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公開番号2025022103
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-14
出願番号2023126365
出願日2023-08-02
発明の名称エンジンの燃料系異常診断装置
出願人マツダ株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類F02D 41/22 20060101AFI20250206BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】エンジンの動作不良の抑制と、高燃圧ポンプのより正確な故障判定と、を両立する。
【解決手段】コントローラ10は、エンジンEの始動に際してリリーフ弁25が開弁したと判定された場合には、高燃圧ポンプ23における故障の有無の決定を保留してエンジンEを停止するとともに、リリーフ弁25の閉弁を待つように、該停止から所定期間にわたって待機した後にエンジンEを再始動し、その再始動に際してリリーフ弁25が開弁したと再び判定された場合には、高燃圧ポンプ23に故障が生じていると決定する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンの駆動軸に連結され、燃料を高圧化して吐出する高燃圧ポンプと、
前記高燃圧ポンプから吐出される高圧燃料を流通させる燃料配管と、
前記燃料配管に接続され、高圧燃料を噴射するインジェクタと、
前記燃料配管内の燃圧が所定の開弁圧まで上昇したときに開弁する一方、所定の閉弁圧まで下降したときに閉弁する機械式のリリーフ弁と、
前記高燃圧ポンプから吐出された前記燃料配管内の燃圧を検出する燃圧センサと、
前記燃圧センサが検出した燃圧に基づいて、該燃圧が前記開弁圧に到達し得るか否かを判定するコントローラと、を備え、
前記コントローラは、前記燃料配管内の燃圧が前記開弁圧に到達し得ると判定された後に該燃圧が所定の第1閾値を下回った場合に、前記リリーフ弁が開弁したと判定するとともに、該判定結果に基づいて前記高燃圧ポンプにおける故障の有無を決定し、
前記コントローラは、
前記エンジンの始動に際し、前記リリーフ弁が開弁したと判定された場合には、前記故障の有無の決定を保留して前記エンジンを停止するとともに、前記リリーフ弁の閉弁を待つように、該停止から所定期間にわたって待機した後に前記エンジンを再始動し、
前記エンジンの再始動に際し、前記リリーフ弁が開弁したと再び判定された場合には、前記高燃圧ポンプに故障が生じていると決定する
ことを特徴とするエンジンの燃料系異常診断装置。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
請求項1に記載されたエンジンの燃料系異常診断装置において、
前記エンジンは、単気筒エンジンであり、
前記コントローラは、前記エンジンの始動及び再始動に際し、始動装置によってエンジン回転数を常用回転まで上昇させる
ことを特徴とするエンジンの燃料系異常診断装置。
【請求項3】
請求項2に記載されたエンジンの燃料系異常診断装置において、
前記エンジンは、車両の駆動輪に対して非連結とされた、発電専用のエンジンである
ことを特徴とするエンジンの燃料系異常診断装置。
【請求項4】
請求項2に記載されたエンジンの燃料系異常診断装置において、
前記開弁圧以下であり、かつ前記第1閾値以上の圧力値を第2閾値とすると、
前記コントローラは、前記エンジンの始動又は再始動に際して前記エンジン回転数が上昇している最中に前記燃圧が前記第2閾値を超えた場合に、前記燃料配管内の燃圧が前記開弁圧に到達し得ると判定する
ことを特徴とするエンジンの燃料系異常診断装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、エンジンの燃料系異常診断装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、リリーフ弁の開弁判定装置が開示されている。この開弁判定装置は、燃料を高圧化して吐出する高燃圧ポンプ(燃料ポンプ)と、蓄圧容器内における高圧燃料の燃圧を検出する圧力センサと、その燃圧が所定の開弁圧まで上昇することで開弁するリリーフ弁と、を備えている。
【0003】
前記特許文献1に係る開弁判定装置は、圧力センサの検出圧が開弁圧まで上昇したと判定した場合において、その検出圧が上昇から低下に転じた後の圧力低下の傾き又はその相関値を示す圧力低下パラメータを取得する。前記開弁判定装置は、取得した圧力低下パラメータに基づいて、リリーフ弁が開弁状態にあることを判定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-052609号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記特許文献1に記載されているようにリリーフ弁が開弁状態にあることを判定することで、高燃圧ポンプ、例えばその吐出系に故障が生じていると判断することが知られている。
【0006】
ところが、エンジンの構成次第では、高燃圧ポンプに係る燃料系統の容積が小さく、前記燃圧が上昇し易くなる。加えて、エンジンの停止時には、燃料の温度が上昇し、燃圧の高圧化を招く可能性がある。
【0007】
前述した要因と、エンジンの始動装置に起因したリリーフ弁の振動とが相まって、エンジンの始動時に、リリーフ弁が開弁してしまう可能性があることが新たにわかった。そうした開弁は、高燃圧ポンプの故障に起因したものではない。
【0008】
始動時におけるリリーフ弁の開弁は、エンジンの動作不良を招くばかりでなく、前述のように、高燃圧ポンプの故障判定に際して誤判定を招くことになるため不都合である。
【0009】
本開示は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、エンジンの動作不良の抑制と、高燃圧ポンプのより正確な故障判定と、を両立することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示は、エンジンの燃料系異常診断装置に関する。この燃料系異常診断装置は、エンジンの駆動軸に連結され、燃料を高圧化して吐出する高燃圧ポンプと、前記高燃圧ポンプから吐出される高圧燃料を流通させる燃料配管と、前記燃料配管に接続され、高圧燃料を噴射するインジェクタと、前記燃料配管内の燃圧が所定の開弁圧まで上昇したときに開弁する一方、所定の閉弁圧まで下降したときに閉弁する機械式のリリーフ弁と、前記高燃圧ポンプから吐出された前記燃料配管内の燃圧を検出する燃圧センサと、前記燃圧センサが検出した燃圧に基づいて、該燃圧が前記開弁圧に到達し得るか否かを判定するコントローラと、を備え、前記コントローラは、前記燃料配管内の燃圧が前記開弁圧に到達し得ると判定された後に該燃圧が所定の第1閾値を下回った場合に、前記リリーフ弁が開弁したと判定するとともに、該判定結果に基づいて前記高燃圧ポンプにおける故障の有無を決定する。
(【0011】以降は省略されています)

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