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公開番号2024154908
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023069126
出願日2023-04-20
発明の名称熱交換器
出願人スズキ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F28F 9/22 20060101AFI20241024BHJP(熱交換一般)
要約【課題】熱交換器を大型化することなく流路損失を抑えて冷却性能を向上させる。
【解決手段】熱交換器(10)には、複数のチューブ(21)を並列に設置した熱交換コア(11)と、複数のチューブの両端に連なる一対のサイドタンク(12、13)と、が設けられている。複数のチューブ内の流れ方向と一対のサイドタンク内の流れ方向が交差している。複数のチューブの出口及び入口の少なくとも一方には複数のガイド(43、46)が設けられている。複数のチューブの出口のガイドによってチューブからサイドタンクへ冷却水の流れが整流され、複数のチューブの入口のガイドによってサイドタンクからチューブへ冷却水の流れが整流されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
複数のチューブを並列に設置した熱交換コアと、前記複数のチューブの両端に連なる一対のサイドタンクと、を備えた熱交換器であって、
前記複数のチューブ内の流れ方向と前記一対のサイドタンク内の流れ方向が交差し、
前記複数のチューブの出口及び入口の少なくとも一方には複数のガイドが設けられ、
前記複数のチューブの出口のガイドによって前記チューブから前記サイドタンクへ冷却水の流れが整流され、前記複数のチューブの入口のガイドによって前記サイドタンクから前記チューブへ冷却水の流れが整流されていることを特徴とする熱交換器。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記複数のチューブの出口及び入口のガイドの先端側が、前記複数のチューブの中心線を遮るように傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
【請求項3】
前記複数のチューブの流れ方向から見たときに、前記複数のチューブの出口及び入口のガイドが、当該チューブの出口及び入口を覆っていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の熱交換器。
【請求項4】
前記複数のチューブの出口及び入口から前記複数のガイドの先端までの間隔が同じであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の熱交換器。
【請求項5】
前記複数のチューブの出口のガイドの先端側が、前記複数のチューブの中心線を遮り、前記サイドタンク内の流れ方向の下流に向けて前記チューブの出口から離れるように傾斜していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の熱交換器。
【請求項6】
前記複数のチューブの入口のガイドの先端側が、前記複数のチューブの中心線を遮り、前記サイドタンク内の流れ方向の下流に向けて前記チューブの入口に近づくように傾斜していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の熱交換器。
【請求項7】
前記一対のサイドタンクは、冷却水が出入りする出入口タンクと冷却水が折り返す折返しタンクであり、
前記折返しタンク内に前記複数のチューブの出口及び入口のガイドが設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の熱交換器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、熱交換器に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
熱交換器として、多数のチューブと多数のフィンから成る熱交換コアと、多数のチューブの両端に連なる左右一対のサイドタンクと、を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。熱交換器の上流側には駆動源となるポンプが設けられており、ポンプによって熱交換器の一方のサイドタンクに向けて冷却水が送り込まれている。一方のサイドタンクから多数のチューブを通って他方のサイドタンクに冷却水が流れており、多数のチューブを通過する間に冷却水の熱が多数のフィンを介して空気中に放熱されて冷却水の温度が下げられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-283692号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、チューブの出入口では流路面積の変化や流れの向きの変化によって乱流が発生し易くなっている。乱流の発生によって流路損失が大きくなることで、ポンプの駆動効率が低下して冷却性能が悪化すると共にメカニカルロスが大きくなる。サイドタンクを大きくすることで流路損失が緩和されるが、熱交換器が大型化するという不具合がある。
【0005】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、大型化することなく流路損失を抑えて冷却性能を向上させることができる熱交換器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様の熱交換器は、複数のチューブを並列に設置した熱交換コアと、前記複数のチューブの両端に連なる一対のサイドタンクと、を備えた熱交換器であって、前記複数のチューブ内の流れ方向と前記一対のサイドタンク内の流れ方向が交差し、前記複数のチューブの出口及び入口の少なくとも一方には複数のガイドが設けられ、前記複数のチューブの出口のガイドによって前記チューブから前記サイドタンクへ冷却水の流れが整流され、前記複数のチューブの入口のガイドによって前記サイドタンクから前記チューブへ冷却水の流れが整流されていることで上記課題を解決する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様の熱交換器によれば、複数のチューブの出口から流出する冷却水や、複数のチューブの入口に流入する冷却水がガイドによって整流されることで複数のチューブの出口付近や入口付近での乱流の発生が抑えられる。流路損失が低減されることで熱交換器の冷却性能やメカニカルロスが改善される。流路損失の緩和のためにサイドタンクを大きくする必要もないため、熱交換器の大型化を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施例の熱交換器の背面図である。
本実施例の熱交換器の半断面図である。
本実施例のガイドの拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一態様の熱交換器の熱交換コアは複数のチューブが並列に設置されており、複数のチューブの両端には一対のサイドタンクが連なっている。複数のチューブ内の流れ方向と一対のサイドタンク内の流れ方向が交差しており、複数のチューブの出口及び入口の少なくとも一方には複数のガイドが設けられている。複数のチューブの出口のガイドによってチューブからサイドタンクへ冷却水の流れが整流されて出口付近での乱流の発生が抑えられ、複数のチューブの入口のガイドによってサイドタンクからチューブへ冷却水の流れが整流されて入口付近での乱流の発生が抑えられる。流路損失が低減されることで熱交換器の冷却性能やメカニカルロスが改善される。流路損失の緩和のためにサイドタンクを大きくする必要もないため、熱交換器の大型化を抑えることができる。
【実施例】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本実施例の熱交換器について説明する。図1は本実施例の熱交換器の背面図である。また、以下の図では、矢印Lは左方、矢印Rは右方をそれぞれ示している。
(【0011】以降は省略されています)

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