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公開番号2025068546
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-28
出願番号2023178527
出願日2023-10-16
発明の名称内燃機関の制御システム
出願人三菱自動車工業株式会社
代理人個人,弁理士法人真田特許事務所
主分類F02M 26/50 20160101AFI20250421BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】内燃機関の制御システムに関し、EGR通路内のデポジットの除去効率を改善する。
【解決手段】開示の内燃機関1の制御システムは、エキゾーストマニホールド8と制御装置16とを備える。エキゾーストマニホールド8は、排気還流システム10を有する内燃機関1に取り付けられ、複数の気筒2に繋がる複数の排気入口部24と排気入口部24の並び方向の一端側においてEGR通路11に繋がるEGR入口部26とを有する。また、制御装置16は、EGR通路11のデポジット除去制御に際し、複数の排気入口部24のうちEGR入口部26に最も近い排気入口部24に繋がる気筒2である直近気筒#4において排気弁4の開放中に燃料を噴射させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
排気還流システムを有する内燃機関に取り付けられ、複数の気筒に繋がる複数の排気入口部と前記排気入口部の並び方向の一端側においてEGR通路に繋がるEGR入口部とを有するエキゾーストマニホールドと、
前記EGR通路のデポジット除去制御に際し、前記複数の排気入口部のうち前記EGR入口部に最も近い前記排気入口部に繋がる前記気筒である直近気筒において排気弁の開放中に燃料を噴射させる制御装置と
を備えることを特徴とする、内燃機関の制御システム。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記制御装置が、前記デポジット除去制御に際し、前記EGR通路に介装されたEGR弁を全開にする
ことを特徴とする、請求項1記載の内燃機関の制御システム。
【請求項3】
前記制御装置が、前記デポジット除去制御に際し、単一の前記気筒における可燃限界となる最小燃料量に気筒数を乗じた値を前記直近気筒における燃料噴射量の下限値とする
ことを特徴とする、請求項1記載の内燃機関の制御システム。
【請求項4】
前記制御装置が、前記内燃機関の燃料カット制御中または高負荷運転中に、前記デポジット除去制御を実施する
ことを特徴とする、請求項1記載の内燃機関の制御システム。
【請求項5】
前記エキゾーストマニホールドよりも下流側に配置される排気浄化装置を備え、
前記制御装置が、前記排気浄化装置の触媒温度が所定温度以下である場合に、前記デポジット除去制御を実施する
ことを特徴とする、請求項1記載の内燃機関の制御システム。
【請求項6】
前記エキゾーストマニホールドが、下流側の排気系装置に接続されるとともに、前記排気入口部の並び方向の中央部よりも他端側に配置される排気出口部を有する
ことを特徴とする、請求項1記載の内燃機関の制御システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本件は、内燃機関のEGR通路内に付着するデポジット(不完全燃焼生成物)を除去するための制御システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
排気還流(EGR,Exhaust Gas Recirculation)システムを有する内燃機関で実施される制御の一つとして、EGR通路内のデポジットを除去するための制御が知られている。例えば、閉鎖されていたEGR弁を開放してEGR通路内の排気ガスの流れを強めることで、デポジットを吹き飛ばす制御が知られている。また、EGR通路に新気導入路を接続し、必要に応じて新気をEGR通路の内部に流入させることで、デポジットを吹き飛ばす制御も知られている(特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-132160号公報
特開2014-129725号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような制御では、デポジットが排気ガスや新気などの気体に吹き飛ばされて除去されている。しかしながら、EGR通路の内壁に付着したデポジットを気体の流れだけで剥離させるには時間がかかり、デポジットの除去効率を高めることが難しい。また、気体の流量が増加するにつれて、EGR通路の内壁及びデポジットが冷却されやすくなるため、かえってデポジットが固着しやすくなるおそれがある。
【0005】
本件の目的の一つは、上記のような課題に照らして創案されたものであり、EGR通路内のデポジットの除去効率を改善できるようにした内燃機関の制御システムを提供することである。なお、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用効果であって、従来の技術では得られない作用効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けられる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
開示の内燃機関の制御システムは、以下に開示する態様(適用例)として実現でき、上記の課題の少なくとも一部を解決する。態様2以降の各態様は、何れもが付加的に適宜選択されうる態様であって、何れもが省略可能な態様である。態様2以降の各態様は、何れもが本件にとって必要不可欠な態様や構成を開示するものではない。
【0007】
態様1.開示の内燃機関の制御システムは、エキゾーストマニホールドと制御装置とを備える。前記エキゾーストマニホールドは、排気還流システムを有する内燃機関に取り付けられ、複数の気筒に繋がる複数の排気入口部と前記排気入口部の並び方向の一端側においてEGR通路に繋がるEGR入口部とを有する。また、前記制御装置は、前記EGR通路のデポジット除去制御に際し、前記複数の排気入口部のうち前記EGR入口部に最も近い前記排気入口部に繋がる前記気筒である直近気筒において排気弁の開放中に燃料を噴射させる。
【0008】
態様2.上記の態様1を含む態様において、前記制御装置が、前記デポジット除去制御に際し、前記EGR通路に介装されたEGR弁を全開にすることが好ましい。
態様3.上記の態様1を含む態様において、前記制御装置が、前記デポジット除去制御に際し、単一の前記気筒における可燃限界となる最小燃料量に気筒数を乗じた値を前記直近気筒における燃料噴射量の下限値とすることが好ましい。
【0009】
態様4.上記の態様1を含む態様において、前記制御装置が、前記内燃機関の燃料カット制御中または高負荷運転中に、前記デポジット除去制御を実施することが好ましい。
態様5.上記の態様1を含む態様において、前記制御システムが、前記エキゾーストマニホールドよりも下流側に配置される排気浄化装置を備えることが好ましい。前記制御装置は、前記排気浄化装置の触媒温度が所定温度以下である場合に、前記デポジット除去制御を実施することが好ましい。
【0010】
態様6.上記の態様1を含む態様において、前記エキゾーストマニホールドが、下流側の排気系装置に接続されるとともに、前記排気入口部の並び方向の中央部よりも他端側に配置される排気出口部を有することが好ましい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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