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公開番号
2025056639
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-08
出願番号
2023166234
出願日
2023-09-27
発明の名称
冷却壁部構造及びこれを備えた高温部品並びに冷却壁部構造の製造方法
出願人
三菱重工航空エンジン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
F02C
7/18 20060101AFI20250401BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約
【課題】高い冷却効率を有するとともに、加工が容易で耐久性に優れた冷却壁部構造を提供する。
【解決手段】冷却壁部構造は、燃焼ガスが流れる高温空間に面する内表面と、内表面に対して第1角度を有して傾斜し、内表面に形成された開口から燃焼ガスが流れる方向に向けて冷却空気を導いて開口の下流側の内表面を冷却する冷却流路15と、を備え、冷却流路15は、主流路17と、主流路17の途中の分岐位置D1から分岐され、内表面を平面視した場合に主流路17の両側のそれぞれに設けられた分岐流路18,19と、を備え、分岐位置D1には、内表面から主流路17にわたって形成され、第1角度よりも大きい第2角度を有する分岐位置壁面22が形成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
高温流体が流れる高温空間に面する第1壁面と、
前記第1壁面に対して第1角度を有して傾斜し、該第1壁面に形成された開口から前記高温流体が流れる方向に向けて冷却流体を導いて該開口の下流側の前記第1壁面を冷却する冷却流路と、
を備え、
前記冷却流路は、第1流路と、該第1流路の途中の分岐位置から分岐され、前記第1壁面を平面視した場合に該第1流路の両側のそれぞれに設けられた分岐流路と、を備え、
前記分岐位置には、前記第1壁面から前記第1流路にわたって形成され、前記第1角度よりも大きい第2角度を有する分岐位置壁面が形成されている冷却壁部構造。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記第2角度は、45°以上90°以下とされている請求項1に記載の冷却壁部構造。
【請求項3】
前記分岐位置壁面は、前記第1壁面から平面視した場合に円弧形状とされている請求項1に記載の冷却壁部構造。
【請求項4】
前記第1流路が延長されて前記第1壁面に形成された開口と、前記分岐流路が延長されて前記第1壁面に形成された開口とが交差する位置に、面取り部が設けられている請求項1に記載の冷却壁部構造。
【請求項5】
前記分岐位置壁面は、前記第1壁面から平面視した場合に円弧形状とされ、
前記分岐位置壁面の前記円弧形状は、前記分岐流路の下流端に形成された円弧形状と同じ曲率半径とされている請求項1から4のいずれかに記載の冷却壁部構造。
【請求項6】
母材と、
該母材の表面に形成されたボンド層と、
該ボンド層の表面に形成されたトップコート層と、
を備え、
前記第1壁面は、前記トップコート層の表面とされ、
前記分岐位置壁面は、前記トップコート層と前記ボンド層との間の境界位置まで形成されている請求項1から4のいずれかに記載の冷却壁部構造。
【請求項7】
母材と、
該母材の表面に形成されたボンド層と、
該ボンド層の表面に形成されたトップコート層と、
を備え、
前記第1壁面は、前記トップコート層の表面とされ、
前記分岐位置壁面は、前記ボンド層と前記母材との間の境界位置まで形成されている請求項1から4のいずれかに記載の冷却壁部構造。
【請求項8】
母材と、
該母材の表面に形成されたボンド層と、
該ボンド層の表面に形成されたトップコート層と、
を備え、
前記第1壁面は、前記トップコート層の表面とされ、
前記分岐位置壁面は、前記母材まで形成されている請求項1から4のいずれかに記載の冷却壁部構造。
【請求項9】
各前記分岐流路は、前記分岐位置壁面と接続されるとともに該分岐位置壁面と同じ深さで形成された有底溝部とされている請求項1から4のいずれかに記載の冷却壁部構造。
【請求項10】
各前記分岐流路は、円筒形状の有底溝部とされている請求項1から4のいずれかに記載の冷却壁部構造。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、例えば燃焼器やタービン翼に用いられて好適な冷却壁部構造及びこれを備えた高温部品並びに冷却壁部構造の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
航空機エンジンの燃焼器やタービン翼などの高温部品には、耐久性向上を目的として圧縮空気の一部を部品表面に流してフィルム冷却を行うことが種々提案されている。
【0003】
下記特許文献1では、単純円筒形の冷却穴である円筒穴を三日月形の断面形状になるように湾曲させ,さらに下流部において三つの分岐を追加した冷却流路が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許第8850828号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示された冷却流路の形状は、高い冷却効率が期待される一方で、断面形状を三日月形に湾曲させ、さらにその下流部で分岐流路を形成する必要がある。このため、流路形状が複雑となり、特にレーザー加工では製造が難しい。例えば、航空機エンジンの燃焼器やタービン翼に適用する場合、産業用ガスタービンに比べてサイズが小さいので、さらに加工が困難となる。
【0006】
また、特許文献1の図4に示されているように、冷却流路の開口の上流側には壁部の厚さが薄いオーバーハング部(同図において符号120が示す位置)が形成されている。オーバーハング部は、厚さが薄く熱容量が小さいため損傷が生じ易い。また、耐熱性向上のためトップコート層が壁部の表面に形成されている場合は、トップコート層や母材そしてこれらの間に形成されるボンド層の線膨張係数の違いから層間剥離が発生しやすい。
【0007】
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、高い冷却効率を有するとともに、加工が容易で耐久性に優れた冷却壁部構造及びこれを備えた高温部品並びに冷却壁部構造の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様に係る冷却壁部構造は、高温流体が流れる高温空間に面する第1壁面と、前記第1壁面に対して第1角度を有して傾斜し、該第1壁面に形成された開口から前記高温流体が流れる方向に向けて冷却流体を導いて該開口の下流側の前記第1壁面を冷却する冷却流路と、を備え、前記冷却流路は、第1流路と、該第1流路の途中の分岐位置から分岐され、前記第1壁面を平面視した場合に該第1流路の両側のそれぞれに設けられた分岐流路と、を備え、前記分岐位置には、前記第1壁面から前記第1流路にわたって形成され、前記第1角度よりも大きい第2角度を有する分岐位置壁面が形成されている。
【0009】
本開示の一態様に係る高温部品は、上記の冷却壁部構造を備えている。
【0010】
本開示の一態様に係る冷却壁部構造の製造方法は、高温流体が流れる高温空間に面する第1壁面と、前記第1壁面に対して第1角度を有して傾斜し、該第1壁面に形成された開口から前記高温流体が流れる方向に向けて冷却流体を導いて該開口の下流側の前記第1壁面を冷却する冷却流路と、を備え、前記冷却流路は、第1流路と、該第1流路の途中の分岐位置から分岐され、前記第1壁面を平面視した場合に該第1流路の両側のそれぞれに設けられた分岐流路と、を備え、前記分岐位置には、前記第1壁面から前記第1流路にわたって形成され、前記第1角度よりも大きい第2角度を有する分岐位置壁面が形成されている冷却壁部構造の製造方法であって、レーザー加工によって前記分岐位置壁面とともに各前記分岐流路を形成する第1工程と、レーザー加工によって前記第1流路を形成する第2工程と、を有する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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