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公開番号
2025064186
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-17
出願番号
2023173744
出願日
2023-10-05
発明の名称
内燃機関の制御装置及び内燃機関の制御方法
出願人
株式会社SUBARU
代理人
弁理士法人太田特許事務所
主分類
F02D
41/04 20060101AFI20250410BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約
【課題】内燃機関の回転数の急激な低下による内燃機関のストールを抑制する。
【解決手段】内燃機関の制御装置は、内燃機関を搭載した車両の要求加速度に応じた目標トルクに基づいて目標吸入空気量及び目標点火時期を設定し、内燃機関の回転数が所定の低下速度以上で低下する急降下が予測されたときに、目標吸入空気量を増量補正するとともに目標点火時期を遅角させ、内燃機関の回転数の急降下が生じたときに目標点火時期を進角側に戻す。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
吸入空気量を調節するスロットルバルブ及び気筒内の混合気に点火する点火プラグを備えた内燃機関を制御する制御装置において、
前記内燃機関を搭載した車両の要求加速度に応じた目標トルクに基づいて目標吸入空気量及び目標点火時期を設定する動作目標設定部と、
前記内燃機関の回転数が所定の低下速度以上で低下する急降下を予測する回転数低下予測部と、
前記内燃機関の回転数の急降下が予測されたときに、前記目標吸入空気量を増量補正するとともに前記目標点火時期を遅角させ、前記内燃機関の回転数の急降下が生じたときに前記目標点火時期を進角側に戻す補正部と、
を備えた、内燃機関の制御装置。
続きを表示(約 810 文字)
【請求項2】
前記補正部は、
前記内燃機関の回転数の低下速度と前記内燃機関の回転数とに基づいて前記目標吸入空気量の増量補正量を設定し、前記増量補正後の吸入空気量により実現される前記内燃機関の出力トルクと、前記目標トルクと、の差に基づいて前記目標点火時期を遅角させる目標遅角量を設定する、
請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
【請求項3】
前記内燃機関の出力軸はトルクコンバータに接続され、
前記回転数低下予測部は、
前記車両のブレーキ圧が所定の第1閾値以上であり、前記内燃機関の回転数の低下速度が所定の第2閾値以上であり、かつ、前記内燃機関の回転数と前記トルクコンバータのタービン回転数との差が所定の第3閾値以下である場合に、前記内燃機関の回転数が急降下すると予測する、
請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
【請求項4】
前記回転数低下予測部は、
前記車両の緊急ブレーキ制御の作動条件が成立した場合に、前記内燃機関の回転数が急降下すると予測する、
請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
【請求項5】
吸入空気量を調節するスロットルバルブ及び気筒内の混合気に点火する点火プラグを備えた内燃機関を制御する制御方法において、
制御装置が、
前記内燃機関を搭載した車両の要求加速度に応じた目標トルクに基づいて目標吸入空気量及び目標点火時期を設定することと、
前記内燃機関の回転数が所定の低下速度以上で低下する急降下を予測する予測部と、
前記内燃機関の回転数の急降下が予測されたときに、前記目標吸入空気量を増量補正するとともに前記目標点火時期を遅角させ、前記内燃機関の回転数の急降下が生じたときに前記目標点火時期を進角側に戻すことと、
を実行する、内燃機関の制御方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、内燃機関の制御装置及び内燃機関の制御方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
内燃機関から出力される動力により車両を走行させている間に、内燃機関の回転数が急激に低下すると、内燃機関が停止(ストール)するおそれがある。これに対して、内燃機関の回転数が目標回転数を下回った場合に、吸入空気量を増大させて、内燃機関のストールを回避する技術が知られている。
【0003】
例えば特許文献1には、内燃機関の回転数の落ち込みが大きい場合に、吸入空気量の増量補正を行い、内燃機関の回転数の大きな落ち込みであっても速やかに回復させることができる内燃機関の制御装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-163267号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の制御装置は、内燃機関の回転数が実際に低下してから吸入空気量を増大する構成である。スロットルバルブの開度を増大してから、気筒内に導入される吸入空気量が増大するまでに時間差が生じる。このため、急ブレーキ等により駆動輪の回転数が急激に低下し、ロックアップクラッチのタービンの回転数の低下によって内燃機関の回転数が引きずり落されるような状況では、吸入空気量の増大補正が間に合わずに内燃機関のストールを避けられないおそれがある。
【0006】
本開示は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本開示の目的とするところは、内燃機関の回転数の急激な低下による内燃機関のストールを抑制可能な内燃機関の制御装置及び内燃機関の制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示のある観点によれば、吸入空気量を調節するスロットルバルブ及び気筒内の混合気に点火する点火プラグを備えた内燃機関を制御する制御装置であって、上記内燃機関を搭載した車両の要求加速度に応じた目標トルクに基づいて目標吸入空気量及び目標点火時期を設定する動作目標設定部と、上記内燃機関の回転数が所定の低下速度以上で低下する急降下を予測する回転数低下予測部と、上記内燃機関の回転数の急降下が予測されたときに、上記目標吸入空気量を増量補正するとともに上記目標点火時期を遅角させ、上記内燃機関の回転数の急降下が生じたときに上記目標点火時期を進角側に戻す補正部と、を備えた内燃機関の制御装置が提供される。
【0008】
また、上記課題を解決するために、本開示の別の観点によれば、吸入空気量を調節するスロットルバルブ及び気筒内の混合気に点火する点火プラグを備えた内燃機関の制御方法であって、制御装置が、上記内燃機関を搭載した車両の要求加速度に応じた目標トルクに基づいて目標吸入空気量及び目標点火時期を設定することと、上記内燃機関の回転数が所定の低下速度以上で低下する急降下を予測する予測部と、上記内燃機関の回転数の急降下が予測されたときに、上記目標吸入空気量を増量補正するとともに上記目標点火時期を遅角させ、上記内燃機関の回転数の急降下が生じたときに上記目標点火時期を進角側に戻すことと、を実行する内燃機関の制御方法が提供される。
【発明の効果】
【0009】
以上説明したように本開示によれば、内燃機関の回転数の急激な低下による内燃機関のストールを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の実施の形態に係る内燃機関の制御装置を適用可能な車両の駆動システムの構成例を示す模式図である。
同実施形態に係る内燃機関の制御装置の構成例を示すブロック図である。
同実施形態に係る内燃機関の制御方法の一例を示すフローチャートである。
同実施形態に係る内燃機関の制御方法の一例を示すフローチャートである。
同実施形態に係る内燃機関の制御装置による補正実行条件成立判定処理を示すフローチャートである。
本開示の作用を示す説明図である。
本開示の他の実施の形態に係る内燃機関の制御装置の構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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