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公開番号2025051221
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-04
出願番号2023160228
出願日2023-09-25
発明の名称流体排出装置、及びこの装置を備えた内燃機関
出願人ダイハツディーゼル株式会社
代理人弁理士法人藤本パートナーズ,個人,個人,個人
主分類F02M 35/10 20060101AFI20250328BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】分解作業等の手間をかけることなく容易に装置内部の動作確認を行うことのできる流体排出装置を提供する。
【解決手段】この流体排出装置21は、筐体26と、流体系22に接続されて流体系22を流動する流体を筐体26の内部に案内可能な案内路27と、流体から受ける圧力に応じて案内路27の開口部27aを閉塞状態と開放状態とに切替え可能な切替え部28とを備え、切替え部28のうち切替え動作を行う動作部35に、筐体26を貫通する貫通部29a,29bが設けられている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
筐体と、
流体系に接続されて前記流体系を流動する流体を前記筐体の内部に案内可能な案内路と、
前記流体から受ける圧力に応じて前記案内路の開口部を閉塞状態と開放状態とに切替え可能な切替え部とを備えた流体排出装置において、
前記切替え部のうち前記切替え動作を行う動作部に、前記筐体を貫通する貫通部が設けられていることを特徴とする、流体排出装置。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記貫通部が、前記動作部の動作方向と平行な向きに前記筐体を貫通している請求項1に記載の流体排出装置。
【請求項3】
前記貫通部はピン形状をなし、
前記筐体には、前記貫通部を嵌合可能な嵌合穴が設けられている請求項1又は2に記載の流体排出装置。
【請求項4】
前記切替え部は、
前記動作部と、
前記動作部を前記閉塞状態時の位置に向けて付勢する付勢部と
を有し、
前記貫通部が、前記付勢部による前記動作部の付勢方向と同じ向きに前記筐体を貫通している、請求項1又は2に記載の流体排出装置。
【請求項5】
前記流体系は内燃機関の吸気路で構成され、
前記案内路の一端部は前記吸気路の下部に開口しており、かつ前記案内路の他端部は前記筐体の内部で下方に向けて開口している請求項1又は2に記載の流体排出装置。
【請求項6】
前記貫通部は、前記筐体を上方に向けて貫通している請求項5に記載の流体排出装置。
【請求項7】
請求項5に記載の流体排出装置と、
前記吸気路が接続される燃焼室と、
前記燃焼室の少なくとも一部を構成するシリンダブロックとを備え、
前記流体排出装置が前記シリンダブロックの側壁部に取付けられている、内燃機関。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、流体排出装置、及びこの装置を備えた内燃機関に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
例えばディーゼルエンジンなどの内燃機関には、吸気口から取り込んだ外気(空気)を各シリンダの燃焼室に供給するための吸気路が設けられている。また、この吸気路の吸気口よりも下流側には過給機のコンプレッサが設けられ、コンプレッサよりも下流側にインタークーラが設けられている。そして、コンプレッサと同軸に連結された過給機のタービンが排気ガスの流れを受けて回転することでコンプレッサを作動させる。これにより、取り込んだ空気が圧縮されると共に、圧縮された空気がインタークーラにより冷却されて燃焼室に供給されるようになっている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
また、内燃機関の吸気路に凝縮水が溜まる場合、この溜まった凝縮水を吸気路の外に排出するための排出装置(ドレンボックス、ドレン装置のように称されることもある。)を設けることがある。例えば特許文献2には、吸気路を構成する吸気マニホールドの下部に開口するドレン管と、ドレン管の下端開口部が収容されるケースと、ケース内に配設され、ドレン管の下端開口部を閉塞又は開放するフラップ弁と、フラップ弁を閉塞状態に付勢するコイルばねとを備えた凝縮水の排出装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-234733号公報
特開2013-221441号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、この種の排出装置においては、安全性を担保するために、排出装置が適正に作動しているかの確認を定期的に行う必要がある。あるいは、凝縮水等に含まれる異物がフラップ弁などの可動部分に付着することで排出装置の作動が妨げられていないかどうかを定期的に確認する必要がある。しかしながら、排出装置はその構造上、フラップ弁などの可動部分を外部から確認することができないため、排出装置の動作確認や異物付着の確認を行うためには、排出装置をその都度分解せざるを得ないのが現状であった。
【0006】
上述した問題は何も内燃機関の吸気路に接続される排出装置に限った問題ではなく、流体を必要に応じて排出するための装置全てについて起こり得る。
【0007】
以上の事情に鑑み、本明細書では、分解作業等の手間をかけることなく容易に装置内部の動作確認を行うことのできる流体排出装置を提供することを、解決すべき技術課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題の解決は、本発明に係る流体排出装置によって達成される。すなわち、この流体放出装置は、筐体と、流体系に接続されて流体系を流動する流体を筐体の内部に案内可能な案内路と、流体から受ける圧力に応じて案内路の開口部を閉塞状態と開放状態とに切替え可能な切替え部とを備えた流体排出装置において、切替え部のうち切替え動作を行う動作部に、筐体を貫通する貫通部が設けられている点をもって特徴付けられる。
【0009】
このように本発明に係る流体排出装置では、案内路の開口部を閉塞状態と開放状態とに切替え可能な切替え部のうち切替え動作を行う動作部に、筐体を貫通する貫通部を設けるようにした。このように構成することで、貫通部のうち筐体を貫通した部分が筐体の外部から視認され得る。ここで貫通部は切替え部の動作部に設けられていることから、切替え部の切替え動作に伴い貫通部のうち外部から視認され得る部分も所定の動作を生じる。よって、案内路の開口部が開放された状態と閉塞された状態の何れであるかを、言い換えると切替え部が正常に動作しているか否かを目視で容易に確認することが可能となる。
【0010】
また、本発明に係る流体排出装置において、貫通部が、動作部の動作方向と平行な向きに筐体を貫通してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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