンジン制御から緊急エンジン制御に切り替えるので、例えば、毎分1万回転以上の高速回転するエンジンであっても、エンジン電子制御装置によって、高速回転を制御することができる。
【0010】
本開示の第2のエンジン電子制御装置は、通常エンジン制御から緊急エンジン制御への切り替えを、ギヤポジションセンサが検知するギヤのギヤ比に基づくギヤ比係数とアクセルセンサが検知するスロットル開度に基づくスロットル開度係数とに応じて行う。ここで、ギヤ比係数はエンジンからの駆動軸への減速比が大きいほど大きく、スロットル開度係数はスロットルバルブの開度が大きいほど大きい。
(【0011】以降は省略されています)
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