発明の詳細な説明【技術分野】 【0001】 本発明は、共吸着エネルギーの予測方法、および共吸着エネルギーの予測プログラムに関する。 続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】 【0002】 金属の表面に吸着した分子の電気双極子間の相互作用モデルが、吸着エネルギーの被覆率依存性を推定するのに適した近似解析形式で提示されている。 【先行技術文献】 【特許文献】 【0003】 平井貴裕, 大越昌樹, 石川敦之, 中井浩, Journal of Computer Chemistry, Japan, 18 (2019), p.70-77 Robert G. Parr and Pratim K. Chattaraji, Journal of the American Chemical Society, (米), 113 (1991), p.1854-1856 R. G. Parr and R. G. Pearson, Journal of the American Chemical Society, (米), 105 (1983), p.7512-7516. Anton Kokalj, Physical Review B, 84 (2011), 045418. Computational Chemistry Comparison and Benchmark DataBase, [online], National Institute of Standards and Technology,インターネット <URL:https://cccbdb.nist.gov/introx.asp> 【発明の概要】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 非特許文献1は、吸着エネルギーを吸着分子の被覆率の一次式で近似する技術を開示する。この技術は、1種類の気体分子が金属の表面に多数吸着した構造モデルを対象とする。非特許文献1は、複数種類の気体分子が金属の表面に混在して吸着(共吸着)した場合における、吸着分子間の相互作用を考慮していない。 【0005】 ところで、共吸着エネルギーの計算手法として、量子化学計算が挙げられる。この計算方法の問題点は、莫大な計算時間を要することである。また、共吸着する分子の種類と被覆率とが多様に変化する場合には、想定される構造モデルの候補は、膨大な数になる。したがって、興味のある共吸着エネルギーを量子化学計算で求めようとすると、膨大な数の構造モデルの全てについて莫大な計算時間を必要とする。つまり、それら膨大な数の構造モデルの全てについて化学量子計算を行うことは、時間的にも費用的にも極めて困難をともなう。 【0006】 そこで、共吸着エネルギーを予測する方法が望まれている。量子化学計算に時間を費やすことなく共吸着エネルギーを予測できれば、例えば、触媒設計の効率を向上できる。 【0007】 本発明は、必要最小限度の化学量子計算によってパラメーターを定めて、共吸着エネルギーを予測可能な共吸着エネルギーの予測方法、および共吸着エネルギーの予測プログラムを提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0008】 前記の課題を解決するため本発明に係る共吸着エネルギーの予測方法は、金属の表面に吸着する複数種の吸着分子の1個あたりの共吸着エネルギーを式(1)から式(13)を用いて予測する。 【0009】 TIFF 2024156380000002.tif 89 170 【0010】 TIFF 2024156380000003.tif 40 170 (【0011】以降は省略されています) この特許をJ-PlatPatで参照する