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公開番号
2025051852
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-07
出願番号
2023160602
出願日
2023-09-25
発明の名称
燃料貯留装置
出願人
株式会社SUBARU
代理人
個人
主分類
F02M
37/18 20060101AFI20250328BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約
【課題】燃料タンクに貯留されている燃料の液面高さがサブタンクの上端よりも低い場合には、サブタンクの上部開口部の縁から燃料が溢れ出すことを抑制でき、かつ、燃料の液面高さがサブタンクの上端よりも高い場合には、燃料が撹拌されてベーパ等が発生することを抑制することが可能な燃料貯留装置を提供する。
【解決手段】燃料貯留装置1は、サブタンク66の上部開口部の外縁部を部分的に覆うように形成され、慣性力に応じて回動自在にかつ鉛直方向に揺動可能に取り付けられる蓋体70と、蓋体70が上方に揺動したときに蓋体70と当接するストッパ部材73と、ストッパ部材73に配設され、オンされたときに蓋体70の外縁部を吸着可能に構成される電磁石74と、燃料の液面高さがサブタンク66の上端よりも高い場合には電磁石74をオンし、燃料の液面高さがサブタンク66の上端よりも低い場合には電磁石74をオフするECU50とを備える。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
燃料を貯留する燃料タンクと、
前記燃料タンク内に配設され、燃料ポンプを収容するサブタンクと、
前記サブタンクの上部開口部の外縁部の少なくとも一部を覆うように形成され、慣性力に応じて回動自在に、かつ、鉛直方向に揺動可能に前記サブタンクに取り付けられる蓋体と、
前記蓋体の鉛直上方に離間して配設され、前記蓋体が鉛直上方に揺動したときに前記蓋体と当接するストッパ部材と、
前記ストッパ部材に配設され、オンされたときに前記蓋体の外縁部を吸着可能に構成される電磁石と、
前記燃料タンクに貯留されている燃料の液面高さを検出する燃料量検出手段と、
前記燃料量検出手段により検出された前記燃料タンクに貯留されている燃料の液面高さに応じて、前記電磁石のオン・オフを制御するコントロールユニットと、を備え、
前記コントロールユニットは、
前記燃料タンクに貯留されている燃料の液面高さが前記サブタンクの上端よりも高い場合には前記電磁石をオンし、
前記燃料タンクに貯留されている燃料の液面高さが前記サブタンクの上端よりも低い場合には前記電磁石をオフする
ことを特徴とする燃料貯留装置。
続きを表示(約 330 文字)
【請求項2】
磁化し得る素材からなり、前記蓋体の外縁部に配設され、前記蓋体に対して前記蓋体を閉じる方向に力を付与する重りをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の燃料貯留装置。
【請求項3】
前記蓋体は、略扇形に形成された板状の部材であることを特徴とする請求項2に記載の燃料貯留装置。
【請求項4】
略扇形に形成された前記蓋体の要は、リング状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の燃料貯留装置。
【請求項5】
前記電磁石は、前記蓋体が鉛直上方に揺動したときに、前記蓋体の外縁部と対向し得る位置に、環状に形成、又は、環状に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の燃料貯留装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載され、液体燃料を貯留する燃料貯留装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、燃料を貯留する燃料タンクと、燃料タンク内に配設されるサブタンク(旋回槽)と、サブタンク内に配置され、燃料を昇圧してエンジンに送る燃料ポンプと、燃料ポンプから送られた燃料のうち余った燃料(余剰燃料)をサブタンクに戻す戻し配管(帰還配管)と、戻し配管に介装され、サブタンクに戻される余剰燃料によるベンチュリ効果を利用して燃料タンクに貯留されている燃料をサブタンクに移送するジェットポンプとを有する燃料供給システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-53334号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、サブタンクは、燃料タンクに貯留されている燃料の液面高さがサブタンクの上端よりも高い場合に、燃料タンクからサブタンクに燃料が流入できるように上部が開口されているため、燃料タンクに貯留されている燃料の液面高さがサブタンクの上端よりも低いときに、サブタンク内の燃料が、例えば、路面勾配や車両加速度等の影響を受けて片寄り、サブタンクの上部開口部の縁から溢れ出すことがある。
