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公開番号2024165723
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023082144
出願日2023-05-18
発明の名称エンジン制御システム
出願人スズキ株式会社
代理人個人
主分類F02D 41/22 20060101AFI20241121BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】エンジン始動前にインジェクタのバルブが固着しているか否かを判定することを目的とする。
【解決手段】本発明は、電磁コイルに通電することでバルブを開けて燃料を噴射するインジェクタと、エンジン20が始動されることを予測するエンジン始動予測部82と、インジェクタを制御するエンジン制御部81と、を有するエンジン制御システムであって、エンジン制御部81は、エンジン始動予測部82によりエンジン20が始動されることが予測された場合に、電磁コイルを通電し、バルブが固着しているか否かを判定する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
電磁コイルに通電することでバルブを開けて燃料を噴射するインジェクタと、
エンジンが始動されることを予測するエンジン始動予測手段と、
前記インジェクタを制御する制御手段と、を有するエンジン制御システムであって、
前記制御手段は、
前記エンジン始動予測手段により前記エンジンが始動されることが予測された場合に、前記電磁コイルを通電し、前記バルブが固着しているか否かを判定することを特徴とするエンジン制御システム。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記エンジン始動予測手段は、
車両のドアの開閉情報に基づいて前記エンジンが始動されることを予測することを特徴とする請求項1に記載のエンジン制御システム。
【請求項3】
前記制御手段は、
温度が所定の温度よりも低い場合に、前記電磁コイルを通電し、前記バルブが固着しているか否かを判定することを特徴とする請求項1または2に記載のエンジン制御システム。
【請求項4】
前記制御手段は、
前記エンジンが停止されてから、次に前記エンジン始動予測手段により前記エンジンが始動されると予測されるまでの時間が所定の時間よりも長い場合に、前記電磁コイルを通電し、前記バルブが固着しているか否かを判定することを特徴とする請求項1または2に記載のエンジン制御システム。
【請求項5】
前記制御手段は、
前記エンジンを始動する前に前記電磁コイルを通電し、固着していないと判定した場合には、エンジン始動時にスロットルバルブを全開にすることを特徴とする請求項1または2に記載のエンジン制御システム。
【請求項6】
前記インジェクタを第1の燃料噴射手段とすると、前記第1の燃料噴射手段と異なる第2の燃料噴射手段を有し、
前記制御手段は、
前記バルブが固着していると判定した場合には、前記第2の燃料噴射手段によって前記エンジンを始動させることを特徴とする請求項1または2に記載のエンジン制御システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジン制御システムに関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来からエンジンに燃料を供給するために、電磁コイルに通電することによりバルブを開けて燃料を噴射するインジェクタが用いられている。例えばCNG(圧縮天然ガス)等を気体燃料として用いたエンジン車両の場合、圧縮された気体燃料をインジェクタに導くときに減圧する必要がある。このとき、減圧によってインジェクタが冷却されるとともに、更に外気温が低温である場合、インジェクタ内で水分が凍結してインジェクタバルブが固着して開かなくなり、エンジンが始動できなくなることがある。
【0003】
特許文献1には、バルブ駆動開始前又は開始時のタイミングのデリバリガス圧力とバルブ駆動開始後のデリバリガス圧力を検出し、検出されたガス圧力の差を検出し、このガス圧力の差が所定値より小さい場合にインジェクタバルブが固着していると判断するインジェクタバルブの制御方法が開示されている。特許文献1のインジェクタバルブの制御方法では、インジェクタバルブが固着していると判断された場合、インジェクタバルブの固着が解消されたと判断されるまでバルブを駆動するためインジェクタに通電する時間を延長するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-65395号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、エンジン始動時にはクランキングに電力が使用されるために、インジェクタの電磁コイルへの電圧が低下してしまい、インジェクタバルブの固着が解消できない場合がある。
本発明は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、エンジン始動前にインジェクタのバルブが固着しているか否かを判定することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、電磁コイルに通電することでバルブを開けて燃料を噴射するインジェクタと、エンジンが始動されることを予測するエンジン始動予測手段と、前記インジェクタを制御する制御手段と、を有するエンジン制御システムであって、前記制御手段は、前記エンジン始動予測手段により前記エンジンが始動されることが予測された場合に、前記電磁コイルを通電し、前記バルブが固着しているか否かを判定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、エンジン始動前にインジェクタのバルブが固着しているか否かを判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
エンジン制御システムとして機能するバイフューエル車両の構成の一例を示す図である。
制御装置の機能構成の一例を示す図である。
制御装置による処理の一例を示すフローチャートである。
制御装置による処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明に係る実施形態は、電磁コイルに通電することでバルブを開けて燃料を噴射する気体燃料インジェクタ51と、エンジン20が始動されることを予測するエンジン始動予測部82と、気体燃料インジェクタ51を制御するエンジン制御部81と、を有するエンジン制御システムであって、エンジン制御部81は、エンジン始動予測部82によりエンジン20が始動されることが予測された場合に、電磁コイルを通電し、バルブが固着しているか否かを判定する。したがって、エンジン始動前に気体燃料インジェクタ51のバルブが固着しているか否かを判定することができる。
【実施例】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施例について説明する。
図1は、実施例のエンジン制御システムとして機能するバイフューエル車両(車両)10の構成の一例を示す図である。なお、図1は、説明の便宜上、本開示の技術を説明するために簡略化したものであり、車両10が通常備える構成については図示されていなくても備えているものとする。
(【0011】以降は省略されています)

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