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公開番号2024151978
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023065837
出願日2023-04-13
発明の名称車両の制御装置
出願人スズキ株式会社
代理人弁理士法人日誠国際特許事務所
主分類F02D 29/00 20060101AFI20241018BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】変速機の異常時において、ドライバの意図に反して車両が動くことを防止しつつエンジンを始動することができ、利便性を向上させることができる車両の制御装置を提供すること。
【解決手段】ECUは、変速機がニュートラル状態であることを検出可能な正常時は(ステップS1でNO)、通常制御による初回エンジン始動制御を実施する(ステップS2)。ECUは、変速機がニュートラル状態であることを検出不能な異常時は(ステップS1でYES)、ロックアップクラッチが開放されていることを条件にエンジンと駆動輪との間の動力伝達が遮断されていると判断する(ステップS3)。ECUは、ステップS3で更にセレクトレバー位置がPレンジである条件も満たしている場合(ステップS3でYES)、初回エンジン始動制御を許可し(ステップS4)、エンジンを始動する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンと、流体継手を介して前記エンジンから動力が伝達される変速機と、前記変速機から動力が伝達される駆動輪と、を備え、前記エンジンと前記変速機とを直結するロックアップ機構が前記流体継手に設けられた車両において、
前記エンジンと前記駆動輪との間の動力伝達が遮断されていることを含む始動許可条件を満足している場合に、ドライバの始動操作に応じて前記エンジンを始動する制御部を備える車両の制御装置であって、
前記制御部は、
前記変速機がニュートラル状態であることを検出可能な正常時は、前記変速機がニュートラル状態であることを条件に前記エンジンと前記駆動輪との間の動力伝達が遮断されていると判断し、
前記変速機がニュートラル状態であることを検出不能な異常時は、前記ロックアップ機構が開放されていることを条件に前記エンジンと前記駆動輪との間の動力伝達が遮断されていると判断することを特徴とする車両の制御装置。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記制御部は、
前記異常時は、前記ロックアップ機構が開放されており、かつ、セレクトレバーが駐車位置に操作されている場合に前記始動許可条件を満足していると判断することを特徴とする請求項1に記載の車両の制御装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記異常時に前記エンジンを始動した場合であって前記セレクトレバーが前記駐車位置から他の位置に変更された場合は、
前記変速機の変速段に基づく車両進行方向と前記セレクトレバーのシフト位置に基づく車両進行方向とが合致する場合は、前記エンジンの稼働を継続し、
前記変速機の変速段に基づく車両進行方向と前記セレクトレバーのシフト位置に基づく車両進行方向とが合致しない場合は、前記エンジンを停止することを特徴とする請求項2に記載の車両の制御装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記異常時に前記エンジンを始動した場合、車速が所定車速以上となったことを条件に前記ロックアップ機構を締結することを特徴とする請求項1に記載の車両の制御装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記異常時に前記エンジンを始動した場合であって前記流体継手の作動流体の油温が所定温度以上となった場合、前記エンジンを停止することを特徴とする請求項1に記載の車両の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の制御装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ノーマリークローズ式のクラッチと、クラッチの締結及び開放と変速機の変速段の切り替えとを行うアクチュエータと、を備える車両において、エンジンの始動時にドライバの意図に反して車両が動くことを防止するため、変速機がニュートラル状態で、且つドライバによってブレーキペダルが踏み込まれている場合に、エンジンの始動を許可するようにした技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-156239号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のものは、変速機がニュートラル状態であることを確認できない場合は、エンジンの始動が許可されないため、エンジンの動力を用いて作動する空調装置を利用したり、エンジンの動力を用いて発電される電力を利用したりすることができず、利便性について改良の余地があった。
【0005】
そこで、本発明は、変速機の異常時において、ドライバの意図に反して車両が動くことを防止しつつエンジンを始動することができ、走行以外ではエンジンの動力を活用可能として利便性を向上させることができるとともに、特定の状態が確保されていれば走行も可能とする車両の制御装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため本発明は、エンジンと、流体継手を介して前記エンジンから動力が伝達される変速機と、前記変速機から動力が伝達される駆動輪と、を備え、前記エンジンと前記変速機とを直結するロックアップ機構が前記流体継手に設けられた車両において、前記エンジンと前記駆動輪との間の動力伝達が遮断されていることを含む始動許可条件を満足している場合に、ドライバの始動操作に応じて前記エンジンを始動する制御部を備える車両の制御装置であって、前記制御部は、前記変速機がニュートラル状態であることを検出可能な正常時は、前記変速機がニュートラル状態であることを条件に前記エンジンと前記駆動輪との間の動力伝達が遮断されていると判断し、前記変速機がニュートラル状態であることを検出不能な異常時は、前記ロックアップ機構が開放されていることを条件に前記エンジンと前記駆動輪との間の動力伝達が遮断されていると判断することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
このように、本発明によれば、変速機の異常時において、ドライバの意図に反して車両が動くことを防止しつつエンジンを始動することができ、走行以外ではエンジンの動力を活用可能として利便性を向上させることができる。さらには、特定の状態が確保されていれば走行も可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明の一実施例に係る車両の概略構成図である。
図2は、本発明の一実施例に係る車両のエンジン始動制御の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一実施の形態に係る車両の制御装置は、エンジンと、流体継手を介してエンジンから動力が伝達される変速機と、変速機から動力が伝達される駆動輪と、を備え、エンジンと変速機とを直結するロックアップ機構が流体継手に設けられた車両において、エンジンと駆動輪との間の動力伝達が遮断されていることを含む始動許可条件を満足している場合に、ドライバの始動操作に応じてエンジンを始動する制御部を備える車両の制御装置であって、制御部は、変速機がニュートラル状態であることを検出可能な正常時は、変速機がニュートラル状態であることを条件にエンジンと駆動輪との間の動力伝達が遮断されていると判断し、変速機がニュートラル状態であることを検出不能な異常時は、ロックアップ機構が開放されていることを条件にエンジンと駆動輪との間の動力伝達が遮断されていると判断することを特徴とする。これにより、本発明の一実施の形態に係る車両の制御装置は、変速機の異常時において、ドライバの意図に反して車両が動くことを防止しつつエンジンを始動することができ、走行以外ではエンジンの動力を活用可能として利便性を向上させることができる。
【実施例】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の実施例に係る車両の制御装置について詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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