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公開番号2024175895
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023093982
出願日2023-06-07
発明の名称判定装置、プログラム
出願人スズキ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B60W 10/02 20060101AFI20241212BHJP(車両一般)
要約【課題】クラッチスイッチを設けることなく、クルーズコントロールの実行中にエンジン回転数の吹け上がりを防止する。
【解決手段】判定装置(40)はクルーズコントロール中にクラッチ(27)の切断を判定する。判定装置には、クランク回転速度及び駆動輪回転速度のいずれかを減速比で換算した上で、クランク回転速度及び駆動輪回転速度の相対値を算出する算出部(41)と、クランク回転の加速及び減速の切り替わりを示すクランクトルクの反転を判定する第1の判定部(43)と、クランク回転速度及び駆動輪回転速度の相対値からクラッチの切断を判定する第2の判定部(44)と、が設けられている。第2の判定部は、クランクトルクの非反転時には相対値が第1の閾値以上の場合にクラッチが切断されたと判定し、クランクトルクの反転時には相対値が第1の閾値よりも大きな第2の閾値以上の場合にクラッチが切断されたと判定する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
クランク回転速度及び駆動輪回転速度が検出される車両にて、クルーズコントロール中にクラッチの切断を判定する判定装置であって、
クランク回転速度及び駆動輪回転速度のいずれか一方を減速比で換算した上で、クランク回転速度及び駆動輪回転速度の相対値を算出する算出部と、
クランク回転の加速及び減速の切り替わりを示すクランクトルクの反転を判定する第1の判定部と、
クランク回転速度及び駆動輪回転速度の相対値から前記クラッチの切断を判定する第2の判定部と、を備え、
前記第2の判定部は、クランクトルクの非反転時には相対値が第1の閾値以上の場合に前記クラッチが切断されたと判定し、クランクトルクの反転時には相対値が第1の閾値よりも大きな第2の閾値以上の場合に前記クラッチが切断されたと判定することを特徴とする判定装置。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
クランク回転速度及び駆動輪回転速度の相対値が回転速度差であることを特徴とする請求項1に記載の判定装置。
【請求項3】
クランク回転速度が駆動輪回転速度よりも大きい場合に、前記第1の判定部がクランクトルクの反転を判定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の判定装置。
【請求項4】
クランク回転速度が駆動輪回転速度よりも小さい場合に、前記第2の判定部は前記クラッチが切断されたと判定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の判定装置。
【請求項5】
クランク回転速度及び駆動輪回転速度が検出される車両にて、クルーズコントロール中にクラッチの切断を判定する制御装置のプログラムであって、
クランク回転速度及び駆動輪回転速度のいずれか一方を減速比で換算した上で、クランク回転速度及び駆動輪回転速度の相対値を算出するステップと、
クランク回転の加速及び減速の切り替わりを示すクランクトルクの反転を判定するステップと、
クランクトルクの非反転時には相対値が第1の閾値以上の場合に前記クラッチが切断されたと判定するステップと、
クランクトルクの反転時には相対値が第1の閾値よりも大きな第2の閾値以上の場合に前記クラッチが切断されたと判定するステップと、を前記制御装置に実行させることを特徴とするプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、判定装置、プログラムに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
車両走行時の運転を支援するために、予め設定された目標速度に走行速度を保つクルーズコントロールが知られている。クルーズコントロールの実行中にはスロットルバルブが電子制御によって自動的に調整されているが、クラッチが切断されるとスロットルバルブが開かれたままになってエンジン回転数が吹け上がる場合がある。このため、クラッチレバーにクラッチスイッチを設けて、クラッチスイッチによってクラッチの切断を検出するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。クラッチスイッチによってクラッチの切断が検出されるとクルーズコントロールが解除される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6649501号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のように、クラッチレバーにクラッチスイッチを設ける構成では、クラッチスイッチを追加するためのスペースや周辺部品との位置調整が必要になる。また、部品点数が増えてコストも増加するという不具合がある。
