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公開番号
2024176667
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-19
出願番号
2023095397
出願日
2023-06-09
発明の名称
内燃機関のバランサ装置
出願人
スズキ株式会社
代理人
弁理士法人日誠国際特許事務所
主分類
F16F
15/26 20060101AFI20241212BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】内燃機関の小型化を図りつつ、クランク軸の回転によるオイルの巻き上げを防止できる内燃機関のバランサ装置を提供すること。
【解決手段】バランサ装置のバッフルプレート12は、バランサ軸5の軸方向と交差する方向でバッフルプレート12の中央部に位置する最深部12Aと、最深部12Aからバランサ軸5と交差する方向の両外側に向かって上側に湾曲する湾曲部12B、12Cと、最深部12Aに形成され、バランサ軸5の上部を上方に突出させる開口部12a、12bと、バッフルプレート12から上方に突出し、開口部12a、12bに対して両外側に配置されるリブ12c、12dと、リブ12c、12dに対して両外側に配置され、リブ12c、12dよりも下方に位置するオイル落とし穴12e、12f、12g、12hとを有する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
クランク軸が配置されるクランクケースと、前記クランクケースの下部に固定され、上端に開口部を有するオイルパンとの間に配置される内燃機関のバランサ装置であって、
前記クランク軸の下方に配置されるバランサ軸と、
前記バランサ軸を回転自在に支持する軸受部と、前記オイルパンの前記開口部を覆うバッフルプレートとを有するバランサハウジングとを備え、
前記バッフルプレートは、前記バランサ軸の軸方向と交差する方向で前記バッフルプレートの中央部に位置し、前記バッフルプレートの中で最深部に位置する最深部と、
前記最深部から前記バランサ軸と交差する方向の両外側に向かって上側に湾曲する湾曲部と、
前記最深部に形成され、前記バランサ軸の少なくとも上部を上方に突出させる第1の開口部と、
前記バッフルプレートから上方に突出するとともに前記バランサ軸の軸方向に延び、前記第1の開口部に対して前記両外側に配置されるリブと、
前記リブに対して前記両外側に配置され、前記リブよりも下方に位置して前記バッフルプレートを貫通する第2の開口部とを備えていることを特徴とする内燃機関のバランサ装置。
続きを表示(約 140 文字)
【請求項2】
前記バランサ軸は、
軸部と、前記軸部の両端部にそれぞれ取付けられ、前記軸部よりも回転半径が大きいバランスウェイトとを有し、
前記軸部の上部が前記第1の開口部よりも上方に突出していること特徴とする請求項1に記載の内燃機関のバランサ装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関のバランサ装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
バランサ軸をバランスウェイトと共に回転させ、ピストンの運動に伴って生じるクランク軸の振動を抑制する内燃機関のバランサ装置が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載される内燃機関は、シリンダブロックの下側に、オイルを貯留するためのオイルパンが固定されており、バランサ装置は、オイルパンの内部におけるクランクシャフトよりも下側に配置されている。
【0004】
より詳細には、バランサ装置は、単一のバランサ軸をクランク軸の下方に配置した構造であり、バランサ装置は、このバランサ装置を上側から覆うバッフルプレートを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-138260号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の内燃機関のバランサ装置にあっては、バランサ装置を上側から覆うバッフルプレートを備えているので、バッフルプレートとクランク軸との干渉を避けるため、バランサ装置を下げて配置する必要がある。この結果、エンジンの上下方向の寸法が大きくなり、エンジンが大型化するおそれがある。
【0007】
また、エンジンの上下方向の寸法を短縮するために、バッフルプレートをクランク軸に近付け過ぎると、バッフルプレートに溜まったオイルがクランク軸の回転に伴って巻き上げられるおそれがある。
【0008】
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、内燃機関の小型化を図りつつ、クランク軸の回転によるオイルの巻き上げを防止できる内燃機関のバランサ装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、クランク軸が配置されるクランクケースと、前記クランクケースの下部に固定され、上端に開口部を有するオイルパンとの間に配置される内燃機関のバランサ装置であって、前記クランク軸の下方に配置されるバランサ軸と、前記バランサ軸を回転自在に支持する軸受部と、前記オイルパンの前記開口部を覆うバッフルプレートとを有するバランサハウジングとを備え、前記バッフルプレートは、前記バランサ軸の軸方向と交差する方向で前記バッフルプレートの中央部に位置し、前記バッフルプレートの中で最深部に位置する最深部と、前記最深部から前記バランサ軸と交差する方向の両外側に向かって上側に湾曲する湾曲部と、前記最深部に形成され、前記バランサ軸の少なくとも上部を上方に突出させる第1の開口部と、前記バッフルプレートから上方に突出するとともに前記バランサ軸の軸方向に延び、前記第1の開口部に対して前記両外側に配置されるリブと、前記リブに対して前記両外側に配置され、前記リブよりも下方に位置して前記バッフルプレートを貫通する第2の開口部とを備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
このように上記の本発明によれば、内燃機関の小型化を図りつつ、クランク軸の回転によるオイルの巻き上げを防止できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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