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公開番号
2024134321
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-03
出願番号
2023044558
出願日
2023-03-20
発明の名称
車両構造
出願人
スズキ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B62D
25/08 20060101AFI20240926BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約
【課題】車体に入力される衝突エネルギを効果的に低減する。
【解決手段】ダッシュパネル10及びフロアサイドメンバ30を含む車両構造100が提供される。車両構造100は、ダッシュパネル10の車幅方向外側部から車両前後方向に延びるダッシュサイドパネル11と、ダッシュサイドパネル11から車両前方に延びると共に車幅方向についてフロアサイドメンバ30よりも外側に位置するダッシュサイドフレーム40と、フロアサイドメンバ30の前端を前方から覆うと共に車両上下方向に延びる縦部材50と、ダッシュサイドフレーム40から縦部材50に対して車幅方向外側に離隔した位置まで前下がりに延びる延長フレーム60と、延長フレーム60から縦部材50まで延びると共に車両前方を臨む前面を有し、延長フレーム60及び縦部材50に接合される盾壁部材70と、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
車両前部に設けられるダッシュパネルと、車両のフロアパネルの下面の車幅方向外側部に設けられ車両前後方向に延びるフロアサイドメンバと、を含む車両構造において、
前記ダッシュパネルの車幅方向外側部から車両前後方向に延びるダッシュサイドパネルと、
前記ダッシュサイドパネルから車両前方に延びると共に車幅方向について前記フロアサイドメンバよりも外側に位置するダッシュサイドフレームと、
前記フロアサイドメンバの前端を前方から覆うと共に車両上下方向に延びる縦部材と、
前記ダッシュサイドフレームから前記縦部材に対して車幅方向外側に離隔した位置まで前下がりに延びる延長フレームと、
前記延長フレームから前記縦部材まで延びると共に車両前方を臨む前面を有し、前記延長フレーム及び前記縦部材に接合される盾壁部材と、
を含む、ことを特徴とする車両構造。
続きを表示(約 670 文字)
【請求項2】
前記延長フレームは、前記ダッシュサイドフレームの車幅方向の外側部に接合され、該外側部から延びている、請求項1に記載の車両構造。
【請求項3】
前記ダッシュパネルの前面に接合され車幅方向に延びるダッシュクロスメンバを含み、
前記ダッシュサイドフレームの前側部分は、該ダッシュサイドフレームの延伸方向に直交する断面視で第1の閉断面構造を形成し、
前記延長フレームは、該延長フレームの延伸方向に直交する断面視で第2の閉断面構造を形成し、
前記第1の閉断面構造の一部、前記第2の閉断面構造の一部、及び前記ダッシュクロスメンバは、車幅方向に隣り合わせで並んでいる、請求項1に記載の車両構造。
【請求項4】
前記縦部材の前壁に接合されると共に前方に突出する衝撃吸収部材を含み、
前記衝撃吸収部材の前端は前記盾壁部材の前端に対して車両前方に位置し、前記延長フレームの前端は前記盾壁部材の前端に対して車両後方に位置している、請求項1に記載の車両構造。
【請求項5】
前記盾壁部材の上部に接合され該上部から車両上方に延びる盾壁延長部と、
前記ダッシュパネルに対して前方に位置するホイールハウス延長パネルと、
前記ホイールハウス延長パネルの上面から前記盾壁延長部の上部まで延び、前記ホイールハウス延長パネル及び前記盾壁延長部に接合されるホイールハウスリンフォースメントと、
を含む、請求項1から4のいずれか一つに記載の車両構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ダッシュパネル及びフロアサイドメンバを含む車両構造に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
車両のフロアパネルの下面の車幅方向外側部には、車両前後方向に延び車体骨格の一部を構成するフロアサイドメンバが配置されている。フロアサイドメンバは、車両前後方向に延びており、その軸方向の入力荷重に対して特に高い強度を有している。
【0003】
上述のようなフロアサイドメンバを有する車両構造の一例として、特許文献1に開示された構造が知られている。この例の構造では、第1フロントサイドメンバが前記フロアサイドメンバとしてのサイドメンバの車両前方で該サイドメンバと同軸に設けられ前方に突出しており、さらに、第2フロントサイドメンバが第1フロントサイドメンバの車幅方向外側にて車両前方に突出している。この構成により、車両前部のクラッシュストロークが短い車両においても、車両前部の各フロントサイドメンバがそれぞれ軸方向に圧縮変形することで、前突などによる衝突エネルギを短いストロークで吸収し得るようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-1406号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された構造では、車両前方の障害物が車両前部に衝突するオフセット衝突などの衝突の際に、車両前方に突出する各フロントサイドメンバの小面積の前端で、前記障害物の一部が潰れた後、該障害物の残りの部分がそのまま車体に進入してくることになる。したがって、オフセット衝突などの衝突の際に、エネルギ吸収の不十分なまま衝突エネルギが車体に入力され得るおそれがあり、改善の余地がある。
【0006】
そこで、本発明は、前突などの衝突の際に、車体に入力される衝突エネルギを効果的に低減することのできる車両構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため本発明の一態様によると、車両前部に設けられるダッシュパネルと、車両のフロアパネルの下面の車幅方向外側部に設けられ車両前後方向に延びるフロアサイドメンバと、を含む車両構造が提供される。この車両構造は、前記ダッシュパネルの車幅方向外側部から車両前後方向に延びるダッシュサイドパネルと、前記ダッシュサイドパネルから車両前方に延びると共に車幅方向について前記フロアサイドメンバよりも外側に位置するダッシュサイドフレームと、前記フロアサイドメンバの前端を前方から覆うと共に車両上下方向に延びる縦部材と、前記ダッシュサイドフレームから前記縦部材に対して車幅方向外側に離隔した位置まで前下がりに延びる延長フレームと、前記延長フレームから前記縦部材まで延びると共に車両前方を臨む前面を有し、前記延長フレーム及び前記縦部材に接合される盾壁部材と、を含む。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、前突などの衝突の際に、車体に入力される衝突エネルギを効果的に低減することのできる車両構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態に係る車両構造の斜視図である。
図車両構造の別の角度から視た斜視図である。
前記車両構造のカットモデルの要部拡大図である。
図1に示すA-A断面位置における概略断面図である。
前記車両構造の部分拡大側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。図1及び図2は本発明の一実施形態に係る車両構造100を説明するための図であり、図1は車両前方から視た斜視図、図2は車両前方から別の角度から視た斜視図である。なお、図において、矢印Fr方向は車両前後方向における前方を示し、矢印U方向は車両上下方向で車両上方を示している。実施形態の説明における「前部(前端)及び後部(後端)」は、車両前後方向における前部及び後部に対応する。また、矢印L、R方向は、車幅方向における左側、右側を示している。また、本実施形態の説明における「左右」は、車両室内の乗員が車両前方を向いたときの左右に対応している。
(【0011】以降は省略されています)
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