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公開番号2024158457
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023073676
出願日2023-04-27
発明の名称排気再循環システムの制御装置
出願人スズキ株式会社
代理人個人
主分類F02D 45/00 20060101AFI20241031BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】EGRガスの流量を適正量に保てるようにする。
【解決手段】排気再循環システムの制御装置(100)は、内燃機関(1)において排気路(12)から吸気路(4)に排気ガスを戻し、前記吸気路(4)への排気ガスの流入量をバルブ(18)により調整するようにした排気再循環システムを制御する排気再循環システムの制御装置であって、前記バルブ(18)を開いたときに、前記吸気路(4)に設置された圧力センサ(22)で測定された圧力変動を記録部(103)に記録する記録制御手段(102)と、前記バルブ(18)を開いたときに前記圧力センサ(22)で測定された圧力変動と、前記記録部(103)に記録された、過去に前記バルブ(18)を開いたときに前記圧力センサ(22)で測定された圧力変動とに差があるとき、前記バルブ(18)の開度の補正を行う補正手段(104)とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内燃機関において排気路から吸気路に排気ガスを戻し、前記吸気路への排気ガスの流入量をバルブにより調整するようにした排気再循環システムを制御する排気再循環システムの制御装置であって、
前記バルブを開いたときに、前記吸気路に設置された圧力センサで測定された圧力変動を記録部に記録する記録制御手段と、
前記バルブを開いたときに前記圧力センサで測定された圧力変動と、前記記録部に記録された、過去に前記バルブを開いたときに前記圧力センサで測定された圧力変動とに差があるとき、前記バルブの開度の補正を行う補正手段とを備えたことを特徴とする排気再循環システムの制御装置。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記補正手段は、前記バルブを開いたときに前記圧力センサで測定された圧力変動が、前記記録部に記録された、過去に前記バルブを開いたときに前記圧力センサで測定された圧力変動よりも小さいとき、前記バルブの開度を大きくするように補正を行うことを特徴とする請求項1に記載の排気再循環システムの制御装置。
【請求項3】
前記記録制御手段は、前記排気再循環システムの故障判定の実施時に前記圧力センサで測定された圧力変動を前記記録部に記録し、
前記補正手段は、今回の前記故障判定の実施時に前記圧力センサで測定された圧力変動と、前回の前記故障判定の実施時に前記圧力センサで測定された圧力変動とに差があるとき、前記バルブの開度の補正を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の排気再循環システムの制御装置。
【請求項4】
前記故障判定は、前記バルブを開いたときに前記圧力センサで測定された圧力変動が所定の閾値以上であるか否かを判定するものであり、
前記記録制御手段及び前記補正手段は、前記故障判定の実施時に前記圧力センサで測定された圧力変動が前記所定の閾値以上である場合、前記記録及び前記補正を行うことを特徴とする請求項3に記載の排気再循環システムの制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、排気再循環システムの制御装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
内燃機関を駆動源とする自動車において、排気再循環システム(EGR(Exhaust Gas Recirculation)システム)が搭載されることがある。EGRシステムでは、排気ガス中の窒素酸化物の低減や燃費抑制等を目的として、内燃機関において排気路から吸気路に排気ガスを戻し、吸気路への排気ガス(以下、吸気路に戻すガスをEGRガスとも呼ぶ)の流入量をバルブにより調整する。
特許文献1には、EGRバルブを開閉したときのサージタンク内の圧力差に基づいて、EGRシステムの故障判定を行うことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平7-119559号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のようにEGRシステムの故障判定を行う場合、EGRシステムに明確な異常が発生するまでは故障と判定されず、通常通りのEGRシステムの制御が実施される。
一方で、故障と判定されるまでには至っていないが、排気路から吸気路にEGRガスを戻す流路やEGRバルブにデポジットが付着、堆積する等の経年劣化により、吸気路にEGRガスが流入しにくい状態になることがある。この状態で、通常通りのEGRシステムの制御が実施されると、燃費悪化やノッキングの発生等を招くおそれがある。
【0005】
本発明はかかる実情に鑑みてなされたものであり、EGRガスの流量を適正量に保てるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の排気再循環システムの制御装置は、内燃機関において排気路から吸気路に排気ガスを戻し、前記吸気路への排気ガスの流入量をバルブにより調整するようにした排気再循環システムを制御する排気再循環システムの制御装置であって、前記バルブを開いたときに、前記吸気路に設置された圧力センサで測定された圧力変動を記録部に記録する記録制御手段と、前記バルブを開いたときに前記圧力センサで測定された圧力変動と、前記記録部に記録された、過去に前記バルブを開いたときに前記圧力センサで測定された圧力変動とに差があるとき、前記バルブの開度の補正を行う補正手段とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、EGRガスの流量を適正量に保てるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例に係るエンジン制御システムの構成を示す図である。
実施例に係るECUの機能構成を示す図である。
実施例に係るECUが実行する処理の例を示すフローチャートである。
EGRバルブの開度と、インテークマニホールド内の圧力との関係の例を示す特性図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一実施形態に係る排気再循環システムの制御装置(100)は、内燃機関(1)において排気路(12)から吸気路(4)に排気ガスを戻し、前記吸気路(4)への排気ガスの流入量をバルブ(18)により調整するようにした排気再循環システムを制御する排気再循環システムの制御装置であって、前記バルブ(18)を開いたときに、前記吸気路(4)に設置された圧力センサ(22)で測定された圧力変動を記録部(103)に記録する記録制御手段(102)と、前記バルブ(18)を開いたときに前記圧力センサ(22)で測定された圧力変動と、前記記録部(103)に記録された、過去に前記バルブ(18)を開いたときに前記圧力センサ(22)で測定された圧力変動とに差があるとき、前記バルブ(18)の開度の補正を行う補正手段(104)とを備える。
これにより、EGRガスの流量を適正量に保てるようになり、燃費悪化やノッキングの発生等を防ぐことができる。
【実施例】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施例について説明する。
図1に、実施例に係るエンジン制御システムの構成例を示す。
自動車に、エンジン1と、エンジン制御用のECU(Electronic Control Unit)100とが搭載される。
エンジン1は、複数の気筒を有する内燃機関であり、吸気路を構成するインテークマニホールド4と、排気路を構成するエキゾーストマニホールド12とが接続する。吸気側において、エアクリーナ2から吸入する空気量をスロットルバルブ3で調整し、インテークマニホールド4を通った吸入空気とインジェクタ5から噴射される燃料とを混合する。エンジン1では、吸気バルブ7を開いて混合気を燃焼室内に投入し、ピストン8で圧縮し、点火プラグ9により点火して、燃焼させる。燃焼した混合気は膨張し、ピストン8を押し下げて、クランクシャフト10を回転させる。排気側において、排気バルブ11が開くと、燃焼後の混合気がエキゾーストマニホールド12を通り、三元触媒13で浄化されてから排気される。
(【0011】以降は省略されています)

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