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公開番号
2024147971
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-17
出願番号
2023060767
出願日
2023-04-04
発明の名称
配管構造
出願人
ダイハツディーゼル株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
F02M
37/00 20060101AFI20241009BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約
【課題】簡単な構成で燃料の漏れを検知することができる配管構造を提供することを目的とする。
【解決手段】燃料供給装置に燃料を案内するための配管構造は、燃料供給装置より下方に位置し、燃料源からの燃料が流れる第1内管と、第1内管と燃料供給装置とを連通する第2内管と、第1内管と第2内管の外側に配置され、第1内管との間に第1流路を画定し、第2内管との間に第2流路を画定する外管と、第1流路の燃料を検知する検知部とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
燃料供給装置に燃料を案内するための配管構造であって、
前記燃料供給装置より下方に位置し、燃料源からの燃料が流れる第1内管と、
前記第1内管と前記燃料供給装置とを連通する第2内管と、
前記第1内管と前記第2内管の外側に配置され、前記第1内管との間に第1流路を画定し、前記第2内管との間に第2流路を画定する外管と、
前記第1流路の燃料を検知する検知部と
を備える、配管構造。
続きを表示(約 760 文字)
【請求項2】
前記第1内管は、上下方向に交差する方向に沿って伸びており、
前記第2内管は、前記第1内管が伸びた方向に沿って間隔を開けて配置された複数の第2内管を含む、請求項1に記載の配管構造。
【請求項3】
前記第2内管は、前記燃料供給装置から上下方向に交差する方向に沿って伸び、屈曲部を介して下方に伸びている、請求項1に記載の配管構造。
【請求項4】
前記外管は、
前記第1内管の外側に配置され、前記第1内管との間に前記第1流路を画定する第1外管と、
前記第2内管の外側に配置され、前記第2内管との間に前記第2流路を画定する第2外管と
を備え、
前記検知部は、前記第1外管に取り付けられている、請求項1に記載の配管構造。
【請求項5】
前記外管は、前記第1外管の下部に配置され、前記第1流路内の燃料を貯留する貯留部を備え、
前記検知部は、前記貯留部内の燃料を検知する、請求項4に記載の配管構造。
【請求項6】
前記貯留部は、前記第1外管の軸方向の一端部と他端部とにそれぞれ配置された2つの貯留部を含み、
前記検知部は、前記2つの貯留部内の燃料をそれぞれ検知する2つの検知部を含む、請求項5に記載の配管構造。
【請求項7】
前記第1外管には、前記第1流路に気体を取り込むための第1通気部と、前記第1流路から気体を排出するための第2通気部とが設けられている、請求項4に記載の配管構造。
【請求項8】
前記第1通気部は、前記第1外管の軸方向の一端に配置され、
前記第2通気部は、前記第1外管の軸方向の他端に配置されている、請求項7に記載の配管構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、配管構造に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、燃料噴射ノズルに燃料を供給する二重配管の燃料管路と、燃料管路から漏洩した燃料をタンクまたは警報装置に送るための導管とを備える配管構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開昭58-132164号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の配管構造では、燃料管路からの燃料の漏洩を検知するために、燃料管路から警報装置に漏洩した燃料を送るための導管が必要となるため、燃料の漏洩を検知するための構造が複雑になるという問題がある。特に、特許文献1の配管構造を船舶に適用する場合、船舶規則に定められる要件次第では、導管を二重配管にする必要があり、燃料の漏洩を検知するための構造が更に複雑になる。
【0005】
本発明は、簡単な構成で燃料の漏れを検知することができる配管構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、
燃料供給装置に燃料を案内するための配管構造であって、
前記燃料供給装置より下方に位置し、燃料源からの燃料が流れる第1内管と、
前記第1内管と前記燃料供給装置とを連通する第2内管と、
前記第1内管と前記第2内管の外側に配置され、前記第1内管との間に第1流路を画定し、前記第2内管との間に第2流路を画定する外管と、
前記第1流路の燃料を検知する検知部と
を備える、配管構造を提供する。
【0007】
この構成によれば、第2内管は、燃料供給装置と、燃料供給装置より下方に位置する第1内管とを連通している。すなわち、第2内管が燃料供給装置から下方に向かって伸びており、第2内管から第2流路に漏出した燃料を重力により第1流路に導くことができる。これにより、検知部は、第1内管から第1流路に漏出した燃料に加え、第2内管から第2流路に漏出した燃料をも検知することができる。よって、この構成によれば、検知部が第1流路において第1内管および第2内管からの燃料の漏れを検知することができるため、検知部が外管と別に設けられ、検知部と第1流路とを接続するための配管が必要となる場合と比較して、簡単な構成で燃料の漏れを検知することができる。特に、この構成によれば、燃料として揮発性の高い液体燃料を使用した場合に、仮に第2内管から燃料が漏出し、液体状態を維持する燃料と揮発して気体状態になった燃料とが第2流路内に混在したとしても、燃料の漏出を検知することができる。液体状態を維持する燃料は、重力により第2流路を下方に向けて流れ、第1流路に導かれる。第1流路に至った燃料が検知部により検知されることで、第2内管から漏出した燃料を検知することができる。
【0008】
また、この構成によれば、燃料供給装置を分解するときに、燃料供給装置から燃料が漏出することが抑制され、分解作業の安全性を向上することができる。燃料供給装置を分解する前に燃料供給装置から燃料を抜いた際、燃料供給装置の内部に燃料が残っていることがある。この場合であっても、燃料供給装置の内部に残った液体状態の燃料が重力により第2内管の内側を下方に向けて流れるため、燃料供給装置の内部に残る液体状態の燃料を低減することができる。その結果、燃料供給装置を分解するときに液体状態の燃料が漏出することを抑制できる。
【0009】
一実施形態では、前記第1内管は、上下方向に交差する方向に沿って伸びており、前記第2内管は、前記第1内管が伸びた方向に沿って間隔を開けて配置された複数の第2内管を含む。
【0010】
この構成によれば、第2内管が、第1内管が伸びた方向に沿って間隔を開けて配置された複数の第2内管を含む。つまり、この構成によれば、複数の第2内管が1本の第1内管から分岐している。言い換えれば、複数の第2内管が1本の第1内管に連通している。これにより、いずれかの第2内管から燃料が漏出した場合に、検知部が第1流路において燃料の漏出を検出する。したがって、第2内管からの燃料の漏出を検知するために個々の第2内管に検知部を設置する場合と比較して、簡単な構成で燃料の漏れを検知することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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