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公開番号
2025021664
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-14
出願番号
2023125538
出願日
2023-08-01
発明の名称
内燃機関の制御装置
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F02D
41/34 20060101AFI20250206BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約
【課題】デポジット除去制御を実施する際の空燃比のリッチ化を抑える。
【解決手段】制御装置70は、内燃機関10のアイドリング運転時にはポート噴射弁16のみによる燃料噴射を実行するとともに、ポート噴射弁16のみによる燃料噴射が所定期間にわたり継続して実行されたときには、ポート噴射弁16からの燃料噴射を停止して筒内噴射弁22のみによる燃料噴射を実行するデポジット除去制御を実施する。制御装置70は、デポジット除去制御の実施時において内燃機関10の要求噴射量が筒内噴射弁22の最小噴射量よりも少ないときには要求噴射量が増加するように内燃機関10の運転状態を変更する処理を実行する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
吸気ポートに燃料を噴射するポート噴射弁と、気筒内に燃料を噴射する筒内噴射弁とを備えており、アイドリング運転時には前記ポート噴射弁のみによる燃料噴射を実行するとともに、前記ポート噴射弁のみによる燃料噴射が所定期間にわたり継続して実行されたときには、前記ポート噴射弁からの燃料噴射を停止して前記筒内噴射弁のみによる燃料噴射を実行するデポジット除去制御を実施する内燃機関の制御装置であって、
前記デポジット除去制御の実施時において前記内燃機関の要求噴射量が前記筒内噴射弁の最小噴射量よりも少ないときには変更処理を実行するとともに、
前記変更処理は、当該変更処理の実行前に比べて前記要求噴射量が増加するように前記内燃機関の運転状態を変更する処理である
内燃機関の制御装置。
続きを表示(約 840 文字)
【請求項2】
前記変更処理は、前記内燃機関の出力を維持しつつ前記変更処理の実行前に比べてアイドリング運転時の機関回転速度を低下させる処理である
請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
【請求項3】
前記変更処理は、前記内燃機関が備える気筒のうちの一部の気筒において混合気の燃焼を停止する気筒休止処理である
請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
【請求項4】
前記内燃機関は、2つのバンクを有するV型の内燃機関であって、
前記気筒休止処理が実行される気筒は、前記2つのバンクのうちの一方のバンクの全気筒である
請求項3に記載の内燃機関の制御装置。
【請求項5】
吸気ポートに燃料を噴射するポート噴射弁と、気筒内に燃料を噴射する筒内噴射弁とを備えており、アイドリング運転時には前記ポート噴射弁のみによる燃料噴射を実行するとともに、前記ポート噴射弁のみによる燃料噴射が所定期間にわたり継続して実行されたときには、前記ポート噴射弁からの燃料噴射を停止して前記筒内噴射弁のみによる燃料噴射を実行するデポジット除去制御を実施する内燃機関の制御装置であって、
前記内燃機関に供給する燃料の量を空燃比補正値にて補正する空燃比フィードバック制御を実施するとともに、
前記デポジット除去制御の実施時において前記内燃機関の要求噴射量が前記筒内噴射弁の最小噴射量よりも少ないときには、前記筒内噴射弁に供給する燃料の燃圧を調整する調整処理を実行し、
前記調整処理として、前記筒内噴射弁の燃料噴射量が最小になる圧力となるように前記燃圧を調整した後、センサで検出された混合気の空燃比が理論空燃比よりもリッチな空燃比であるという条件及び前記空燃比補正値が燃料を減量側に補正する値であるという条件の論理積が真ではない場合には、前記燃圧を徐々に増加させる処理を実行する
内燃機関の制御装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関の制御装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
