TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024151894
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023065687
出願日2023-04-13
発明の名称内燃機関のオイル分離装置
出願人スズキ株式会社
代理人弁理士法人日誠国際特許事務所
主分類F01M 13/04 20060101AFI20241018BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】オイル分離室の上下方向の寸法を短くした場合であってもオイル分離性を向上できる内燃機関のオイル分離装置を提供すること。
【解決手段】エンジン1のオイル分離室10は、チェーン収容室9内のブローバイガスが流入する流入口17を有する第1のオイル分離室13と、第1のオイル分離室13と上側仕切壁11D、12Dによって区画され、第1のオイル分離室13からブローバイガスを取り入れる第2のオイル分離室14とを有する。上側仕切壁11D、12Dは、第1のオイル分離室13と連通し、第1のオイル分離室13からブローバイガスを取り入れる複数の連通孔12aを有し、第1のオイル分離室13の底壁11Bは、流入口17から連通孔12aに向かって上方に傾斜している。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
シリンダブロックの側壁に配置されるケース部と、前記ケース部を覆うカバー部材とを有し、チェーン収容室から吸気通路に還流させるブローバイガスからオイルを分離するオイル分離室を備えた内燃機関のオイル分離装置であって、
前記オイル分離室は、前記チェーン収容室内のブローバイガスが流入する流入口を有する第1のオイル分離室と、前記第1のオイル分離室と第1の仕切壁によって区画され、前記第1のオイル分離室からブローバイガスを取り入れる第2のオイル分離室とを有し、
前記第1の仕切壁は、前記第1のオイル分離室と前記第2のオイル分離室とを連通する複数の連通孔を有し、
前記第2のオイル分離室側に、前記連通孔を通過したブローバイガスが衝突する衝突壁が設けられており、
前記第1のオイル分離室の底壁は、前記流入口から前記連通孔に向かって上方に傾斜していることを特徴とする内燃機関のオイル分離装置。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記第1のオイル分離室の底壁の下方にオイル排出室が設けられており、
前記オイル排出室は、前記第1の仕切壁の下部に連絡され、前記オイル排出室と前記第2のオイル分離室とを区画する第2の仕切壁を有し、
前記オイル排出室の底壁に、クランク室に連通するオイル戻し孔が形成されており、
前記第2の仕切壁の下端に、前記第2のオイル分離室と前記オイル排出室とを連通する第1の連通部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のオイル分離装置。
【請求項3】
前記第1のオイル分離室は、前記第1のオイル分離室の天井壁と前記第1のオイル分離室の底壁とを連絡するように上下に延び、前記流入口が形成された壁部を有し、
前記壁部は、前記第1のオイル分離室の底壁の傾斜方向の下端部から前記流入口に向かって前側上方に傾斜する傾斜壁部を有し、
前記第1のオイル分離室の底壁と前記傾斜壁部との連絡部に、前記第1のオイル分離室と前記オイル排出室とを連通する第2の連通部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関のオイル分離装置。
【請求項4】
前記オイル排出室の底壁は、前記オイル分離室の全体の中で最下部に位置しており、前記クランク室の上側に配置されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の内燃機関のオイル分離装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関のオイル分離装置に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ブローバイガス中のオイルを分離するものとして、特許文献1に記載される内燃機関のオイル分離構造が知られている。
【0003】
この内燃機関のオイル分離構造は、シリンダブロックの側面にブローバイガス中のオイルを分離するオイル分離室が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-56783号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、近年、燃費の向上を図るために、シリンダボアに対するピストンのストロークの比を大きくしたロングストロークエンジンが増えており、このようなエンジンでは、クランクピンの回転半径が増加してクランク室の断面が大きくなる。
【0006】
