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公開番号2025059624
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023169835
出願日2023-09-29
発明の名称吸湿膜積層体、及びその製造方法
出願人日鉄ケミカル&マテリアル株式会社,マツダ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B32B 27/00 20060101AFI20250403BHJP(積層体)
要約【課題】 短時間での硬化が可能な紫外線を用いた光硬化可能で、優れた防曇性と耐摩耗性を兼ね備えた吸湿膜積層体を提供する。
【解決手段】 基材の表面に形成された吸湿膜を有する積層体であって、前記吸湿膜は、(メタ)アクリロイル基を有するシロキサン樹脂(A)と三種の特定(メタ)アクリルモノマー(B)、(C)および(D)と光開始剤とを必須成分として含有し、(A):(B):(C):(D)の配合割合が0.1~5:35~55:0.5~10:40~60であり、(B)が水酸基を有する二官能モノマー、(C)がエチレングリコール鎖を有する単官能モノマー、(D)が水酸基を有する単官能モノマーである光硬化性樹脂組成物を硬化してなることを特徴とする吸湿膜積層体。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
基材と基材の少なくとも一面の一部の表面に形成された吸湿膜を有する積層体であって、前記吸湿膜は、(メタ)アクリロイル基を有するシロキサン樹脂(A)と三種の下記(メタ)アクリルモノマー(B)、(C)および(D)と光開始剤とを必須成分として含有し、(A):(B):(C):(D)の配合割合が重量比で0.1~5:35~55:0.5~10:40~60である光硬化性樹脂組成物を硬化してなり、
シロキサン樹脂(A)が、一般式(1)で表され、構造単位中に籠型構造を有するポリオルガノシルセスキオキサンを主成分とし、
TIFF
2025059624000016.tif
13
151
(但し、Rは(メタ)アクリロイル基を有する有機官能基であり、nは8、10又は12である)
(メタ)アクリルモノマー(B)が、一般式(2)で表される二官能モノマーであり、
TIFF
2025059624000017.tif
39
151
(但し、XはHまたはメチル基であり、a=1~5である)
(メタ)アクリルモノマー(C)が、一般式(3)で表される単官能モノマーであり、
TIFF
2025059624000018.tif
37
151
(但し、XはHまたはメチル基であり、b=4~15である)
(メタ)アクリルモノマー(D)が、一般式(4)で表される単官能モノマーであり、
TIFF
2025059624000019.tif
37
153
(但し、XはHまたはメチル基である)
吸湿膜の吸水率が10w%以上30w%以下であり、吸湿膜のテーバー摩耗試験前後のヘイズ変化値ΔHが4以下であることを特徴とする吸湿膜積層体。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
吸湿膜に紫外線吸収剤および/または光安定剤を含有する請求項1記載の吸湿膜積層体。
【請求項3】
車両用ウィンドウ部材として使用する請求項1に記載の吸湿膜積層体。
【請求項4】
請求項1に記載の吸湿膜積層体を製造する方法であって、
基材に光硬化性組成物を塗布すること、塗布された光硬化性組成物に、活性エネルギー線照射することにより光硬化性組成物を硬化させて吸湿膜を形成することを含むことを特徴とする吸湿膜積層体の製造方法。
【請求項5】
光硬化性組成物を硬化させて吸湿膜を形成する工程において、活性エネルギー線の照射条件は、200nm以上400nm以下の波長域の光で、照度が200~900mW/cm2および積算光量が1000~8000mJ/cm2である請求項4に記載の吸湿膜積層体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吸湿膜積層体に関するものであり、基材と、基材の少なくとも一面の一部に、基材に対して優れた密着性を有し、かつ、耐擦傷性および吸湿性に優れた特性を付与することができる活性エネルギー線硬化型組成物の硬化被膜を有する積層体に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年では、自動車、トラック、バスおよび電車等の車両において、省エネルギーの観点から、窓等の部材に結露を起こさせない防曇技術が求められている。防曇技術においては、窓等の部材に吸湿膜を形成することにより、結露しようとする水分を吸湿膜内に吸収させ、結果として防曇機能を発揮する。
【0003】
このような吸湿膜としては、例えば、(メタ)アクリル系樹脂、ポリオール化合物および多官能イソシアネート化合物からなる塗料組成物(特許文献1)、ポリビニルアセタール樹脂を含む組成物(特許文献2,3)、共重合体と多官能ブロックイソシアネート化合物と界面活性剤からなる組成物(特許文献4)が、提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-94468号公報
特開2012-117025号公報
特開2001-146585号公報
特開2016-169288号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、先行特許文献では、いずれも熱硬化で、硬化に高温かつ時間を要するため、生産性乏しく、耐摩耗性も不十分である。耐摩耗性を向上させようとするとフィラーを添加する方法があるが、吸水性が低下してしまう。
【0006】
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、熱硬化と比較して短時間での硬化が可能な紫外線を用いた光硬化可能で、優れた防曇性と耐摩耗性を兼ね備えた吸湿膜積層体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、先行技術文献とは異なる以下の手段によって、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成したものである。
すなわち、本発明は、基材と基材の少なくとも一面の一部の表面に形成された吸湿膜を有する積層体であって、前記吸湿膜は、(メタ)アクリロイル基を有するシロキサン樹脂(A)と三種の下記(メタ)アクリルモノマー(B)、(C)および(D)と光開始剤とを必須成分として含有し、(A):(B):(C):(D)の配合割合が重量比で0.1~5:35~55:0.5~10:40~60である光硬化性樹脂組成物を硬化してなり、
シロキサン樹脂(A)が、一般式(1)で表され、構造単位中に籠型構造を有するポリオルガノシルセスキオキサンを主成分とし、
TIFF
2025059624000001.tif
13
156
(但し、Rは(メタ)アクリロイル基を有する有機官能基であり、nは8、10又は12である)
(メタ)アクリルモノマー(B)が、一般式(2)で表される二官能モノマーであり、
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2025059624000002.tif
40
156
(但し、XはHまたはメチル基であり、a=1~5である)
(メタ)アクリルモノマー(C)が、一般式(3)で表される単官能モノマーであり、
TIFF
2025059624000003.tif
37
156
(但し、XはHまたはメチル基であり、b=4~15である)
(メタ)アクリルモノマー(D)が、一般式(4)で表される単官能モノマーであり、
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2025059624000004.tif
37
156
(但し、XはHまたはメチル基である)
吸湿膜の吸水率が10w%以上30w%以下であり、吸湿膜のテーバー摩耗試験前後のヘイズ変化値ΔHが4以下であることを特徴とする吸湿膜積層体である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、優れた吸湿性および耐摩耗性を兼ね備えた吸湿膜を有する防曇積層体を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を構成するそれぞれの要素について、詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、その記載内容に限定されるものではない。なお、本明細書において「(メタ)アクリル」という表現を用いた場合、「アクリル」と「メタクリル」の一方又は両方を意味する。「(メタ)アクリレート」、「(メタ)アクリロイル」についても同様である。
【0010】
[積層体]
本発明の吸湿膜積層体は、基材および当該基体の少なくとも一部の表面に形成された吸湿膜を有する。吸湿膜は基材の一部の表面に形成されていてもよいし、基材の片面全面に形成されていてもよいし、または基材の全表面に形成されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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