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公開番号2024151975
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023065834
出願日2023-04-13
発明の名称車両の制御装置
出願人スズキ株式会社
代理人弁理士法人日誠国際特許事務所
主分類B60W 10/10 20120101AFI20241018BHJP(車両一般)
要約【課題】EV走行中の動力損失を抑制することができ、HEV走行への移行時の応答性を向上させることができる車両の制御装置を提供すること。
【解決手段】HCUは、エンジンの運転を停止してモータトルクによって走行するEV走行中において車速が閾値以上の場合(ステップS1でNO)、クラッチを解放状態に制御し、かつ、変速機構をニュートラルに制御する(ステップS2)。HCUは、EV走行中において車速が閾値未満の場合(ステップS1でYES)、クラッチを解放状態に制御し、かつ、変速機構を車速に応じたギヤ段に制御する(ステップS3)。HCUは、EV走行中において車速が閾値未満に低下または閾値以上に増加した場合の変速機構の切替えを通常の切替動作速度よりゆっくりとした切替動作速度で行う。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンと、前記エンジンから伝達された回転を変速して駆動輪に出力する変速機構と、前記エンジンと前記変速機構との間に設けられたクラッチと、前記変速機構と前記駆動輪との間に動力を出力するモータと、を備え、前記エンジンのエンジントルクと前記モータのモータトルクとの少なくとも何れか一方によって走行する車両において、
前記クラッチおよび前記変速機構を制御する制御部を備える車両の制御装置であって、
前記制御部は、
前記エンジンの運転を停止して前記モータトルクによって走行するEV走行中において車速が閾値以上の場合、前記クラッチを解放状態に制御し、かつ、前記変速機構をニュートラルに制御し、
前記EV走行中において車速が前記閾値未満の場合、前記クラッチを解放状態に制御し、かつ、前記変速機構を車速に応じたギヤ段に制御することを特徴とする車両の制御装置。
続きを表示(約 120 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記EV走行中において車速が前記閾値未満に低下または前記閾値以上に増加した場合の前記変速機構の切替えを通常の切替動作速度よりゆっくりとした切替動作速度で行うことを特徴とする請求項1に記載の車両の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の制御装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、内燃機関と、自動変速可能な有段変速機と、内燃機関と有段変速機との間に配置され有段変速機の変速動作時に内燃機関と有段変速機の動力伝達の接離を行うクラッチと、有段変速機と駆動輪との間に配置され駆動輪の駆動及び駆動輪による回生発電を行うモータと、を含むハイブリッド車両が記載されている。このハイブリッド車両は、減速ショックを軽減するため、有段変速機の自動変速動作が行われるタイミングに合わせてモータの駆動トルクの増減制御を行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-315552号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、特許文献1に記載のハイブリッド車両のように、内燃機関と有段変速機との間にクラッチを有するハイブリッド車両にあっては、モータトルクのみで走行するEV走行中は、エンジンや有段変速機の変速機構がモータに連れ回ると動力損失が発生する。動力損失が発生すると電費が悪化し、結果としてエンジントルクを用いた発電の機会が増えることから燃費も悪化する。また、車速等に応じたギヤ段に常に変速することになるので、変速動作用のアクチュエータの使用頻度が増えてアクチュエータの耐久性に問題が生じる恐れがある。この問題に対して、EV走行中は、動力損失を抑制するため、クラッチを解放し、変速機構をニュートラルにして変速動作を削減することが考えられる。
【0005】
しかしながら、単純に変速動作を止めてEV走行中にクラッチを解放して変速機構をニュートラルにしておくようにした場合、エンジントルクを用いて走行するHEV走行に移行するときに、変速機構におけるギヤ段がニュートラルであることを確認した後にエンジンを始動し、その後に1速等のギヤ段への切替えとクラッチの係合とを順次行うことになり、1速等へのギヤ段の切替えに要する時間だけ応答性が悪化してしまうおそれがある。
【0006】
そこで、本発明は、EV走行中の動力損失を抑制することができ、HEV走行への移行時の応答性を向上させることができる車両の制御装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため本発明は、エンジンと、前記エンジンから伝達された回転を変速して駆動輪に出力する変速機構と、前記エンジンと前記変速機構との間に設けられたクラッチと、前記変速機構と前記駆動輪との間に動力を出力するモータと、を備え、前記エンジンのエンジントルクと前記モータのモータトルクとの少なくとも何れか一方によって走行する車両において、前記クラッチおよび前記変速機構を制御する制御部を備える車両の制御装置であって、前記制御部は、前記エンジンの運転を停止して前記モータトルクによって走行するEV走行中において車速が閾値以上の場合、前記クラッチを解放状態に制御し、かつ、前記変速機構をニュートラルに制御し、前記EV走行中において車速が前記閾値未満の場合、前記クラッチを解放状態に制御し、かつ、前記変速機構を車速に応じたギヤ段に制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
このように、本発明によれば、EV走行中の動力損失を抑制することができ、HEV走行への移行時の応答性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の一実施例に係る車両の制御装置を備えるハイブリッド車両の概略構成図である。
図2は、本発明の一実施例に係る車両の制御装置による動作の手順を示すフローチャートである。
図3は、本発明の一実施例に係る車両の制御装置を備えるハイブリッド車両の車両状態の推移を示すタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の一実施の形態に係る車両の制御装置は、エンジンと、エンジンから伝達された回転を変速して駆動輪に出力する変速機構と、エンジンと変速機構との間に設けられたクラッチと、変速機構と駆動輪との間に動力を出力するモータと、を備え、エンジンのエンジントルクとモータのモータトルクとの少なくとも何れか一方によって走行する車両において、クラッチおよび変速機構を制御する制御部を備える車両の制御装置であって、制御部は、エンジンの運転を停止してモータトルクによって走行するEV走行中において車速が閾値以上の場合、クラッチを解放状態に制御し、かつ、変速機構をニュートラルに制御し、EV走行中において車速が閾値未満の場合、クラッチを解放状態に制御し、かつ、変速機構を車速に応じたギヤ段に制御することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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