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公開番号
2024152512
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-25
出願番号
2023066750
出願日
2023-04-14
発明の名称
異常検知システム、及び、基地局機器
出願人
スズキ株式会社
代理人
弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類
G16H
50/30 20180101AFI20241018BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約
【課題】車両におけるユーザの運転状況に関する情報を医療機関へ提供することで、ユーザの認知機能に関する疾患の予兆又は症状を早期に発見することができる異常検知システム、及び、基地局機器を提供することを目的とする。
【解決手段】車両の走行情報D13を含む車両データD1から当該車両のユーザの異常な運転を検知し、検知された異常な運転に関する情報と医療機関の医療従事者の見解とに基づいて作成された医療情報をユーザ端末に通知する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも車両の走行情報を含む車両データから当該車両のユーザの異常な運転を検知する検知部と、前記ユーザに対して医療情報に関する通知を行う通知部とを有するサービス提供機器と、
前記サービス提供機器と通信可能に構成されるユーザ端末と、
を含み、
前記通知部は、前記検知部によって検知された異常な運転に関する情報と医療機関の医療従事者の見解とに基づいて作成された医療情報を前記ユーザ端末に通知する、異常検知システム。
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
車両のユーザに関するユーザデータと前記車両の走行情報を含む車両データとを記憶する記憶部と、前記車両データから前記車両における前記ユーザの異常な運転を検知し、検知された異常な運転の内容を含む異常検知データを前記記憶部に記憶させる検知部と、前記ユーザに対して医療情報に関する通知を行う通知部と、を有するサービス提供機器と、
前記サービス提供機器と通信可能に構成されたユーザ端末と、
を含み、
前記通知部は、少なくとも前記異常検知データを医療機関の医療機関端末に送信し、当該異常検知データと前記医療機関における医療従事者の見解とに基づいて作成された医療情報データを前記医療機関端末から受信し、前記医療情報データに基づいた内容を含む医療情報を前記ユーザ端末に通知する、
異常検知システム。
【請求項3】
前記医療情報データは、前記医療従事者が前記ユーザに適していると判断した治療プログラム、前記ユーザの認知機能に関する判定結果、及び、認知機能に関する疾患についての受診勧奨のうちの少なくとも何れか1つに関する情報を含む、
請求項2に記載の異常検知システム。
【請求項4】
前記医療情報データに前記受診勧奨に関する情報が含まれる場合、
前記通知部は、前記ユーザに推奨される行動の提示を含んだ医療情報を前記ユーザ端末に送信し、
前記ユーザ端末は、前記ユーザに推奨される行動を提示するとともに、当該行動を実行する操作を受け付け可能に表示する、
請求項3に記載の異常検知システム。
【請求項5】
前記記憶部は、前記ユーザデータと前記車両データと前記異常検知データとを関連付けてユーザ毎に記憶しており、
前記ユーザデータは、前記医療機関で保管されている患者の診察情報と照合可能な情報を含む、
請求項2から4の何れか1項に記載の異常検知システム。
【請求項6】
前記サービス提供機器は、前記ユーザデータ、前記車両データ及び前記異常検知データを管理する統合サーバと、前記統合サーバと通信可能に構成された検知装置と、を含み、
前記統合サーバは、前記記憶部を有し、
前記検知装置は、前記検知部及び前記通知部を有する、
請求項2から4の何れか1項に記載の異常検知システム。
【請求項7】
前記サービス提供機器は、前記ユーザデータ及び前記車両データを管理するモビリティサーバと、前記異常検知データを管理するメディカルサーバと、前記メディカルサーバと通信可能に構成された検知装置と、を含み、
前記モビリティサーバ及び前記メディカルサーバは、相互に連携して前記記憶部を構成し、前記ユーザデータと前記車両データと前記異常検知データとを関連付けて管理しており、
前記検知装置は、前記検知部及び前記通知部を有する、
請求項2から4の何れか1項に記載の異常検知システム。
【請求項8】
前記車両の前記ユーザに関する前記ユーザデータと前記車両の前記走行情報を含む前記車両データとを管理するモビリティサーバを更に備え、
