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公開番号
2024176231
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-19
出願番号
2023094636
出願日
2023-06-08
発明の名称
リッド構造
出願人
スズキ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B62J
35/00 20060101AFI20241212BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約
【課題】簡易な構成でロック解除時に大きな開度でリッドを半開きする。
【解決手段】鞍乗型車両(1)には燃料タンク(31)が収容されている。この鞍乗型車両のリッド構造には、燃料タンクの給油口(33)の周囲を覆うトレイ(36)と、給油口を露出したトレイの開口を開閉するリッド(41)と、リッドを開方向に2段階で押し上げる第1の操作(68)部及び第2の操作部(72)と、が設けられている。リッドがロック状態から解除されると、第1の操作部によってリッドが第1の開度まで押し上げられた後、第2の操作部によってリッドが第1の開度から第2の開度まで押し上げられる。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
燃料タンク又はバッテリが収容された鞍乗型車両のリッド構造であって、
前記燃料タンクの給油口又は前記バッテリの充電口の周囲を覆うトレイと、
前記給油口又は前記充電口を露出した前記トレイの開口を開閉するリッドと、
前記リッドを開方向に2段階で押し上げる第1の操作部及び第2の操作部と、を備え、
前記リッドがロック状態から解除されると、前記第1の操作部によって前記リッドが第1の開度まで押し上げられた後、前記第2の操作部によって前記リッドが第1の開度から第2の開度まで押し上げられることを特徴とするリッド構造。
続きを表示(約 650 文字)
【請求項2】
前記リッドの内面から突出部が突き出しており、
前記第1の操作部は前記突出部の先端部に下方から突き当たり、
前記第2の操作部は前記突出部の先端部に側方から突き当たることを特徴とする請求項1に記載のリッド構造。
【請求項3】
前記突出部の先端部及び前記第2の操作部の先端部のいずれか一方には、前記第2の操作部の押し込み力を前記リッドに対する押し上げ力に変換する斜面が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のリッド構造。
【請求項4】
前記第1の操作部は前記リッドの閉状態で当該リッドに対して反発力を付与するプッシュピンであり、
前記第2の操作部は前記リッドの閉状態で反発力に抗して当該リッドをロックするロックピンであることを特徴とする請求項2に記載のリッド構造。
【請求項5】
前記ロックピンが前記リッドを掛け止めする突出位置から退避して前記リッドのロック状態が解除され、前記プッシュピンによって前記リッドが第1の開度に押し上げられた後、前記ロックピンが突出位置に復帰して、前記ロックピンによって前記リッドが第2の開度に押し上げられることを特徴とする請求項4に記載のリッド構造。
【請求項6】
前記プッシュピンが前記トレイの底面から沈み込み可能に突き出し、
前記ロックピンが前記トレイの内周面から沈み込み可能に突き出していることを特徴とする請求項5に記載のリッド構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、リッド構造に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
鞍乗型車両等では、ケーブルを用いてフューエルリッドをロックするリッド構造を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のリッド構造では、フューエルトレイに揺動片が揺動可能に支持され、揺動片にはケーブルを介してキーシリンダが接続されている。揺動片には掛止爪が形成され、フューエルリッドの裏面にはリッドフックが設けられている。フューエルリッドが閉じられて、リッドフックが揺動片の掛止爪に掛け止めされることでフューエルリッドがロックされ、キーシリンダによってケーブルを介して揺動片が操作されることでフューエルリッドのロックが解除される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-047904号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のリッド構造では、フューエルリッドのロックが解除されたときに、自重等によって再びロックされない程度にフューエルリッドを開いておく必要がある。通常、ロック解除時にスプリングの反力によってフューエルリッドが持ち上げられるが、リッドの開度を大きくとるためには反発力が大きなスプリングを用いなければならない。このような不具合は、電動車両においても生じる。
【0005】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、簡易な構成でロック解除時に大きな開度でリッドを半開きすることができるリッド構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様のリッド構造は、燃料タンク又はバッテリが収容された鞍乗型車両のリッド構造であって、前記燃料タンクの給油口又は前記バッテリの充電口の周囲を覆うトレイと、前記給油口又は前記充電口を露出した前記トレイの開口を開閉するリッドと、前記リッドを開方向に2段階で押し上げる第1の操作部及び第2の操作部と、を備え、前記リッドがロック状態から解除されると、前記第1の操作部によって前記リッドが第1の開度まで押し上げられた後、前記第2の操作部によって前記リッドが第1の開度から第2の開度まで押し上げられることで上記課題を解決する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様のリッド構造によれば、リッドのロックが解除されると、第1の操作部によってリッドが第1の開度に押し上げられ、第2の操作部によってリッドが第1の開度から第2の開度まで押し上げられて、リッドが半開き状態で第2の操作部に支持される。リッドの開き方向に関わらず、リッドの開度が十分に確保されて指が掛けやすくなる。リッドに指を掛けるための窪み等が不要になってデザインの自由度が向上される。また、リッドが自重等によって再びロックされることがない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施例の鞍乗型車両の側面図である。
本実施例の鞍乗型車両のリッド構造の斜視図である。
本実施例の鞍乗型車両のリッド構造の後面図である。
図3のリッド構造をA-A線に沿って切断した断面図である。
本実施例の鞍乗型車両のリッド構造の上面図である。
本実施例のリッド構造の断面図である。
本実施例のフューエルリッドのロック動作の動作遷移図である。
本実施例のフューエルリッドの解除動作の動作遷移図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一態様の鞍乗型車両には燃料タンク又はバッテリが収容されている。燃料タンクの給油口又はバッテリの充電口の周囲がトレイによって覆われており、給油口又は充電口を露出したトレイの開口がリッドによって開閉される。リッドは第1の操作部及び第2の操作部によって開方向に2段階で押し上げられる。リッドがロック状態から解除されると、第1の操作部によってリッドが第1の開度まで押し上げられた後、第2の操作部によってリッドが第1の開度から第2の開度まで押し上げられてリッドが半開き状態で第2の操作部に支持される。リッドの開き方向に関わらず、リッドの開度が十分に確保されて指が掛けやすくなる。リッドに指を掛けるための窪み等が不要になってデザインの自由度が向上される。また、リッドが自重等によって再びロックされることがない。
【実施例】
【0010】
以下、添付図面を参照して、実施例の鞍乗型車両について説明する。図1は本実施例の鞍乗型車両の側面図である。また、以下の図では、矢印FRは車両前方、矢印REは車両後方、矢印Lは車両左方、矢印Rは車両右方をそれぞれ示している。
(【0011】以降は省略されています)
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