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公開番号2025065686
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-22
出願番号2023175065
出願日2023-10-10
発明の名称電気自動車
出願人マツダ株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類B60K 1/04 20190101AFI20250415BHJP(車両一般)
要約【課題】重量物を車両中央に近づけて配置することによってヨー慣性モーメントに有利なレイアウトを実現しつつ、例えば走行中であっても前後重量配分の変化を積極的に生じさせてハンドリング特性に変化を与えることができる。
【解決手段】電気自動車は、フロアパネル10の車幅方向中央部に設けられ、上方へ膨出するとともに車両前後方向に延びるトンネル部11と、トンネル部11内に収容されたセンタバッテリB1と、センタバッテリB1の車両前方または後方に設けられ、センタバッテリB1から電力の供給を受けて駆動輪を駆動するモータMとを備えている。モータMは、ステータ、ロータ及びロータに固定された出力軸M1を有し、ロータがステータに対して軸方向に移動可能に構成されるとともに、出力軸M1が車両前後方向に指向するように配置されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
電気自動車であって、
フロアパネルの車幅方向中央部に設けられ、上方へ膨出するとともに車両前後方向に延びるトンネル部と、
前記トンネル部内に収容されたセンタバッテリと、
前記センタバッテリの車両前方または後方に設けられ、前記センタバッテリから電力の供給を受けて駆動輪を駆動するモータとを備え、
前記モータは、ステータ、ロータ及び当該ロータに固定された出力軸を有し、前記ロータが前記ステータに対して軸方向に移動可能に構成されるとともに、前記出力軸が車両前後方向に指向するように配置されている、電気自動車。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
請求項1に記載の電気自動車において、
前記モータの前記ロータには、永久磁石を備えた第1ロータ部と、永久磁石を備えない第2ロータ部とが軸方向に並設され、
前記ロータは、前記第1ロータ部の外周面が前記ステータと対向する第1の位置から前記第2ロータ部の外周面が前記ステータと対向する第2の位置への移動と、前記第2の位置から前記第1の位置への移動とが可能である、電気自動車。
【請求項3】
請求項2に記載の電気自動車において、
前記第2ロータ部は、前記第1ロータ部よりも車両前後方向中心側に配置されている、電気自動車。
【請求項4】
請求項3に記載の電気自動車において、
車速が所定未満のときには前記ロータを第1の位置にする一方、車速が所定以上のときには前記ロータを第2の位置にする制御部を備えている、電気自動車。
【請求項5】
請求項1に記載の電気自動車において、
前記モータの車幅方向両側にそれぞれ設けられ、前記モータに電力を供給するサイドバッテリを備えている、電気自動車。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、駆動輪を駆動するモータ及び当該モータに電力を供給するバッテリを備えた電気自動車に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
駆動輪を駆動するモータを備えた電気自動車では、モータに電力を供給するバッテリの搭載量によって航続距離が大きく左右される。例えば特許文献1に開示されている電気自動車の場合、バッテリがフロアパネルに形成されたトンネル部内に搭載されるとともに、リヤシートの下方にも搭載されており、これによりバッテリの搭載量を多くしている。フロアパネルのトンネル部内に搭載されたバッテリは、当該トンネル部が前後方向に長いので、前後方向に細長い形状となっており、バッテリ前端部の上下方向の寸法がバッテリ中間部(前後方向中間部)の上下方向の寸法に比べて長くなっている。一方、リヤシートの下方に搭載されたバッテリは、当該リヤシートが左右方向に長いので、左右方向に長い形状とされて大容量化が図られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-1950566号公報
特開2008-155828号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、自動車の運動性能を考えた時、ヨー慣性モーメントの低減が重要であり、如何にしてヨー慣性モーメントを低減するかが課題になる。よって、自動車の設計時には重量物の配置に工夫を凝らしてヨー慣性モーメントの低減を図っている。
【0005】
また、自動車の走行時、特にスポーツ走行時には、ハンドリング特性に影響を与える前後重量配分の設定が重要になってくる場合がある。ハンドリング特性を変化させるために、車両の前後重量配分を変更したくなることがあるが、一般の車両では前後重量配分を積極的に変化させることは困難であるし、そもそも、前後重量配分を積極的に変化させることは考慮されていない。尚、乗員が乗車することや荷物を積載することによって前後重量配分の変化が起こるが、これは積極的に変化させているのではなく、走行前に乗員が乗車すること、荷物を積載することの結果によって起こる重量配分変化であり、受動的な重量配分変化であるため、例えば走行中には変化が起こらない。
【0006】
本開示は、かかる点に鑑みたものであり、その目的とするところは、重量物を車両中央に近づけて配置することによってヨー慣性モーメントに有利なレイアウトを実現しつつ、例えば走行中であっても前後重量配分の変化を積極的に生じさせてハンドリング特性に変化を与えることができるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本開示の第1の側面では、電気自動車を前提とすることができる。電気自動車は、フロアパネルの車幅方向中央部に設けられ、上方へ膨出するとともに車両前後方向に延びるトンネル部と、前記トンネル部内に収容されたセンタバッテリと、前記センタバッテリの車両前方または後方に設けられ、前記センタバッテリから電力の供給を受けて駆動輪を駆動するモータとを備えている。前記モータは、ステータ、ロータ及び当該ロータに固定された出力軸を有し、前記ロータが前記ステータに対して軸方向に移動可能に構成されるとともに、前記出力軸が車両前後方向に指向するように配置されている。
【0008】
すなわち、フロアパネルは前輪と後輪との間、即ち車両の前後方向中間部に設けられており、このフロアパネルのトンネル部は車幅方向中央部に設けられているので、トンネル部内にバッテリユニットを収容することで、重量物を車両の中心に近づけて配置することが可能になる。これにより、ヨー慣性モーメントが低減される。
【0009】
また、モータのロータは重量物であり、このロータが前後方向に移動すると、結果的に車両の前後重量配分が変化する。ロータの前後方向の移動に起因する車両の前後重量配分の変化は、乗員の乗車や荷物の積載とは異なり、積極的な前後重量配分の変化であり、任意のタイミングで変化させることが可能である。この積極的な前後重量配分の変化により、走行中であってもハンドリング特性を変化させることが可能になる。
【0010】
本開示の第2の側面に係るロータには、永久磁石を備えた第1ロータ部と、永久磁石を備えない第2ロータ部とが軸方向に並設されている。前記ロータは、前記第1ロータ部の外周面が前記ステータと対向する第1の位置から前記第2ロータ部の外周面が前記ステータと対向する第2の位置への移動と、前記第2の位置から前記第1の位置への移動とが可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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