前記サービス提供機器は、前記モビリティサーバと連携が不可能に構成され、少なくとも前記異常検知データを管理するメディカルサーバと、前記メディカルサーバと通信可能に構成された検知装置と、を含み、
前記検知装置は、前記検知部及び前記通知部を有する、
請求項2から4の何れか1項に記載の異常検知システム。
【請求項9】
車両のユーザに関するユーザデータと前記車両の走行情報を含む車両データとを記憶する記憶部と、前記車両データから前記車両における前記ユーザの異常な運転を検知し、検知された異常な運転の内容を含む異常検知データを前記記憶部に記憶させる検知部と、前記ユーザに対して医療情報に関する通知を行う通知部と、を有するサービス提供機器を含み、
前記通知部は、少なくとも前記異常検知データを医療機関の医療機関端末に送信し、当該異常検知データと前記医療機関における医療従事者の見解とに基づいて作成された医療情報データを前記医療機関端末から受信し、当該医療情報データに基づいた内容を含む医療情報をユーザ端末に通知する、
基地局機器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、異常検知システム、及び、基地局機器に関する。
続きを表示(約 3,600 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、道路情報取得部による道路情報と、車両情報取得部による車両の走行情報とに基づいて、状況判定部により車両の運転状況を判定すると共に、その運転状況が、認知機能が低下している場合に行われやすい所定の交通違反に該当するか否かを判定する違反判定部で判定する認知症リスクの判定システムが開示されている。この認知症リスクの判定システムでは、車両の運転状況が所定の交通違反に該当する場合、ドライバ情報検出部による該車両の運転者の情報と違反履歴に基づき、リスク判定部により認知症リスクがあるか否かが判定される。リスク判定部により、認知症リスクがあると判定された場合、出力部がその情報を出力する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-124975号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
加齢とともに認知機能の低下リスクが高まる高齢者に対し、現在、各種施設において認知機能の状態を確認する認知機能検査が行われている。例えば、高齢者の運転免許証の更新手続きの際に、検査用紙や電子端末等を用いて記憶力や判断力を測定する認知機能検査が行われている。このような認知機能検査は、医療機関が実施する医療検査に相当するものではなく、単に受験者の記憶力や判断力の状態を確認する簡易な検査に過ぎない。また、これらの認知機能検査は、検査時における認知機能の状態を確認することはできても、実際に運転している時などの日常における認知機能の状態を確認することはできない。このため、ユーザ自身が自覚していない認知機能低下の兆候や症状が常に顕れるとは限らない初期段階での認知機能の異常を検出することは困難である。このような観点から、車両の運転などの日常的な行動からユーザの認知機能に関する疾患の予兆又は症状を早期に発見することが望まれている。
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、車両におけるユーザの運転状況に関する情報を医療機関へ提供することで、ユーザの認知機能に関する疾患の予兆又は症状を早期に発見することができる異常検知システム、及び、基地局機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る異常検知システムは、少なくとも車両の走行情報を含む車両データから当該車両のユーザの異常な運転を検知する検知部と、前記ユーザに対して医療情報に関する通知を行う通知部とを有するサービス提供機器と、前記サービス提供機器と通信可能に構成されるユーザ端末と、を含み、前記通知部は、前記検知部によって検知された異常な運転に関する情報と医療機関の医療従事者の見解とに基づいて作成された医療情報を前記ユーザ端末に通知する。
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係る異常検知システムは、車両のユーザに関するユーザデータと前記車両の走行情報を含む車両データとを記憶する記憶部と、前記車両データから前記車両における前記ユーザの異常な運転を検知し、検知された異常な運転の内容を含む異常検知データを前記記憶部に記憶させる検知部と、前記ユーザに対して医療情報に関する通知を行う通知部と、を有するサービス提供機器と、前記サービス提供機器と通信可能に構成されたユーザ端末と、を含み、前記通知部は、少なくとも前記異常検知データを医療機関の医療機関端末に送信し、当該異常検知データと前記医療機関における医療従事者の見解とに基づいて作成された医療情報データを前記医療機関端末から受信し、前記医療情報データに基づいた内容を含む医療情報を前記ユーザ端末に通知する。
