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公開番号2024176669
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023095399
出願日2023-06-09
発明の名称車両制御装置
出願人スズキ株式会社
代理人弁理士法人日誠国際特許事務所
主分類F02D 41/06 20060101AFI20241212BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】エンジンを始動したときの排気ガスを適切に処理することができる車両制御装置を提供すること。
【解決手段】HCUは、エンジンが停止している期間におけるブレーキ装置の作動状態を表すブレーキ情報をRAMに蓄積し(S1)、エンジン始動条件が成立すると(S4)、RAMに蓄積されたブレーキ情報に応じて、エンジン始動時の燃料噴射量を調整し(S5)、エンジン2を始動させる(S6)。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンと、
前記エンジンと連動するモータと、
ブレーキ装置と、
前記ブレーキ装置による制動力を前記エンジンの吸気負圧によって増強させるブレーキブースタと、を有する車両に設けられ、
前記ブレーキブースタの負圧室内の負圧が所定負圧よりも低くなると、前記モータを駆動させることによって前記エンジンを回転させて前記負圧室内の負圧を回復させる制御部を備えた車両制御装置であって、
前記エンジンが停止している期間における前記ブレーキ装置の作動状態を表すブレーキ情報を蓄積するブレーキ情報蓄積部を備え、
前記制御部は、前記エンジンの始動時に、前記ブレーキ情報蓄積部に蓄積されたブレーキ情報に応じて、前記エンジンの燃料噴射量を調整することを特徴とする車両制御装置。
続きを表示(約 88 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記ブレーキ情報蓄積部に蓄積されたブレーキ情報に応じて、前記負圧室内の負圧を推定することを特徴とする請求項1に記載の車両制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両制御装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、内燃機関において燃料を燃焼させずに電動機により内燃機関を回転駆動するモータリング中に、燃料蒸発ガス排出抑制装置のキャニスタから吸気通路に燃料蒸気を含むパージガスを放出するキャニスタパージ処理を実施することによって、触媒内で酸化反応を起こして触媒内の酸素量を減少させ、内燃機関を始動したときの排気ガスに含まれるNOxの排出増を抑制する技術が特許文献1に提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-64741号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、パージガスの濃度は大きく変動するため、上述したような従来の技術は、内燃機関(以下、「エンジン」という)を始動したときの排気ガスを適切に処理することができない場合があるといった課題があった。
【0005】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、エンジンを始動したときの排気ガスを適切に処理することができる車両制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る車両制御装置は、エンジンと、前記エンジンと連動するモータと、ブレーキ装置と、前記ブレーキ装置による制動力を前記エンジンの吸気負圧によって増強させるブレーキブースタと、を有する車両に設けられ、前記ブレーキブースタの負圧室内の負圧が所定負圧よりも低くなると、前記モータを駆動させることによって前記エンジンを回転させて前記負圧室内の負圧を回復させる制御部を備えた車両制御装置であって、前記エンジンが停止している期間における前記ブレーキ装置の作動状態を表すブレーキ情報を蓄積するブレーキ情報蓄積部を備え、前記制御部は、前記エンジンの始動時に、前記ブレーキ情報蓄積部に蓄積されたブレーキ情報に応じて、前記エンジンの燃料噴射量を調整する構成を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、エンジンを始動したときの排気ガスを適切に処理することができる車両制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明の実施例に係る車両制御装置を搭載した車両の概略構成図である。
図2は、本発明の実施例に係る車両制御装置を搭載した車両におけるブレーキペダルの操作状態と、ブレーキ負圧と、モータリングの実行状態と、触媒装置内に充満する酸素量との関係の一例を時系列で表すグラフである。
図3は、本発明の実施例に係る車両制御装置を搭載した車両におけるブレーキペダルの操作状態の例を時系列で表すグラフであり、図3(a)~図3(d)は、ブレーキペダルの操作状態の第1例~第4例をそれぞれ表す。
図4は、本発明の実施例に係る車両制御装置のエンジン停止時動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一実施の形態に係る車両制御装置は、エンジンと、エンジンと連動するモータと、ブレーキ装置と、ブレーキ装置による制動力をエンジンの吸気負圧によって増強させるブレーキブースタと、を有する車両に設けられ、ブレーキブースタの負圧室内の負圧が所定負圧よりも低くなると、モータを駆動させることによってエンジンを回転させて負圧室内の負圧を回復させる制御部を備えた車両制御装置であって、エンジンが停止している期間におけるブレーキ装置の作動状態を表すブレーキ情報を蓄積するブレーキ情報蓄積部を備え、制御部は、エンジンの始動時に、ブレーキ情報蓄積部に蓄積されたブレーキ情報に応じて、エンジンの燃料噴射量を調整することを特徴とする。これにより、本発明の一実施の形態に係る車両制御装置は、エンジンを始動したときの排気ガスを適切に処理することができる。
【実施例】
【0010】
以下、本発明の実施例に係る車両制御装置を搭載した車両について図面を参照して説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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