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公開番号2024166658
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-29
出願番号2023082890
出願日2023-05-19
発明の名称ダンパ装置
出願人スズキ株式会社
代理人弁理士法人日誠国際特許事務所
主分類F16F 15/133 20060101AFI20241122BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】急激なトルク変動が発生した場合に、スムーズに衝撃を緩和でき、形状を簡略化して生産性を向上させることができるとともに、変動エネルギーを吸収および放出する際にテーパローラは転がり運動となり、接触部が摩耗することを抑制して、ダンパ装置の耐久性を向上でき、コンパクトで高トルクを伝達できるダンパ装置を提供すること。
【解決手段】ダンパ装置4において、入力側カム部材6は、テーパローラ8が転動する転動面が形成されたカム溝6Aを有し、出力側カム部材7は、入力側カム部材6に対向するように出力側カム部材7に形成され、テーパローラ8が転動する転動面が形成されたカム溝7Aを有する。カム溝6Aとカム溝7Aは、入力側カム部材6と出力側カム部材7の外径側が開放しており、入力側カム部材6に、テーパローラ8をカム溝6A、もしくはカム溝7Aに抜け止めする抜け止め用リング10が設けられている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
同軸上に配置された入力側回転部材と出力側回転部材との間に介在され、前記入力側回転部材と前記出力側回転部材との間で伝達されるトルク変動を吸収するダンパ装置であって、
前記入力側回転部材に連結され、前記入力側回転部材から回転トルクが伝達される入力側カム部材と、
前記入力側カム部材と同軸上で前記入力側カム部材に対向して配置され、前記入力側カム部材と相対回転自在となるように前記出力側回転部材に連結される出力側カム部材と、
前記入力側カム部材と前記出力側カム部材の間に配置され、前記入力側カム部材と前記出力側カム部材との間で動力を伝達するテーパローラと、
前記入力側カム部材と前記出力側カム部材が接近する方向に付勢する付勢部材とを備え、
前記入力側カム部材は、前記テーパローラが転動する転動面が形成された入力側凹部を有し、
前記出力側カム部材は、前記入力側カム部材に対向するように前記出力側カム部材に形成され、前記テーパローラが転動する転動面が形成された出力側凹部を有し、
前記入力側凹部と前記出力側凹部は、前記入力側カム部材と前記出力側カム部材の外径側が開放されており、
前記入力側カム部材および前記出力側カム部材の少なくとも一方に、前記テーパローラを前記入力側凹部、もしくは前記出力側凹部に抜け止めする抜け止め部材が取付けられていることを特徴とするダンパ装置。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
前記抜け止め部材は、環状部材から構成されていることを特徴とする請求項1に記載のダンパ装置。
【請求項3】
前記テーパローラに当接部が設けられており、
前記当接部は、前記テーパローラの外側の端部から前記入力側カム部材および前記出力側カム部材の径方向外方に向けて突出し、突出方向の先端が前記抜け止め部に当接していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のダンパ装置。
【請求項4】
前記当接部は、前記テーパローラに着脱自在に設けられており、前記テーパローラからの突出量を調整可能であることを特徴とする請求項3に記載のダンパ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ダンパ装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、入力側回転部材と出力側回転部材との間で伝達されるトルク変動を吸収するダンパ装置が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
このダンパ装置は、内燃機関のクランクシャフト、電動モータからの駆動力が入力される入力軸部材と、入力軸部材から離れる方向に移動不可能に支持されている出力軸部材と、それぞれ回転軸方向にて互いに対向する対向部分を有するように入力軸部材と出力軸部材との間に放射状に配置されたカム機構を有する。
【0004】
カム機構は、クランクシャフトのフランジ部、電動モータ軸に固定された入力側カムと、出力軸部材に回転不可能かつ回転軸方向に移動可能に支持された出力側カムと、入力側カムの対向部分上に半径方向に延びる軸で回転可能に支持されたダンパベアリングと、出力側カムの対向部分をダンパベアリングの外周部に当接させるように出力側カムを回転軸方向に付勢する付勢部材とを有し、入力側カムの対向部分が、ダンパベアリングの一部を受け入れ可能とするように入力側カムの対向面に対して凹む受入部を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第7153226号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、従来のダンパ装置にあっては、入力軸部材と出力軸部材との間でトルク変動が発生したときに、ダンパベアリングを支持する軸に曲げ荷重が加わってダンパベアリングのスムーズな回転を妨げるおそれがある。
【0007】
このようにダンパベアリングがスムーズに回転できないと、ダンパベアリングと受入部との接触部やダンパベアリングと軸との接触部が摩耗してしまうので、ダンパ装置の耐久性を向上する上で未だ改善の余地がある。
【0008】
本発明は、上記のような事情に着目してなされたものであり、急激なトルク変動が発生した場合に、テーパローラと付勢部材と入力側凹部および出力側凹部とでスムーズに変動エネルギーを吸収および放出して衝撃を緩和することができ、入力側凹部および出力側凹部の形状を簡略化して生産性を向上させることができるとともに、変動エネルギーを吸収および放出する際にテーパローラは転がり運動となり、接触部が摩耗することを抑制して、ダンパ装置の耐久性を向上でき、コンパクトで高トルクを伝達できるダンパ装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、同軸上に配置された入力側回転部材と出力側回転部材との間に介在され、前記入力側回転部材と前記出力側回転部材との間で伝達されるトルク変動を吸収するダンパ装置であって、前記入力側回転部材に連結され、前記入力側回転部材から回転トルクが伝達される入力側カム部材と、前記入力側カム部材と同軸上で前記入力側カム部材に対向して配置され、前記入力側カム部材と相対回転自在となるように前記出力側回転部材に連結される出力側カム部材と、前記入力側カム部材と前記出力側カム部材の間に配置され、前記入力側カム部材と前記出力側カム部材との間で動力を伝達するテーパローラと、前記入力側カム部材と前記出力側カム部材が接近する方向に付勢する付勢部材とを備え、前記入力側カム部材は、前記テーパローラが転動する転動面が形成された入力側凹部を有し、前記出力側カム部材は、前記入力側カム部材に対向するように前記出力側カム部材に形成され、前記テーパローラが転動する転動面が形成された出力側凹部を有し、前記入力側凹部と前記出力側凹部は、前記入力側カム部材と前記出力側カム部材の外径側が開放されており、前記入力側カム部材および前記出力側カム部材の少なくとも一方に、前記テーパローラを前記入力側凹部、もしくは前記出力側凹部に抜け止めする抜け止め部材が取付けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
このように上記の本発明によれば、急激なトルク変動が発生した場合に、テーパローラと付勢部材と入力側凹部および出力側凹部とでスムーズに変動エネルギーを吸収および放出して衝撃を緩和することができ、入力側凹部および出力側凹部の形状を簡略化して生産性を向上させることができるとともに、変動エネルギーを吸収および放出する際にテーパローラは転がり運動となり、接触部が摩耗することを抑制して、ダンパ装置の耐久性を向上でき、コンパクトで高トルクを伝達できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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