【0008】
上記目的を達成するために、本発明に係る基地局機器は、車両のユーザに関するユーザデータと前記車両の走行情報を含む車両データとを記憶する記憶部と、前記車両データから前記車両における前記ユーザの異常な運転を検知し、検知された異常な運転の内容を含む異常検知データを前記記憶部に記憶させる検知部と、前記ユーザに対して医療情報に関する通知を行う通知部と、を有するサービス提供機器を含み、前記通知部は、少なくとも前記異常検知データを医療機関の医療機関端末に送信し、当該異常検知データと前記医療機関における医療従事者の見解とに基づいて作成された医療情報データを前記医療機関端末から受信し、当該医療情報データに基づいた内容を含む医療情報をユーザ端末に通知する。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る異常検知システム、及び、基地局機器は、車両におけるユーザの運転状況に関する情報を医療機関へ提供することで、ユーザの認知機能に関する疾患の予兆又は症状を早期に発見することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、第1実施形態に係る異常検知システムの概略構成を表すブロック図である。
図2は、第1実施形態に係る異常検知システムの概略構成を表すブロック図である。
図3は、第1実施形態に係る異常検知システムで取り扱う主なデータについて説明する模式図である。
図4は、第1実施形態に係る異常検知システムが備える車載装置の概略構成を表すブロック図である。
図5は、第1実施形態に係る異常検知システムが備えるデータ処理装置の概略構成を表すブロック図である。
図6は、第1実施形態に係る異常検知システムが備える統合サーバの概略構成を表すブロック図である。
図7は、第1実施形態に係る異常検知システムが備える統合サーバに記憶されるデータベースの一例を表す模式図である。
図8は、第1実施形態に係る異常検知システムが備える検知装置の概略構成を表すブロック図である。
図9は、第1実施形態に係る異常検知システムが備えるユーザ端末の概略構成を表すブロック図である。
図10は、実施形態に係る異常検知システムが備えるユーザ端末に表示される受診勧奨の通知の一例を表す図である。
図11は、実施形態に係る異常検知システムが備えるユーザ端末に表示される受診勧奨の通知の一例を表す図である。
図12は、実施形態に係る異常検知システムが備えるユーザ端末に表示される受診勧奨の通知の一例を表す図である。
図13は、第1実施形態に係る異常検知システムが備える医療機関端末の概略構成を表すブロック図である。
図14は、第1実施形態に係る異常検知システムの各処理部によって行われる処理の流れ(シーケンス)の一例を表す図である。
図15は、第1実施形態に係る異常検知システムの各処理部によって行われる処理の流れ(シーケンス)の一例を表す図である。
図16は、第2実施形態に係る異常検知システムの概略構成を表すブロック図である。
図17は、第2実施形態に係る異常検知システムの概略構成を表すブロック図である。
図18は、第2実施形態に係る異常検知システムが備えるモビリティサーバの概略構成を表すブロック図である。
図19は、第2実施形態に係る異常検知システムが備えるメディカルサーバの概略構成を表すブロック図である。
図20は、第2実施形態に係る異常検知システムの各処理部によって行われる処理の流れ(シーケンス)の一例を表す図である。
図21は、第2実施形態に係る異常検知システムの各処理部によって行われる処理の流れ(シーケンス)の一例を表す図である。
図22は、第3実施形態に係る異常検知システムの概略構成を表すブロック図である。
図23は、第3実施形態に係る異常検知システムの概略構成を表すブロック図である。
図24は、第3実施形態に係る異常検知システムが備えるモビリティサーバの概略構成を表すブロック図である。
図25は、第3実施形態に係る異常検知システムが備える分析装置の概略構成を表すブロック図である。
図26は、第3実施形態に係る異常検知システムが備えるメディカルサーバの概略構成を表すブロック図である。
図27は、第3実施形態に係る異常検知システムの各処理部によって行われる処理の流れ(シーケンス)の一例を表す図である。
図28は、第3実施形態に係る異常検知システムの各処理部によって行われる処理の流れ(シーケンス)の一例を表す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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