TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024179534
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023098457
出願日2023-06-15
発明の名称車両用ドア開度規定機構
出願人スズキ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類E05C 17/22 20060101AFI20241219BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】車両用ドア開度規定機構のレバーの先端部の耐久性を向上させる。
【解決手段】車両用ドア開度規定機構100は、先端部5の当接部5aをケース10に当接させ、先端部5の樹脂部30の表面には成形によるゲート痕跡41とウエルドライン痕跡42が形成され、ゲート痕跡41は先端部5の先端側端面5bに形成され、当該樹脂部30は、ゲート痕跡41と当接部5aとの間で、プレート先端部2cの一方の面側に形成される第1成形部31とプレート先端部2cの他方の面側に形成される第2成形部32とを有し、第1成形部31の表面形状の構造が第2成形部32の表面形状の構造と異なることで、ウエルドライン痕跡42の位置は当接部5aの位置と異なる。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
車両の車体に形成されるドア開口部にヒンジを介して取り付けられるドア側壁を有するドアの前記ドア側壁の裏面に固定されるケースと、
前記ドア開口部における前記ドア側壁に相対する部分に取り付けられるブラケットと、
金属製のプレートと該プレートを樹脂で覆った樹脂部とからなるインサート成形品であるレバーであって、前記ブラケットに回動可能に取り付けられる基端部と、該基端部と連続し前記ドア側壁及び前記ケースを貫通するように延びる中間部と、該中間部と連続して延び前記ドアの内部に位置するとともに、前記レバーの長手方向に対して直交する断面である横断面において前記中間部の断面積より大きな断面積を有し前記ドアの開度を規定する先端部と、に区分される、レバーと、
を含み、前記先端部のレバー長手方向基端側の端面を当接部として前記ケースに当接させることにより前記ドアの開度を規定する、車両用ドア開度規定機構であって、
前記プレートは、前記基端部の内部に位置するプレート基端部と、前記中間部の内部に位置するプレート中間部と、T字状に形成され前記先端部の内部に位置するプレート先端部と、に区分され、
前記先端部における前記樹脂部の表面にはインサート成形によるゲート痕跡およびウエルドライン痕跡が形成され、前記ゲート痕跡は前記先端部のレバー長手方向先端側の端面に形成されており、
前記先端部における前記樹脂部は、前記ゲート痕跡と前記当接部との間で、前記プレート先端部のプレート厚み方向における前記プレート先端部の一方の面側に形成される第1成形部と前記プレート先端部の前記プレート厚み方向における前記プレート先端部の他方の面側に形成される第2成形部とを有し、
前記第1成形部の表面形状の構造が前記第2成形部の表面形状の構造と異なることで、前記ウエルドライン痕跡の位置は前記当接部の位置と異なることを特徴とする車両用ドア開度規定機構。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記第1成形部および前記第2成形部のそれぞれは複数の凹部を有し、
前記第1成形部の前記複数の凹部同士の間隔が前記第2成形部の前記複数の凹部同士の間隔と異なることで、前記第1成形部の表面形状の構造が前記第2成形部の表面形状の構造と異なることを特徴とする請求項1に記載の車両用ドア開度規定機構。
【請求項3】
前記レバーの長手方向に対して直交する方向において、前記第1成形部における前記複数の凹部同士の間隔が前記第2成形部における前記複数の凹部同士の間隔と異なっていることを特徴とする請求項2に記載の車両用ドア開度規定機構。
【請求項4】
前記第1成形部の前記レバーの長手方向に対して直交する方向における前記複数の凹部同士の間隔は、前記ゲート痕跡側では、前記第2成形部の前記レバーの長手方向に対して直交する方向における前記複数の凹部同士の間隔と同じであり、前記ゲート痕跡側から前記当接部側に向かうに従って、前記第2成形部の当該間隔の方が前記第1成形部の当該間隔よりも大きくなっていること特徴とする請求項2に記載の車両用ドア開度規定機構。
【請求項5】
前記第1成形部における前記複数の凹部それぞれの長手方向は、前記レバーの長手方向に対して直交する方向であり、前記第2成形部における前記複数の凹部それぞれの長手方向は、前記レバーの長手方向であることを特徴とする請求項2に記載の車両用ドア開度規定機構。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用ドア開度規定機構に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
自動車などの車両には、ドアの開度(全開位置)を規定するためのドア開度規定機構が設けられる場合がある。ドア開度規定機構の一例として、特許文献1に開示された自動車用ドアチェッカが知られている。
【0003】
特許文献1に開示された自動車用ドアチェッカは、自動車の車体にヒンジを介して連結されるドア側壁の裏面に固定されるケースと、車体に固定されるブラケットと、金属製の芯板及びこの芯板を覆う樹脂製の外皮から構成されるチェックレバー(レバー)とを有している。このレバーはドア側壁及びケースを貫通しており、この状態で、レバーの基端部がブラケットに回動可能に連結されるとともに、レバーの先端部がドアの内部に位置している。そして、レバーの先端部は、レバーにおけるケース内を貫通する部分(中間部)よりも大きく形成されている。レバーの先端部の内端(レバー長手方向基端側の端面)がクッション部材を介してケースに当接することにより、レバーの先端部がドアの全開位置(つまり、ドアの開度)を規定する全開ストッパとして機能している。そして、このレバーの先端部(全開ストッパ)は、芯板の先端部と、芯板の先端部に形成されたピン孔に嵌合されたアンカピンと、芯板の先端部及びアンカピンの全体を包むように外皮と一体に成形される樹脂製の膨大部とで構成されている。膨大部はレバー長手方向に対し交差する方向に突出する突出部を備え、ドア全開の際の開放力を突出部で受けている。
