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公開番号2025057843
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023167630
出願日2023-09-28
発明の名称車両の吸気構造
出願人スズキ株式会社
代理人弁理士法人日誠国際特許事務所
主分類B60K 11/04 20060101AFI20250402BHJP(車両一般)
要約【課題】冷却ファンが作動することによって放熱器から排出される熱気が内燃機関に吸入されることを防止でき、内燃機関の出力が低下することを防止できる車両の吸気構造を提供すること。
【解決手段】車両1の吸気構造は、フロントグリル2aから取り入れた空気に含まれる異物をエンジンルーム3内に排出する第1の排出通路部27Aと第2の排出通路部27Cとを有する。第1の排出通路部27Aは、前側開口部29と、前側開口部29よりも後方に設けられた後側開口部30とを有して第2の排出通路部27Cよりもラジエータ21側に配置されている。第1の排出通路部27Aは、前側開口部29が車両1の前方に向き、後側開口部30がラジエータ21側に向くように前後方向に対して傾いた通路形状に形成されており、第2の排出通路部27Cは、前後方向に延びる通路形状に形成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車両の前方に開口する空気取入口を有する車体部材と、
前記車体部材の車両の前後方向後方のエンジンルームに配置される内燃機関と、
冷却ファンを有し、前記空気取入口と前記内燃機関との間に配置される放熱器と、
前記放熱器と車両幅方向に並ぶように配置され、前記空気取入口から取り入れた空気を上方に案内するエアガイドと、
前記エアガイドよりも上方に配置され、前記エアガイドによって案内された空気を前記内燃機関に送る吸気ダクトとを備えた車両の吸気構造であって、
前記エアガイドは、前記空気取入口から取り入れた空気に含まれる異物を前記エンジンルーム内に排出する排出通路部を有し、
前記排出通路部は、車両幅方向に並ぶ第1の排出通路部と第2の排出通路部とを含んで構成されており、
前記第1の排出通路部は、前側開口部と、前記前側開口部よりも車両の前後方向後方に設けられた後側開口部とを有して前記第2の排出通路部よりも前記放熱器側に配置されており、
前記第1の排出通路部は、前記前側開口部が車両の前方に向き、前記後側開口部が前記放熱器側に向くように車両の前後方向に対して傾いた通路形状に形成されており、
前記第2の排出通路部は、車両の前後方向に延びる通路形状に形成されていることを特徴とする車両の吸気構造。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記エアガイドを車両の前方から見た場合、前記第1の排出通路部は、車両の上下方向の寸法よりも車両幅方向の寸法が大きい通路形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両の吸気構造。
【請求項3】
前記エアガイドを車両の前方から見た場合、
前記第2の排出通路部は、車両幅方向の寸法よりも車両の上下方向の寸法が大きい通路形状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の車両の吸気構造。
【請求項4】
前記第1の排出通路部は、前記前側開口部から後方に延び、車両幅方向で互いに対向する一方の側壁と他方の側壁とを有し、
車両幅方向で前記放熱器と隣接する側に位置する側壁を一方の側壁とした場合、前記一方の側壁は、前記他方の側壁よりも車両の前後方向の長さが短く形成されており、
前記他方の側壁の後端部に、前記他方の側壁の後端部から前記一方の側壁に近づくように傾斜する傾斜部が形成されており、
前記後側開口部は、前記傾斜部と前記一方の側壁の後端部によって構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両の吸気構造。
【請求項5】
前記一方の側壁と前記他方の側壁の上方に、前記前側開口部から取り入れた空気を前記吸気ダクトに送る空気出口が設けられており、
車両の上下方向で前記第1の排出通路部と前記空気出口との間に、前記後側開口部から前記空気出口に逆流する空気を遮蔽する遮蔽部が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の車両の吸気構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の吸気構造に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、車両が水深の深い水溜りを走行する際に、エンジンに水が吸入することを防止しつつ、車両の通常走行時に低温の空気をエンジンに供給するようにした内燃機関の吸気ダクトが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
この内燃機関の吸気ダクトは、空気を車両の前方から取り入れる下側ダクト部と、下側ダクト部の上部に配置され連通口によって下側ダクト部から空気を取り入れて内燃機関に送る上側ダクト部とを有している。
【0004】
下側ダクトは、内部に侵入した水等の異物をエンジンルームに排出するため、エンジンルームに連通する下側排出口を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-127695号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、冷却ファンを備えた放熱器が吸気ダクトの側方に配置されている場合に、車両の停車中に冷却ファンが作動すると、放熱器を通過して昇温した空気(熱気)がエンジンルームに排出される。
【0007】
この際、熱気が内燃機関に当たって内燃機関から前方に流れ、吸気ダクトのエンジンルーム側に開口する開口部から内燃機関に侵入すると、内燃機関の吸気温度が上昇して内燃機関の出力が低下するおそれがある。
【0008】
このため、冷却ファンを備えた放熱器が吸気ダクトの側方に配置されている場合に、内燃機関の吸気温度が上昇することを抑制し、内燃機関の出力が低下しないようにするために、未だ、改善の余地がある。
【0009】
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、冷却ファンが作動することによって放熱器から排出される熱気が内燃機関に吸入されることを防止でき、内燃機関の出力が低下することを防止できる車両の吸気構造を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、車両の前方に開口する空気取入口を有する車体部材と、前記車体部材の車両の前後方向後方のエンジンルームに配置される内燃機関と、冷却ファンを有し、前記空気取入口と前記内燃機関との間に配置される放熱器と、前記放熱器と車両幅方向に並ぶように配置され、前記空気取入口から取り入れた空気を上方に案内するエアガイドと、前記エアガイドよりも上方に配置され、前記エアガイドによって案内された空気を前記内燃機関に送る吸気ダクトとを備えた車両の吸気構造であって、前記エアガイドは、前記空気取入口から取り入れた空気に含まれる異物を前記エンジンルーム内に排出する排出通路部を有し、前記排出通路部は、車両幅方向に並ぶ第1の排出通路部と第2の排出通路部とを含んで構成されており、前記第1の排出通路部は、前側開口部と、前記前側開口部よりも車両の前後方向後方に設けられた後側開口部とを有して前記第2の排出通路部よりも前記放熱器側に配置されており、前記第1の排出通路部は、前記前側開口部が車両の前方に向き、前記後側開口部が前記放熱器側に向くように車両の前後方向に対して傾いた通路形状に形成されており、前記第2の排出通路部は、車両の前後方向に延びる通路形状に形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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