たとえば特許文献1に記載の内燃機関は、吸気ポートに燃料を噴射するポート噴射弁と、気筒内に燃料を噴射する筒内噴射弁とを備えている。そして、アイドリング運転時にはポート噴射弁のみによる燃料噴射を実行する。また、アイドリング運転時においてポート噴射弁のみによる燃料噴射が所定期間にわたり継続して実行されたときには、デポジット除去制御を実施する。デポジット除去制御は、ポート噴射弁からの燃料噴射を停止して筒内噴射弁からの燃料噴射を実行することにより、筒内噴射弁に付着したデポジットを除去する制御である。また、デポジット除去制御は、筒内噴射弁におけるデポジットの堆積を抑える制御でもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-37959号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば高圧バッテリから電力供給を受ける車両駆動用モータ及び内燃機関を搭載する車両、いわゆるHEVシステムを搭載した車両では、内燃機関に対するエアコンやオルタネータ等の補機負荷が内燃機関のみを搭載する車両よりも小さい。従って、アイドリング運転時の機関負荷は内燃機関のみを搭載する車両よりも小さくなる。そうしたアイドリング運転時の機関負荷が小さい内燃機関では、要求噴射量が小さくなる。ここで、上記デポジット除去制御を実行する際には、筒内噴射弁に供給する燃料の燃圧をある程度高める必要がある。しかし、燃料の燃圧を高めると、筒内噴射弁の最小噴射量が増加するために、要求噴射量が最小噴射量よりも小さくなるおそれがある。要求噴射量が最小噴射量よりも小さくなると、要求噴射量と最小噴射量との乖離の分だけ燃料が余剰に噴射されてしまうために、空燃比が理論空燃比よりもリッチ化するおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する内燃機関の制御装置は、吸気ポートに燃料を噴射するポート噴射弁と、気筒内に燃料を噴射する筒内噴射弁とを備えており、アイドリング運転時には前記ポート噴射弁のみによる燃料噴射を実行するとともに、前記ポート噴射弁のみによる燃料噴射が所定期間にわたり継続して実行されたときには、前記ポート噴射弁からの燃料噴射を停止して前記筒内噴射弁のみによる燃料噴射を実行するデポジット除去制御を実施する。この制御装置は、前記デポジット除去制御の実施時において前記内燃機関の要求噴射量が前記筒内噴射弁の最小噴射量よりも少ないときには変更処理を実行するとともに、前記変更処理は、当該変更処理の実行前に比べて前記要求噴射量が増加するように前記内燃機関の運転状態を変更する処理である。
【0006】
また、上記課題を解決する内燃機関の制御装置は、吸気ポートに燃料を噴射するポート噴射弁と、気筒内に燃料を噴射する筒内噴射弁とを備えており、アイドリング運転時には前記ポート噴射弁のみによる燃料噴射を実行するとともに、前記ポート噴射弁のみによる燃料噴射が所定期間にわたり継続して実行されたときには、前記ポート噴射弁からの燃料噴射を停止して前記筒内噴射弁のみによる燃料噴射を実行するデポジット除去制御を実施する。この制御装置は、内燃機関に供給する燃料の量を空燃比補正値にて補正する空燃比フィードバック制御を実施するとともに、前記デポジット除去制御の実施時において前記内燃機関の要求噴射量が前記筒内噴射弁の最小噴射量よりも少ないときには、前記筒内噴射弁に供給する燃料の燃圧を調整する調整処理を実行する。そして、制御装置は、前記調整処理として、前記筒内噴射弁の燃料噴射量が最小になる圧力となるように前記燃圧を調整した後、センサで検出された混合気の空燃比が理論空燃比よりもリッチな空燃比であるという条件及び前記空燃比補正値が燃料を減量側に補正する値であるという条件の論理積が真ではない場合には、前記燃圧を徐々に増加させる処理を実行する。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、デポジット除去制御を実施する際の空燃比のリッチ化を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態における内燃機関及び駆動系及び制御装置の構成を示す模式図である。
同実施形態の制御装置が実行する処理についてその手順を示すフローチャートである。
第2実施形態の制御装置が実行する処理についてその手順を示すフローチャートである。
第3実施形態の制御装置が実行する処理についてその手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1実施形態)
以下、内燃機関の制御装置の第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。
<内燃機関及び駆動系及び制御装置の構成>
図1に示すように、車両に搭載される内燃機関10は、例えば気筒#1~#4の4つの気筒を備える直列4気筒の内燃機関である。
【0010】
内燃機関10の吸気通路12には、スロットルバルブ14が設けられている。吸気通路12の下流部分である吸気ポート12aには、吸気ポート12aに燃料を噴射するポート噴射を実施するためのポート噴射弁16が設けられている。吸気通路12に吸入された空気やポート噴射弁16から噴射された燃料は、吸気バルブ18の開弁に伴って燃焼室20に流入する。燃焼室20には、筒内噴射を実施するための筒内噴射弁22からも燃料が噴射される。筒内噴射弁22に供給される燃料の圧力である燃圧Pは、高圧ポンプ25によって調整される。燃焼室20内の空気と燃料との混合気は、点火プラグ24の火花放電に伴って燃焼に供される。そのときに生成される燃焼エネルギは、クランク軸26の回転エネルギに変換される。
(【0011】以降は省略されています)
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