【0004】
特許文献2にはレバーの製造方法が開示されており、特許文献2に開示されたレバーの製造方法は、成形金型のゲートの位置をレバーの基端部側として、鉄製のインサート(芯板)を装着してから溶融樹脂を注入するインサート成形を用いている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-190431号公報
特開平02-253912号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示されたレバーの先端部のように突出部を備えたドア開度規定機構においては、ドア全開時にケースと突出部が接触しケースから突出部に押圧力が付与される。この押圧力が付与されて応力が集中する部位(応力集中部)と、インサート成形によって生じるウエルドライン(インサート成形の際に注入された樹脂同士が合流する部分)とが一致してると、ウエルドラインに起因して割れやひびを抑制が生じるおそれがあった。
【0007】
そこで、本発明は、応力集中部とインサート成形によって生じるウエルドラインと、を離れた位置に設けることで、ウエルドラインに起因した強度低下を抑制できる車両用ドア開度規定機構を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様によると、車両の車体に形成されるドア開口部にヒンジを介して取り付けられるドア側壁を有するドアのドア側壁の裏面に固定されるケースと、ドア開口部におけるドア側壁に相対する部分に取り付けられるブラケットと、金属製のプレートと該プレートを樹脂で覆った樹脂部とからなるインサート成形品であるレバーであって、ブラケットに回動可能に取り付けられる基端部と、該基端部と連続しドア側壁及びケースを貫通するように延びる中間部と、該中間部と連続して延びドアの内部に位置するとともに、レバーの長手方向に対して直交する断面である横断面において中間部の断面積より大きな断面積を有しドアの開度を規定する先端部と、に区分される、レバーと、を含み、先端部のレバー長手方向基端側の端面を当接部としてケースに当接させることによりドアの開度を規定する、車両用ドア開度規定機構であって、プレートは、基端部の内部に位置するプレート基端部と、中間部の内部に位置するプレート中間部と、T字状に形成され先端部の内部に位置するプレート先端部と、に区分され、先端部における樹脂部の表面にはインサート成形によるゲート痕跡およびウエルドライン痕跡が形成され、ゲート痕跡は先端部のレバー長手方向先端側の端面に形成されており、先端部における樹脂部は、ゲート痕跡と当接部との間で、プレート先端部のプレート厚み方向におけるプレート先端部の一方の面側に形成される第1成形部とプレート先端部のプレート厚み方向におけるプレート先端部の他方の面側に形成される第2成形部とを有し、第1成形部の表面形状の構造が第2成形部の表面形状の構造と異なることで、ウエルドライン痕跡の位置は当接部の位置と異なる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、レバーの先端部の膨大部内部におけるボイドの発生を抑制し、レバーの先端部の耐久性の向上を図ることができる構造を有した車両用ドア開度規定機構を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1実施形態に係る車両用ドア開度規定機構を含む車両の部分斜視図である。
第1実施形態に係る車両用ドア開度規定機構の斜視図である。
第1実施形態に係る車両用ドア開度規定機構の側面図である。
第1実施形態に係る車両用ドア開度規定機構の上面図である。
第1実施形態に係る車両用ドア開度規定機構のレバーの先端側の拡大図であり、(a)は、平面図であり、(b)は側面図である。
第1実施形態に係る車両用ドア開度規定機構のレバーの先端側の拡大図であり、(a)は、一方の側面から視た側面図であり、(b)は他方の側面から視た側面図である。
第2実施形態に係るレバーの構造を概略的に示したの図であり、((a)は、一方の側面から視た側面図であり、(b)は他方の側面から視た側面図である。
第3実施形態に係るレバーの構造を概略的に示したの図であり、(a)は、一方の側面から視た側面図であり、(b)は他方の側面から視た側面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

スズキ株式会社
作業車両
1日前
スズキ株式会社
熱交換器
2か月前
スズキ株式会社
リッド構造
22日前
スズキ株式会社
リッド構造
22日前
スズキ株式会社
ダンパ装置
1か月前
スズキ株式会社
車両前部構造
1日前
スズキ株式会社
車両制御装置
22日前
スズキ株式会社
車両前部構造
1日前
スズキ株式会社
車両用変速機
2か月前
スズキ株式会社
車両用変速機
2か月前
スズキ株式会社
車両後部構造
1か月前
スズキ株式会社
車両後部構造
1か月前
スズキ株式会社
車両後部構造
1か月前
スズキ株式会社
車両の制御装置
1か月前
スズキ株式会社
車両の制御装置
1か月前
スズキ株式会社
車両用制御装置
16日前
スズキ株式会社
車両用制御装置
2か月前
スズキ株式会社
車両の制御装置
1か月前
スズキ株式会社
アンダーカウル
2か月前
スズキ株式会社
車両用ドア構造
1日前
スズキ株式会社
車両用ドア構造
1日前
スズキ株式会社
車両の制御装置
1か月前
スズキ株式会社
船舶運転制御装置
1か月前
スズキ株式会社
湿式クラッチ構造
2か月前
スズキ株式会社
湿式クラッチ構造
2か月前
スズキ株式会社
触媒暖機システム
29日前
スズキ株式会社
燃料噴射システム
22日前
スズキ株式会社
車両用電子制御装置
24日前
スズキ株式会社
車両用撮影システム
2か月前
スズキ株式会社
蒸発燃料の制御装置
1日前
スズキ株式会社
車載カメラ設置構造
29日前
スズキ株式会社
車両用空調制御装置
29日前
スズキ株式会社
シート移動システム
2か月前
スズキ株式会社
車両の運転支援装置
24日前
スズキ株式会社
車両用衝突検知装置
1か月前
スズキ株式会社
回転電機の冷却構造
1か月前
続きを見る