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公開番号
2024163602
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-22
出願番号
2023079358
出願日
2023-05-12
発明の名称
自動車
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人アイテック国際特許事務所
主分類
F02D
43/00 20060101AFI20241115BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約
【課題】運転者のアクセル操作に応じたトルクを出力しながら過給応答遅れを抑制する。
【解決手段】吸気管内に取り付けられたコンプレッサと排気管内に取り付けられたタービンとを有する過給機を有するエンジンを備える自動車において、所定開度以下とするアクセル操作を含む所定条件が成立しているときには、燃料カットの禁止と吸入空気量の嵩上げとアクセル開度に応じた点火遅角とを行なうアンチラグ制御を実行する。燃料カットの禁止と吸入空気量の嵩上げにより過給機による過給状態を維持することができ、アクセル開度に応じた点火遅角により運転者のアクセル操作に応じたトルクを出力することができる。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
吸気管内に取り付けられたコンプレッサと排気管内に取り付けられたタービンとを有する過給機を有するエンジンと、
前記エンジンを制御する制御装置と、
を備える自動車であって、
前記制御装置は、所定開度以下とするアクセル操作を含む所定条件が成立しているときには、燃料カットの禁止と吸入空気量の嵩上げとアクセル開度に応じた点火遅角とを行なうアンチラグ制御を実行する、
ことを特徴とする自動車。
続きを表示(約 560 文字)
【請求項2】
請求項1記載の自動車であって、
前記制御装置は、前記アンチラグ制御の実行中に前記所定条件が不成立になったときには、所定時間もしくは点火遅角無しに狙いのトルクを実現可能と判断されるまでに亘って直近トルクが保持されるように点火遅角を継続する、
自動車。
【請求項3】
請求項1または2記載の自動車であって、
前記エンジンからの動力を変速して駆動輪に連結された駆動軸に出力する自動変速装置を備え、
前記所定条件は、アイドルオンである条件を含み、
前記制御装置は、前記アンチラグ制御の実行中にアイドルオフとなっても前記アンチラグ制御を継続する、
自動車。
【請求項4】
請求項3記載の自動車であって、
前記制御装置は、前記アンチラグ制御の実行中に前記自動変速装置において変速中および/またはロックアップ中における前記アンチラグ制御の禁止要求を受け付けたことによる前記アンチラグ制御の終了における吸入空気量の嵩上げの終了の際の緩変化の程度を、前記アンチラグ制御の実行中に前記所定条件が不成立になったことによる通常の制御終了における吸入空気量の嵩上げの終了の際の緩変化の程度と異なるものとする、
自動車。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、自動車に関し、詳しくは、過給機を有するエンジンを備える自動車に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、この種の自動車としては、ターボ過給機による過給状態からの減速時には排気弁の開弁時期を大幅に遅角すると共に、最大吸気量となるように吸気弁の開閉時期を制御するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この自動車では、こうした減速時の制御の後の再加速時には、吸気弁の開閉時期および燃料噴射量を所定目標値に設定すると共に、排気弁の開弁時期を進角側に設定する。これらの制御により、減速状態から再加速する際にターボラグの発生を抑制し、ドライバビリティを向上させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-255318号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
過給機を有するエンジンを搭載する自動車では、過給応答遅れを抑制する手法として、所定開度以下となるアクセル操作を含む所定条件が成立したときに吸入空気量を嵩上げすることも考えられる。この場合、運転者のアクセル操作によって車両に要求されるトルクをどのように実現するかについては重要な課題となる。
【0005】
本開示の自動車は、過給機を有するエンジンを搭載する自動車において、運転者のアクセル操作に応じたトルクをエンジンから出力しながら過給応答遅れを抑制することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の自動車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本開示の自動車は、
吸気管内に取り付けられたコンプレッサと排気管内に取り付けられたタービンとを有する過給機を有するエンジンと、
前記エンジンを制御する制御装置と、
を備える自動車であって、
前記制御装置は、所定開度以下とするアクセル操作を含む所定条件が成立しているときには、燃料カットの禁止と吸入空気量の嵩上げとアクセル開度に応じた点火遅角とを行なうアンチラグ制御を実行する、
ことを特徴とする。
【0008】
本開示の自動車では、過給応答遅れを抑制する手法として、所定開度以下とするアクセル操作を含む所定条件が成立しているときには、燃料カットの禁止と吸入空気量の嵩上げとアクセル開度に応じた点火遅角とを行なうアンチラグ制御を実行する。燃料カットの禁止と吸入空気量の嵩上げを行なうことによって過給機の駆動状態(過給状態)を保持し、運転者のアクセル操作に応じた再加速時における過給応答遅れを抑制する。一方、アンチラグ制御の実行中は、アクセル開度に応じた点火遅角を行なうことにより運転者のアクセル操作に応じたトルクを出力する。これらの結果、運転者のアクセル操作に応じたトルクをエンジンから出力しながら過給応答遅れを抑制することができる。
【0009】
本開示の自動車において、前記制御装置は、前記アンチラグ制御の実行中に前記所定条件が不成立になったときには、所定時間もしくは点火遅角無しに狙いのトルクを実現可能と判断されるまでに亘って直近トルクが保持されるように点火遅角を継続するものとしてもよい。こうすれば、点火遅角を直ちに終了することによって生じ得るエンジンの出力トルクの急増を抑止することができる。ここで、直近トルクは、点火遅角により即時実現を図る制御トルクである。
【0010】
本開示の自動車において、前記エンジンからの動力を変速して駆動輪に連結された駆動軸に出力する自動変速装置を備え、前記所定条件はアイドルオンである条件を含み、前記制御装置は、前記アンチラグ制御の実行中にアイドルオフとなっても前記アンチラグ制御を継続するものとしてもよい。自動変速装置を搭載する自動車では、過給応答遅れの抑制と変速制御との協調が必要となることから、アンチラグ制御の開始条件としてアイドルオンである条件を含ませても、アンチラグ制御の実行中にアイドルオフとなってもアンチラグ制御を継続することにより、所定開度以下のアクセル操作に応じたトルクの出力が可能となると共に、所定開度以上となるアクセル操作による再加速時の過給応答遅れを抑制することができる。この場合、前記制御装置は、前記アンチラグ制御の実行中に前記自動変速装置において変速中および/またはロックアップ中における前記アンチラグ制御の禁止要求を受け付けたことによる前記アンチラグ制御の終了における吸入空気量の嵩上げの終了の際の緩変化の程度を、前記アンチラグ制御の実行中に前記所定条件が不成立になったことによる通常の制御終了における吸入空気量の嵩上げの終了の際の緩変化の程度と異なるものとするものとしてもよい。こうすれば、アンチラグ制御の実行中に自動変速装置において変速中やロックアップ中におけるアンチラグ制御の禁止要求を受け付けたことによるアンチラグ制御の終了における吸入空気量の嵩上げの終了の際の緩変化の程度を変速やロックアップに応じたものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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