従来の内燃機関のオイル分離構造にあっては、オイル分離室がシリンダブロックの側面に設けられているので、クランク室の断面が大きくなると、クランク室を避けてオイル分離室を配置するために、オイル分離室の上下方向の寸法が短くなり、オイル分離室の容積が減少するおそれがある。
【0007】
オイル分離室の容積が減少すると、オイル分離性が低下するおそれがあり、未だ、改善の余地がある。
【0008】
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、オイル分離室の上下方向の寸法を短くした場合であってもオイル分離性を向上できる内燃機関のオイル分離装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、シリンダブロックの側壁に配置されるケース部と、前記ケース部を覆うカバー部材とを有し、チェーン収容室から吸気通路に還流させるブローバイガスからオイルを分離するオイル分離室を備えた内燃機関のオイル分離装置であって、前記オイル分離室は、前記チェーン収容室内のブローバイガスが流入する流入口を有する第1のオイル分離室と、前記第1のオイル分離室と第1の仕切壁によって区画され、前記第1のオイル分離室からブローバイガスを取り入れる第2のオイル分離室とを有し、前記第1の仕切壁は、前記第1のオイル分離室と前記第2のオイル分離室とを連通する複数の連通孔を有し、前記第2のオイル分離室側に、前記連通孔を通過したブローバイガスが衝突する衝突壁が設けられており、前記第1のオイル分離室の底壁は、前記流入口から前記連通孔に向かって上方に傾斜していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
このように上記の本発明によれば、オイル分離室の上下方向の寸法を短くした場合であってもオイル分離性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

株式会社三五
電気加熱式触媒装置
16日前
スズキ株式会社
内燃機関の排気浄化装置
16日前
フタバ産業株式会社
マフラ
18日前
トヨタ自動車株式会社
車両の制御装置
25日前
株式会社デンソー
電子制御装置
17日前
個人
多目的スイングとツイスト3連ピストンエンジン
6日前
三菱重工業株式会社
酸化触媒システム
16日前
フタバ産業株式会社
溶接部材の製造方法
26日前
三菱自動車工業株式会社
冷却装置
3日前
株式会社SUBARU
排気システム
24日前
トヨタ自動車株式会社
車両用冷却装置
25日前
トヨタ自動車株式会社
粉塵除去装置
3日前
三菱重工業株式会社
蒸気タービン翼及び蒸気タービン
24日前
トヨタ自動車株式会社
電気加熱式触媒装置
3日前
トヨタ自動車株式会社
電気加熱式触媒装置
3日前
ダイムラー トラック エージー
排ガス誘導構造
24日前
日立Astemo株式会社
内燃機関のバルブタイミング制御装置
17日前
日立Astemo株式会社
内燃機関のバルブタイミング制御装置
17日前
東芝エネルギーシステムズ株式会社
復水器状態予測装置
18日前
トヨタ車体株式会社
車両用の管材の排水構造
24日前
ヤンマーホールディングス株式会社
排気ガス管および排気ガス浄化装置
16日前
株式会社豊田自動織機
クランクケース換気装置およびクランクケースの換気方法
18日前
株式会社豊田中央研究所
誤差推定装置、後処理システム、誤差推定方法、及びコンピュータプログラム
16日前
三菱重工業株式会社
制御装置、コンバインドサイクル発電プラント、制御方法及びプログラム
17日前
ビンケルマン バンケル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
ロータリピストン内燃エンジン
1か月前
株式会社東芝
発電機ロータのアライメント調整量算出方法及び発電機ロータのアライメント調整量演算装置
16日前
ゼネラル エレクトリック テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
ファブリック異物除去システム
16日前
ゼネラル エレクトリック テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
ターボ機械を再起動するためのシステム及びプロセス
3日前
ゼネラル エレクトリック テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
軸方向-半径方向排気ディフューザを有するシステム及びその使用方法
11日前
ゼネラル エレクトリック テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
拡大されたロータ溝に適したダボテール構成を有するタービンブレード及びアセンブリのための方法
26日前
リーバー インスティチュート インコーポレイテッド
NaV1.8を阻害するピリジンカルボキサミド化合物
26日前