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公開番号2024158780
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023074300
出願日2023-04-28
発明の名称湿式クラッチ構造
出願人スズキ株式会社
代理人弁理士法人日誠国際特許事務所
主分類F16H 57/02 20120101AFI20241031BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】湿式クラッチの構成部品の中でも最も大径なアウタードラムの支持剛性を高くして、湿式クラッチを安定して回転させることができ、湿式クラッチの回転時に音や振動が発生することを抑制できるとともに、湿式クラッチの耐久性を向上できる湿式クラッチ構造を提供すること。
【解決手段】湿式クラッチ構造は、オイルポンプ18を有し、タービン軸11を取り囲むフロントポンプハウジング15およびリヤポンプハウジング16を備えており、リヤポンプハウジング16は、タービン軸11の軸方向に沿って延び、アウタードラム22の内径側に入り込む円筒支持部16Cを有する。円筒支持部16Cとアウタードラム22の間にはアウター用軸受20Dが設けられており、アウタードラム22がアウター用軸受20Dによって円筒支持部16Cに回転自在に支持されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
複数の第1の摩擦板を有し、流体継手のタービン軸に連結されるアウタードラムと、
前記第1の摩擦板の間に交互に設けられた複数の第2の摩擦板を有し、変速機構の入力軸に連結されるインナーハブと、
前記第1の摩擦板と前記第2の摩擦板とを接触または離隔させることにより、前記タービン軸と前記入力軸とを断接する湿式クラッチ構造であって、
オイルポンプを有し、前記タービン軸を取り囲むポンプハウジングを備え、
前記ポンプハウジングは、前記タービン軸の軸方向に沿って延び、前記アウタードラムの内径側に入り込む円筒支持部を有し、
前記円筒支持部と前記アウタードラムの間に第1の軸受が設けられており、前記アウタードラムは、前記第1の軸受によって前記円筒支持部に回転自在に支持されていることを特徴とする湿式クラッチ構造。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記ポンプハウジングに摺動自在に取付けられたピストンと、
前記ピストンに押圧されることにより、前記第1の摩擦板と前記第2の摩擦板とを接触させる押圧ドラムと、
前記押圧ドラムと前記ピストンの間に設けられ、前記押圧ドラムを前記ピストンに回転自在に支持する第2の軸受とを有することを特徴とする請求項1に記載の湿式クラッチ構造。
【請求項3】
前記ピストンが前記ポンプハウジングから押し出されたときの推力によって前記押圧ドラムを押圧し、
前記押圧ドラムから前記第1の摩擦板および前記第2の摩擦板を介して前記アウタードラムが受ける力を、前記第1の軸受を介して前記ポンプハウジングに伝達することを特徴とする請求項2に記載の湿式クラッチ構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、湿式クラッチ構造に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、流体継手と変速機の間に設けられた湿式クラッチとして特許文献1に記載される湿式摩擦クラッチが知られている。
【0003】
この湿式摩擦クラッチは、流体継手の出力軸にスプライン嵌合されるクラッチアウタと、変速機の入力軸にスプライン嵌合され、クラッチアウタよりも小径に形成されたクラッチセンタと、クラッチアウタの内周部とクラッチセンタの外周部に設けられ、クラッチアウタとクラッチセンタとを断接する複数の摩擦板とを有する。
【0004】
湿式摩擦クラッチは、ポンプハウジングに弾性シール部材(特許文献1の図2参照)を介して回転自在に連結された押圧ピストンを有し、油圧によって押圧ピストンを摩擦板側に移動させることにより、複数の摩擦板を摩擦接触させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2001-241533号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載される湿式摩擦クラッチにあっては、クラッチハブが出力軸にスプライン嵌合され、クラッチセンタが入力軸にスプライン嵌合され、押圧ピストンと液圧室を構成するクラッチアウタがポンプハウジングに弾性シール部材を介して支持されているので、クラッチハブ、クラッチアウタ、クラッチセンタおよび押圧ピストンの支持剛性が低い。
【0007】
クラッチアウタは、クラッチセンタよりも大径で押圧ピストンや液圧室を有することから大きい遠心力を発生するので、クラッチアウタの支持剛性が低いと、湿式摩擦クラッチの回転時に音や振動が発生するおそれがある上に、湿式摩擦クラッチの耐久性が悪化するおそれがある。
【0008】
本発明は、上記のような事情に着目してなされたものであり、湿式クラッチの構成部品の中でも最も大径なアウタードラムの支持剛性を高くして、湿式クラッチを安定して回転させることができ、湿式クラッチの回転時に音や振動が発生することを抑制できるとともに、湿式クラッチの耐久性を向上できる湿式クラッチ構造を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、複数の第1の摩擦板を有し、流体継手のタービン軸に連結されるアウタードラムと、前記第1の摩擦板の間に交互に設けられた複数の第2の摩擦板を有し、変速機構の入力軸に連結されるインナーハブと、前記第1の摩擦板と前記第2の摩擦板とを接触または離隔させることにより、前記タービン軸と前記入力軸とを断接する湿式クラッチ構造であって、オイルポンプを有し、前記タービン軸を取り囲むポンプハウジングを備え、前記ポンプハウジングは、前記タービン軸の軸方向に沿って延び、前記アウタードラムの内径側に入り込む円筒支持部を有し、前記円筒支持部と前記アウタードラムの間に第1の軸受が設けられており、前記アウタードラムは、前記第1の軸受によって前記円筒支持部に回転自在に支持されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
このように上記の本発明によれば、湿式クラッチの構成部品の中でも最も大径なアウタードラムの支持剛性を高くして、湿式クラッチを安定して回転させることができ、湿式クラッチの回転時に音や振動が発生することを抑制できるとともに湿式クラッチの耐久性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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