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公開番号
2025017564
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-06
出願番号
2023120679
出願日
2023-07-25
発明の名称
点火装置および点火方法
出願人
ダイヤゼブラ電機株式会社
代理人
個人
主分類
F02P
3/00 20060101AFI20250130BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約
【課題】モータリング運転時に、点火プラグに対するエンジンオイルの付着量を低減できる技術を提供する。
【解決手段】点火装置60は、内燃機関10の気筒11内に配置される点火プラグ70と、点火プラグ70に高電圧を供給して点火プラグ70を放電させる点火回路80と、備える。制御部50は、駆動システムがモータリング運転中の場合に、内燃機関10の1サイクルの間に、点火回路80により点火プラグ70を複数回放電させるマルチ放電を行う。これにより、モータリング運転時に、点火プラグ70に付着したエンジンオイルを、複数回の放電により焼き切ることができる。その結果、点火プラグ70に対するエンジンオイルの付着量を低減できる。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
ファイアリング運転とモータリング運転とを切り替え可能な車両の駆動システムに搭載される内燃機関の点火装置であって、
前記内燃機関の気筒内に配置される点火プラグと、
前記点火プラグに高電圧を供給して前記点火プラグを放電させる点火回路と、
前記点火回路を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記駆動システムが前記モータリング運転中の場合に、前記内燃機関の1サイクルの間に、前記点火回路により前記点火プラグを複数回放電させるマルチ放電を行う、点火装置。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の点火装置であって、
前記制御部は、前記駆動システムが前記ファイアリング運転中の場合にも、前記車両の走行状況に応じてマルチ放電を行い、
前記モータリング運転時における前記マルチ放電の放電回数は、前記ファイアリング運転時における前記マルチ放電の放電回数よりも多い、点火装置。
【請求項3】
請求項1に記載の点火装置であって、
前記制御部は、
前記モータリング運転が、余剰電力を消費するための第1モータリング運転と、負圧を生成するための第2モータリング運転と、のいずれであるかを判定し、
前記第1モータリング運転の場合の前記マルチ放電の放電回数は、前記第2モータリング運転の場合の前記マルチ放電の放電回数よりも多い、点火装置。
【請求項4】
請求項1に記載の点火装置であって、
前記制御部は、
前記モータリング運転が、余剰電力を消費するための第1モータリング運転と、負圧を生成するための第2モータリング運転と、のいずれであるかを判定し、
前記第1モータリング運転の場合に前記点火プラグに供給されるエネルギーは、前記第2モータリング運転の場合に前記点火プラグに供給されるエネルギーよりも大きい、点火装置。
【請求項5】
請求項3または請求項4に記載の点火装置であって、
前記制御部は、
前記気筒への吸気量を調整するスロットルの開度を制御可能であり、
前記第1モータリング運転の場合の前記スロットルの開度を、前記第2モータリング運転の場合の前記スロットルの開度よりも大きくする、点火装置。
【請求項6】
請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の点火装置であって、
前記点火プラグの温度と相関のある温度を検出する温度センサ
をさらに備え、
前記制御部は、
前記温度センサの検出値が低いほど、前記1サイクルにおける前記点火プラグの放電回数を増加させる、点火装置。
【請求項7】
請求項5に記載の点火装置であって、
前記点火プラグの温度と相関のある温度を検出する温度センサ
をさらに備え、
前記制御部は、
前記温度センサの検出値が低いほど、前記1サイクルにおける前記点火プラグの放電回数を増加させる、点火装置。
【請求項8】
請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の点火装置であって、
前記点火プラグの温度と相関のある温度を検出する温度センサ
をさらに備え、
前記制御部は、
前記温度センサの検出値が低いほど、前記点火プラグにおける1回の放電のエネルギーを上昇させる、点火装置。
【請求項9】
請求項5に記載の点火装置であって、
前記点火プラグの温度と相関のある温度を検出する温度センサ
をさらに備え、
前記制御部は、
前記温度センサの検出値が低いほど、前記点火プラグにおける1回の放電のエネルギーを上昇させる、点火装置。
【請求項10】
ファイアリング運転とモータリング運転とを切り替え可能な車両の駆動システムに搭載される内燃機関の点火方法であって、
前記駆動システムが前記モータリング運転中の場合に、前記内燃機関の1サイクルの間に、点火プラグを複数回放電させるマルチ放電を行う、点火方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ファイアリング運転とモータリング運転とを切り替え可能な車両の駆動システムに搭載される内燃機関の点火装置および点火方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、内燃機関とモータとを併用するハイブリッド式の車両用駆動システムが知られている。従来の駆動システムについては、例えば、特許文献1に記載されている。この種の駆動システムでは、内燃機関において燃料を燃焼させる「ファイアリング運転」と、燃料を消費しない「モータリング運転」とを、切り替えることができる。
【0003】
モータリング運転は、例えば、バッテリーに容量の上限近くまで電力が蓄積された場合に、バッテリーの電力を消費するために実行される(特許文献1の段落0021参照)。また、モータリング運転は、ペダルブレーキなどに使用される負圧が少なくなった場合に、負圧を生成するために実行される(特許文献1の段落0010参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-079029号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
内燃機関の気筒内には、ファイアリング運転時に燃料に点火を行うための点火プラグが配置されている。また、高速で開閉を繰り返す吸気、排気バルブの軸部や傘部接続口の接触面潤滑用のエンジンオイルや、高速で往復運動するピストンとピストンリング潤滑用エンジンオイルが、内燃機関の気筒内に洩れ出して、点火プラグに付着する場合がある。そして、点火プラグに対するエンジンオイルの付着量が過大になると、点火プラグによる燃料の点火が困難となる。
【0006】
ファイアリング運転のときには、点火プラグに付着したエンジンオイルが、気筒内の燃焼により除去される。しかしながら、モータリング運転のときには、気筒内で燃料を燃焼させないため、点火プラグに対するエンジンオイルの付着量が過大となりやすい。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、モータリング運転時に、点火プラグに対するエンジンオイルの付着量を低減できる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、第1発明は、ファイアリング運転とモータリング運転とを切り替え可能な車両の駆動システムに搭載される内燃機関の点火装置であって、前記内燃機関の気筒内に配置される点火プラグと、前記点火プラグに高電圧を供給して前記点火プラグを放電させる点火回路と、前記点火回路を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記駆動システムが前記モータリング運転中の場合に、前記内燃機関の1サイクルの間に、前記点火回路により前記点火プラグを複数回放電させるマルチ放電を行う。
【0009】
第2発明は、第1発明の点火装置であって、前記制御部は、前記駆動システムが前記ファイアリング運転中の場合にも、前記車両の走行状況に応じてマルチ放電を行い、前記モータリング運転時における前記マルチ放電の放電回数は、前記ファイアリング運転時における前記マルチ放電の放電回数よりも多い。
【0010】
第3発明は、第1発明または第2発明の点火装置であって、前記制御部は、前記モータリング運転が、余剰電力を消費するための第1モータリング運転と、負圧を生成するための第2モータリング運転と、のいずれであるかを判定し、前記第1モータリング運転の場合の前記マルチ放電の放電回数は、前記第2モータリング運転の場合の前記マルチ放電の放電回数よりも多い。
(【0011】以降は省略されています)
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