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公開番号2025053894
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-07
出願番号2023163001
出願日2023-09-26
発明の名称排気ガス浄化部材の詰まり診断制御装置
出願人スズキ株式会社
代理人個人
主分類F02D 45/00 20060101AFI20250331BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】センサを追加することなく排気ガス浄化部材の詰まりを診断できるようにすることを目的とする。
【解決手段】本発明は、駆動源としてのエンジン10と、エンジン10に流入する吸気量を調整するスロットルバルブ31、および、実吸気量を計測するエアフローセンサ33を有する吸気通路30と、エンジン10から排出される排気ガスを浄化する触媒コンバータ41を有する排気通路40と、を備える車両1における触媒コンバータ41の詰まり診断制御装置60である。診断制御装置60は、スロットルバルブ31の開度に基づいてエンジン10へ流入する吸気量を推定する吸気量推定部62と、吸気量推定部62により推定された推定吸気量と、エアフローセンサ33により計測された実吸気量との差が所定値よりも大きい場合に触媒コンバータ41に詰まりが発生したと判定する判定部63と、を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
駆動源としての内燃機関と、
前記内燃機関に流入する吸気量を調整するスロットルバルブ、および、実吸気量を計測する実吸気量計測手段を有する吸気通路と、
前記内燃機関から排出される排気ガスを浄化する排気ガス浄化部材を有する排気通路と、を備える車両における排気ガス浄化部材の詰まり診断制御装置であって、
前記スロットルバルブの開度に基づいて前記内燃機関へ流入する吸気量を推定する吸気量推定手段と、
前記吸気量推定手段により推定された推定吸気量と、前記実吸気量計測手段により計測された実吸気量との差が所定値よりも大きい場合に前記排気ガス浄化部材に詰まりが発生したと判定する判定手段と、
を有することを特徴とする詰まり診断制御装置。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記判定手段は、
前記吸気量推定手段により推定された推定吸気量と、前記実吸気量計測手段により計測された実吸気量との差が前記所定値よりも大きい状態が所定時間以上、続いた場合に前記排気ガス浄化部材に詰まりが発生したと判定することを特徴とする請求項1に記載の詰まり診断制御装置。
【請求項3】
前記スロットルバルブの実開度を検出するバルブ開度検出手段を有し、
前記判定手段は、
運転状況に応じた前記スロットルバルブの目標開度と、前記バルブ開度検出手段により検出された前記スロットルバルブの実開度との差が所定の開度未満である場合に前記排気ガス浄化部材の詰まりの判定を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の詰まり診断制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、排気ガス浄化部材の詰まり診断制御装置に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来から各種車両は、内燃機関で発生した排気ガスを大気中に放出する前に、排気ガス中の有害成分を浄化する排気ガス浄化部材(浄化部材)を備えている。浄化部材を継続して使用することによって浄化部材が捕集した物質によって排気流路が詰まってしまい、排気の流れが妨げられてしまうことがある。
【0003】
特許文献1には、ディーゼルエンジンから排気マニホールドを介して排出された排気ガスが流通している排気管のマフラ内に、酸化触媒を一体的に担持して成る触媒再生型のパティキュレートフィルタを収容させた排気浄化装置が開示されている。特許文献1の排気浄化装置は、パティキュレートフィルタの前後の差圧を計測する差圧センサを備えており、差圧センサからの検出信号に基づき背圧の異常な上昇が確認されることでパティキュレートフィルタの目詰まりが判定されて警告ランプが点灯する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-155916号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の排気浄化装置では、パティキュレートフィルタの目詰まりが判定するのに、差圧センサを追加で設ける必要があることからコストが増加してしまう。また、差圧センサを設けるために配管経路を延長させる必要があることから、車両ごとにレイアウトを設計し直したり、圧力損失が増加したりしてしまうという問題がある。
【0006】
本発明は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、センサを追加することなく排気ガス浄化部材の詰まりを診断できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、駆動源としての内燃機関と、前記内燃機関に流入する吸気量を調整するスロットルバルブ、および、実吸気量を計測する実吸気量計測手段を有する吸気通路と、前記内燃機関から排出される排気ガスを浄化する排気ガス浄化部材を有する排気通路と、を備える車両における排気ガス浄化部材の詰まり診断制御装置であって、前記スロットルバルブの開度に基づいて前記内燃機関へ流入する吸気量を推定する吸気量推定手段と、前記吸気量推定手段により推定された推定吸気量と、前記実吸気量計測手段により計測された実吸気量との差が所定値よりも大きい場合に前記排気ガス浄化部材に詰まりが発生したと判定する判定手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、センサを追加することなく排気ガス浄化部材の詰まりを診断することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
詰まり診断制御装置を備えた車両の概略構成を示す図である。
詰まり診断制御装置の機能構成の一例を示す図である。
詰まり診断制御装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明に係る実施形態は、駆動源としてのエンジン10と、エンジン10に流入する吸気量を調整するスロットルバルブ31、および、実吸気量を計測するエアフローセンサ33を有する吸気通路30と、エンジン10から排出される排気ガスを浄化する触媒コンバータ41を有する排気通路40と、を備える車両1における触媒コンバータ41の詰まり診断制御装置60である。診断制御装置60は、スロットルバルブ31の開度に基づいてエンジン10へ流入する吸気量を推定する吸気量推定部62と、吸気量推定部62により推定された推定吸気量と、エアフローセンサ33により計測された実吸気量との差が所定値よりも大きい場合に触媒コンバータ41に詰まりが発生したと判定する判定部63と、を有する。したがって、差圧センサ等のセンサを追加することなく触媒コンバータ41の詰まりを診断することができる。
【実施例】
(【0011】以降は省略されています)

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