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公開番号2024151976
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023065835
出願日2023-04-13
発明の名称車両の制御装置
出願人スズキ株式会社
代理人弁理士法人日誠国際特許事務所
主分類B60W 20/50 20160101AFI20241018BHJP(車両一般)
要約【課題】ドライバビリティを損なうことなく、クラッチの発熱を抑制でき、クラッチの耐久性を向上させることができる車両の制御装置を提供すること。
【解決手段】HCUは、クラッチが半係合状態かつ高温状態の場合(ステップS1でYES)、クラッチ発熱量低減制御を開始する(ステップS2)。HCUは、クラッチ発熱量低減制御において、ドライバのドライバ要求トルクの値を、駆動輪に要求される車軸要求トルクとして設定する。HCUは、エンジンからクラッチを介して変速機構に伝達されるクラッチ伝達トルクが低下するようにエンジントルクを低下させ(ステップS7)、かつ、クラッチ伝達トルクの低下分を補って車軸要求トルクを満たすようにモータトルクを増加させる(ステップS6)。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンと、前記エンジンから伝達された回転を変速して駆動輪に出力する変速機構と、前記エンジンと前記変速機構との間に設けられたクラッチと、前記変速機構と前記駆動輪との間に動力を出力するモータと、を備え、前記エンジンのエンジントルクと前記モータのモータトルクとの少なくとも何れか一方によって走行する車両において、
前記エンジン、前記モータおよび前記クラッチを制御する制御部を備える車両の制御装置であって、
前記制御部は、前記クラッチが半係合状態かつ高温状態の場合、
ドライバのドライバ要求トルクの値を、前記駆動輪に要求される車軸要求トルクとして設定し、
前記エンジンから前記クラッチを介して前記変速機構に伝達されるクラッチ伝達トルクが低下するように前記エンジントルクを低下させ、かつ、前記クラッチ伝達トルクの低下分を補って前記車軸要求トルクを満たすように前記モータトルクを増加させることを特徴とする車両の制御装置。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記車軸要求トルクを満たすように前記モータトルクを増加させることができない場合、前記ドライバ要求トルクに対する前記モータトルクの不足分が前記クラッチ伝達トルクにより補われるように前記エンジントルクを増加させることを特徴とする請求項1に記載の車両の制御装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記クラッチを係合しても前記エンジンがエンジンストールしない車速まで加速可能なトルクの値を、前記車軸要求トルクとして設定することを特徴とする請求項1に記載の車両の制御装置。
【請求項4】
前記車軸要求トルクは、アクセル操作およびブレーキ操作がされていない状況におけるクリープトルクであることを特徴とする請求項1に記載の車両の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の制御装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、シリーズ・パラレルハイブリッド車において、クラッチの滑りまたは過熱などの異常を検出した場合に、クラッチによる機械的駆動力伝達の負担を軽減するため、クラッチを切断状態にしてモータにより車輪を機械的に駆動または制動するシリーズモードの制御を実行するようにした技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-332009号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、十分に大きな駆動力を出力可能な大型のモータを備えている場合に限って実現できるが、エンジンの補助を目的とした小出力のモータを備える車両においては、モータトルクによってドライバ要求トルクを満たすことができず、ドライバビリティを損なってしまうという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、ドライバビリティを損なうことなく、クラッチの過熱を抑制でき、クラッチの耐久性を向上させることができる車両の制御装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため本発明は、エンジンと、前記エンジンから伝達された回転を変速して駆動輪に出力する変速機構と、前記エンジンと前記変速機構との間に設けられたクラッチと、前記変速機構と前記駆動輪との間に動力を出力するモータと、を備え、前記エンジンのエンジントルクと前記モータのモータトルクとの少なくとも何れか一方によって走行する車両において、前記エンジン、前記モータおよび前記クラッチを制御する制御部を備える車両の制御装置であって、前記制御部は、前記クラッチが半係合状態かつ高温状態の場合、ドライバのドライバ要求トルクの値を、前記駆動輪に要求される車軸要求トルクとして設定し、前記エンジンから前記クラッチを介して前記変速機構に伝達されるクラッチ伝達トルクが低下するように前記エンジントルクを低下させ、かつ、前記クラッチ伝達トルクの低下分を補って前記車軸要求トルクを満たすように前記モータトルクを増加させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
このように、本発明によれば、ドライバビリティを損なうことなく、クラッチの過熱を抑制でき、クラッチの耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明の一実施例に係る車両の制御装置を備えるハイブリッド車両の概略構成図である。
図2は、本発明の一実施例に係る車両の制御装置による動作の手順を示すフローチャートである。
図3は、本発明の一実施例に係る車両の制御装置を備えるハイブリッド車両の車両状態の推移を示すタイミングチャートである。
図4は、本発明の一実施例に係る車両の制御装置によるトルク配分の手法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一実施の形態に係る車両の制御装置は、エンジンと、エンジンから伝達された回転を変速して駆動輪に出力する変速機構と、エンジンと変速機構との間に設けられたクラッチと、変速機構と駆動輪との間に動力を出力するモータと、を備え、エンジンのエンジントルクとモータのモータトルクとの少なくとも何れか一方によって走行する車両において、エンジン、モータおよびクラッチを制御する制御部を備える車両の制御装置であって、制御部は、クラッチが半係合状態かつ高温状態の場合、ドライバのドライバ要求トルクの値を、駆動輪に要求される車軸要求トルクとして設定し、エンジンからクラッチを介して変速機構に伝達されるクラッチ伝達トルクが低下するようにエンジントルクを低下させ、かつ、クラッチ伝達トルクの低下分を補って車軸要求トルクを満たすようにモータトルクを増加させることを特徴とする。これにより、本発明の一実施の形態に係る車両の制御装置は、ドライバビリティを損なうことなく、クラッチの発熱を抑制でき、クラッチの耐久性を向上させることができる。
【実施例】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の実施例に係るエンジン制御装置を搭載したハイブリッド車両について詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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