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公開番号2024129290
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-27
出願番号2023038397
出願日2023-03-13
発明の名称車両後部補強構造
出願人スズキ株式会社
代理人個人,個人
主分類B62D 25/04 20060101AFI20240919BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】走行中における振動や騒音を抑えることが可能な車両後部補強構造を提供することを目的とする。
【解決手段】補強構造100のリアピラー102は、リアピラー102の車両後側を形成するコンビランプアウタハウジング108と、コンビランプアウタハウジング108の車幅方向外側から車両前方に延びるサイドボディアウタパネル106と、コンビランプアウタハウジング108の車幅方向内側から車両前方に延びるボディインナアッパパネル110と、リアコンビランプ116の前方にてボディインナアッパパネル110とサイドボディアウタパネル106とに差し渡される補強ブラケット122とを有する。補強ブラケット122は、ボディインナアッパパネル110、サイドボディアウタパネル106、およびコンビランプアウタハウジング108との間に第1の閉断面S1を形成する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
車両のバックドアと、該バックドア用の開口部を形成するリアピラーとを備える車両後部補強構造において、
前記リアピラーは、
当該リアピラーの車両後側を形成し所定のリアコンビランプが取り付けられるコンビランプアウタハウジングと、
前記コンビランプアウタハウジングの車幅方向外側から車両前方に延びるサイドボディアウタパネルと、
前記コンビランプアウタハウジングの車幅方向内側から車両前方に延びるボディインナアッパパネルと、
前記リアコンビランプの前方にて前記ボディインナアッパパネルと前記サイドボディアウタパネルとに差し渡される補強ブラケットとを有し、
前記補強ブラケットは、前記ボディインナアッパパネル、前記サイドボディアウタパネル、および前記コンビランプアウタハウジングとの間に第1の閉断面を形成することを特徴とする車両後部補強構造。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記ボディインナアッパパネルは、
前記コンビランプアウタハウジングの車幅方向内側から車両前方に延びるインナ側壁部と、
前記インナ側壁部から屈曲して前記サイドボディアウタパネル側に延びるインナ前壁部とを有し、
前記リアピラーはさらに、
前記インナ前壁部の前記サイドボディアウタパネル側の端部から車両前方に延びるリアスピーカロアパネルと、
前記リアスピーカロアパネルの車幅方向内側から前記インナ前壁部の車両前側に渡って取り付けられるリアスピーカアッパパネルとを有し、
前記リアスピーカアッパパネルは、前記リアスピーカロアパネルと前記インナ前壁部との間に車両前後方向に連続する第2の閉断面を形成し、
前記補強ブラケットは、前記第2の閉断面の車両後方への延長上に一部または全部が重なるよう設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両後部補強構造。
【請求項3】
前記コンビランプアウタハウジングは、前記バックドアの所定のドアストッパが着地する着地部を有し、
前記着地部は、上下方向における前記補強ブラケットの範囲内に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両後部補強構造。
【請求項4】
前記リアスピーカロアパネルは、シートベルトのリトラクタが取り付けられるリトラクタ取付部を有し、
前記補強ブラケットは、前記リトラクタ取付部の車両上方および車両後方それぞれに一部が重なるよう設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両後部補強構造。
【請求項5】
前記コンビランプアウタハウジングは、前記リアコンビランプが取り付けられる範囲に設けられる車両前方に窪んだ凹部を有し、
前記リアコンビランプは、前記凹部を車幅方向に跨いだ状態で前記コンビランプアウタハウジングに取り付けられ、
前記着地部は、前記凹部の車幅方向内側に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の車両後部補強構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両後部補強構造に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
バックドアを有する車両は、車両の後部が大きく開口している。このバックドア用の開口部を形成するリアピラーは、リヤホイールの上方に位置していることもあって走行中等に振動が生じやすい傾向にあり、その対策が望まれている。例えば、特許文献1の技術では、段落0020および図2に記載されているように、Dピラー14を形成するインナパネル21に複数のビード28を設け、Dピラー14の弾性変形を抑えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-172082号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のリアピラーは、バックドアの両脇の構造物となるため、ブレーキランプやウインカーランプなどの機能を有するリアコンビランプの設置場所として利用される。その場合、リアピラーの車両後側は、リアコンビランプを設置するために車両前方に向かって窪んだ形状に形成されることが多く、剛性の低下が懸念されている。さらに、リアピラーは中周波帯域の振動が生じやすいことが知られていて、特に車幅方向外側のサイドボディアウタパネルが車幅方向に振幅しやすい場合は、走行中における振動や騒音を大幅に悪化させるおそれがある。
【0005】
本発明は、このような課題に鑑み、走行中における振動や騒音を効率的に抑えることが可能な車両後部補強構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明にかかる車両後部補強構造の代表的な構成は、車両のバックドアと、バックドア用の開口部を形成するリアピラーとを備える車両後部補強構造において、リアピラーは、リアピラーの車両後側を形成し所定のリアコンビランプが取り付けられるコンビランプアウタハウジングと、コンビランプアウタハウジングの車幅方向外側から車両前方に延びるサイドボディアウタパネルと、コンビランプアウタハウジングの車幅方向内側から車両前方に延びるボディインナアッパパネルと、リアコンビランプの前方にてボディインナアッパパネルとサイドボディアウタパネルとに差し渡される補強ブラケットとを有し、補強ブラケットは、ボディインナアッパパネル、サイドボディアウタパネル、およびコンビランプアウタハウジングとの間に第1の閉断面を形成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、走行中における振動や騒音を効率的に抑えることが可能な車両後部補強構造を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施例に係る車両後部補強構造が実施されたリアピラーを示した図である。
図1(b)のリアピラーを別方向から示した図である。
図2(b)のリアピラーを後方から見て示した図である。
図3の補強ブラケットを単独で示した斜視図である。
図2(a)および図3の補強構造の断面図である。
図2および図3の補強構造を別方向から見て示した図である。
図2(b)の補強構造のD-D断面図である。
図2(b)の補強構造を車幅方向外側から見て示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一実施の形態に係る車両後部補強構造は、車両のバックドアと、バックドア用の開口部を形成するリアピラーとを備える車両後部補強構造において、リアピラーは、リアピラーの車両後側を形成し所定のリアコンビランプが取り付けられるコンビランプアウタハウジングと、コンビランプアウタハウジングの車幅方向外側から車両前方に延びるサイドボディアウタパネルと、コンビランプアウタハウジングの車幅方向内側から車両前方に延びるボディインナアッパパネルと、リアコンビランプの前方にてボディインナアッパパネルとサイドボディアウタパネルとに差し渡される補強ブラケットとを有し、補強ブラケットは、ボディインナアッパパネル、サイドボディアウタパネル、およびコンビランプアウタハウジングとの間に第1の閉断面を形成することを特徴とする。
【0010】
上記構成によれば、補強ブラケットを追加することによってリアピラーの内部に第1の閉断面を形成し、リアピラーの剛性を高めて走行中における振動や騒音を抑えることができる。特に、補強ブラケットは、サイドボディアウタパネルにつながっていて、サイドボディアウタパネルを車幅方向内側からほぼ垂直に押さえている。そのため、上記構成によれば、走行中におけるサイドボディアウタパネルの車幅方向の変形、および当該変形に起因する振動や騒音を効率よく抑えることが可能になる。
(【0011】以降は省略されています)

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