【0005】
例えば、車両が前方に加速した場合(加速時)には、慣性力によって燃料がサブタンクの後方に片寄ることにより、燃料の液面は、後側が高くなるように傾く。そして、サブタンク内の燃料量や慣性力(∝加速度)の大きさによっては、燃料がサブタンクの上部開口部の縁から溢れ出すことがある。同様に、減速時には、慣性力によって燃料がサブタンクの前方に片寄ることにより、燃料の液面は、前側が高くなるように傾く。また、左旋回時には、慣性力(遠心力)によって燃料がサブタンクの右側に片寄ることにより、燃料の液面は、右側が高くなるように傾く。逆に、右旋回時には、慣性力(遠心力)によって燃料がサブタンクの左側に片寄ることにより、燃料の液面は、左側が高くなるように傾く。そして、サブタンク内の燃料量や慣性力(∝加速度)の大きさによっては、燃料がサブタンクの上部開口部の縁から溢れ出すことがある。
【0006】
このようなサブタンクからの燃料の溢れ出しを抑制するため、例えば、慣性力に応じて動き、サブタンクの上部開口部を部分的に覆う蓋体をサブタンクの上端(上部開口部)に取り付けることが考えられる。しかしながら、そのような蓋体を取り付けた場合、燃料タンクに貯留される燃料の液面高さがサブタンクの上端よりも高いときには、蓋体が慣性力に応じて動くことにより、燃料が撹拌され、ベーパ等が発生することが想定される。
【0007】
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、燃料タンクに貯留されている燃料の液面高さがサブタンクの上端よりも低い場合には、サブタンクの上部開口部の縁から燃料が溢れ出すことを抑制でき、かつ、燃料タンクに貯留されている燃料の液面高さがサブタンクの上端よりも高い場合には、燃料が撹拌されてベーパ等が発生することを抑制することが可能な燃料貯留装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様に係る燃料貯留装置は、燃料を貯留する燃料タンクと、燃料タンク内に配設され、燃料ポンプを収容するサブタンクと、サブタンクの上部開口部の外縁部の少なくとも一部を覆うように形成され、慣性力に応じて回動自在に、かつ、鉛直方向に揺動可能にサブタンクに取り付けられる蓋体と、蓋体の鉛直上方に離間して配設され、蓋体が鉛直上方に揺動したときに蓋体と当接するストッパ部材と、ストッパ部材に配設され、オンされたときに蓋体の外縁部を吸着可能に構成される電磁石と、燃料タンクに貯留されている燃料の液面高さを検出する燃料量検出手段と、燃料量検出手段により検出された燃料タンクに貯留されている燃料の液面高さに応じて、電磁石のオン・オフを制御するコントロールユニットとを備え、コントロールユニットが、燃料タンクに貯留されている燃料の液面高さがサブタンクの上端よりも高い場合には電磁石をオンし、燃料タンクに貯留されている燃料の液面高さがサブタンクの上端よりも低い場合には電磁石をオフすることを特徴とする。
【0009】
本発明の一態様に係る燃料貯留装置によれば、燃料タンクに貯留されている燃料の液面高さがサブタンクの上端よりも低い場合には電磁石がオフされ、蓋体が自重で閉じる。そのため、路面勾配や車両の加減速、旋回等により燃料が片寄ったとしても、蓋体が慣性力に応じて回動することにより、サブタンクの上部開口部の縁から燃料が溢れ出すことを抑制できる。一方、燃料タンクに貯留されている燃料の液面高さがサブタンクの上端よりも高い場合には電磁石がオンされ、蓋体が電磁石に吸着されることより、蓋体がストッパ部材に固定される。すなわち、蓋体の回動が禁止される。よって、蓋体の回動による燃料の撹拌を防止することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、燃料タンクに貯留されている燃料の液面高さがサブタンクの上端よりも低い場合には、サブタンクの上部開口部の縁から燃料が溢れ出すことを抑制でき、かつ、燃料タンクに貯留されている燃料の液面高さがサブタンクの上端よりも高い場合には、燃料が撹拌されてベーパ等が発生することを抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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