【0005】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、クラッチスイッチを設けることなく、クルーズコントロールの実行中にエンジン回転数の吹け上がりを防止することができる判定装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様の判定装置は、クランク回転速度及び駆動輪回転速度が検出される車両にて、クルーズコントロール中にクラッチの切断を判定する判定装置であって、クランク回転速度及び駆動輪回転速度のいずれか一方を減速比で換算した上で、クランク回転速度及び駆動輪回転速度の相対値を算出する算出部と、クランク回転の加速及び減速の切り替わりを示すクランクトルクの反転を判定する第1の判定部と、クランク回転速度及び駆動輪回転速度の相対値から前記クラッチの切断を判定する第2の判定部と、を備え、前記第2の判定部は、クランクトルクの非反転時には相対値が第1の閾値以上の場合に前記クラッチが切断されたと判定し、クランクトルクの反転時には相対値が第1の閾値よりも大きな第2の閾値以上の場合に前記クラッチが切断されたと判定することで上記課題を解決する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様の判定装置によれば、減速比を考慮した上でクランク回転速度と駆動輪回転速度のズレからクラッチの切断が判定される。クラッチの切断以外にもクランク回転の加減速の切り替わりでもクランク回転速度と駆動輪回転速度にズレが生じるため、クランク回転の加減速の切り替わりを示すクランクトルクの反転が判定される。クランクトルクの非反転時には閾値が厳しく設定されて、クランク回転速度と駆動輪回転速度のズレからクラッチが切断されたと素早く判定される。クランクトルクの反転時には閾値が緩く設定されて、クランク回転の加減速によるズレよりも、クランク回転速度と駆動輪回転速度のズレが大きくなったときにクラッチが切断されたと判定される。よって、クルーズコントロールの解除によってエンジン回転数の吹け上がりが抑えられると共に、クランク回転の加減速時にクラッチの切断と誤判定されることが防止される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施例の鞍乗型車両の左側面図である。
本実施例の鞍乗型車両の主要要素のブロック図である。
本実施例のクラッチの切断の判定処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一態様の車両ではクランク回転速度及び駆動輪回転速度が検出されている。この車両にはクルーズコントロール中にクラッチの切断を判定する判定装置が設けられている。判定装置では、算出部によってクランク回転速度及び駆動輪回転速度のいずれか一方が減速比で換算された上で、クランク回転速度及び駆動輪回転速度の相対値が算出される。これにより、減速比を考慮した上でクランク回転速度と駆動輪回転速度のズレが算出される。クラッチの切断以外にもクランク回転の加減速の切り替わりでもクランク回転速度と駆動輪回転速度にズレが生じるため、第1の判定部によってクランク回転の加減速の切り替わりを示すクランクトルクの反転が判定される。クランクトルクの非反転時には第2の判定部によって相対値が第1の閾値以上の場合にクラッチが切断されたと判定され、クランクトルクの反転時には相対値が第1の閾値よりも大きな第2の閾値以上の場合にクラッチが切断されたと判定される。すなわち、クランクトルクの非反転時には閾値が厳しく設定されて、クランク回転速度と駆動輪回転速度のズレからクラッチが切断されたと素早く判定される。クランクトルクの反転時には閾値が緩く設定されて、クランク回転の加減速によるズレよりも、クランク回転速度と駆動輪回転速度のズレが大きくなったときにクラッチが切断されたと判定される。よって、クルーズコントロールの解除によってエンジン回転数の吹け上がりが抑えられると共に、クランク回転の加減速時にクラッチの切断と誤判定されることが防止される。
【実施例】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本実施例の判定装置が設けられた鞍乗型車両について説明する。図1は本実施例の鞍乗型車両の左側面図である。また、以下の図では、矢印FRは車両前方、矢印REは車両後方をそれぞれ示している。
(【0011】以降は省略されています)

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